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「ここが私の家」
木で作られた茶色い外観
絵本に出て来る様な、三角形の屋根
近くに他の家は見当たらず、
森の中に ただポツンと一軒だけ建っている
まさに山の中にぴったりな家というか…
「なんていうか…山小屋?」
「…馬鹿にしてる?」
「いや、木の温かみがあって良いって意味!」
「本当かなぁ…」
菖蒲の後について
玄関・部屋へと入っていく
家の中は見た目より広く、
必要最低限の家具しか
置かれていないが、
まだ新しい様に見えた
「…君はさ、いつまで ここに居るの?」
「さぁ…気が変わるまで、かな」
「…そう。それじゃあ、気が変わるまでは 宿代と食事代として、私の仕事手伝ってね?」
「まぁ世話になるし、それくらいはやるよ」
「ふふ、明日から宜しく」
菖蒲がどこか楽しそうに微笑んで
部屋を去ろうとする
「あ、あのさ!」
「何?」
「風呂とか着替えはどうすれば…あと、腹も減ったんだけど…」
「そこのクローゼットに、男物の着替えがあるわ。タオルは洗面所。食事も冷蔵庫にある物、自由に食べて良いから」
「お、おう…悪いな。ありがと」
「期間限定とは言え、今日から ここの住人なんだから。我が家だと思って、好きに使って。…明日から、ちゃんと働いて貰う訳だし。じゃ」
“働いて貰う”の所が
やけに強調された言い方だったような…
つーか、その笑顔怖いんだけど…
「はぁ…」
誰も居なくなった部屋で
一人溜め息を吐いてみる
なんか変な展開になったな…
取り敢えず、野宿は回避出来たけど…
…俺が言うのもなんだけど、
あいつも知らない男
家にあげて、一緒に生活させるなんて
不用心だよなぁ…
男物の着替えが残ってる位だし、
あいつにとって珍しい事でもない…のか?
…家と学校から解放されて
なんかスッキリしたけど、
流石に今日は疲れたな…
明日から、どうすっかなー…
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