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旅立ち
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あれから私たちは、神殿を出てこの世界を旅している。私が航ちゃんに恋愛相談をしてから1月後に、二人は聖騎士団を辞めた。暫くは精鋭部隊にいると言っていたのだから、寝耳に水。「なんで?!」と理由を聞いても何だかんだとはぐらかされて、結局教えてはもらえなかった。きっと私のためだろうというのは容易にわかる。あのもだもだと考え込んでいた間の出来事だ。航ちゃんにでも相談したんだろう。あのままなら、私はきっと逃げ出していた。航ちゃんもそれを察していたんだと思う。アールとライの後任は聞いて驚いた。だって、新しい部隊長はなんとガードナーなんだもん。副隊長は、ナジェルしかいないよね。・・・・。大丈夫かな?
そして、旅立つ前に私はウェディングドレスを着た。ライが縫い上げ、私とアールで刺繍を施した渾身の一品。もちろん色は白!ずっと自分で刺繍したウェディングドレスに憧れていたから感動もひとしおだった。それに、会場を探すために、アールとライと一緒に街にも頻繁に出掛けるようにもなった。最初の頃は、物珍しさからじろじろ見られたりもしたけど、段々とそれもなくなり、声をかけてくれる人も出てくるようになった。ウェディングドレスの生地やレースを直接見て選べるのはワクワクしたし、二人と結婚するんだなぁっていう実感みたいなものが湧いてきて、くすぐったくもあった。
最終的に私が選んだのは、レストラン借りきってのガーデンパーティーだ。航ちゃんたち精霊王とその巫女だけでなく、私やアールやライと交流のある人たちを招待した。軽く百は越えていたと思う。私は初めましての人も多かったけど、みんなに祝福されて、アールとライと結婚したんだと改めて実感できた。まあ、その夜のことは・・・・。翌日は夕方まで動けなかったとだけ。精霊王との魔力の交換があれとは・・・・。航ちゃんが不信がるわけだよ。
それからさっさと月日は過ぎて・・・・。
「ヒカ、今日はあの街に泊まりだよ」
「うん。海沿いだから、魚介類が新鮮そう」
「新鮮なのがいいなら、明日、朝市に寄るか?」
「行く!」
私たちは今、海沿いの上空を天馬で駆けている。少し先に砦を持つ大きな町が見えた。今日はそこに泊まる。街があるときには神域には戻らず、宿をとるのだ。それも旅の楽しみ。
「あ、ねえ。あそこ」
「ん?ああ。ウェディングパーティーか」
「本当だ。合同みたいだね」
この世界初の試みだった私たちの披露宴は、あっという間に口コミで広まり、旅の途中で時々見かけるようになった。男でウェディングドレスを着ている人も大勢いる。それが、よく似合っているから複雑な気分になる。胸を見なければ女性だと勘違いしただろう。まりあさんも神殿で女性のための服のデザインやメイクの指導をしていると伝え聞いた。幸せにしているようでほっとした。突き飛ばされはしたけど、別に恨みも何もない。
「今日はこの宿にしようか」
ライの声に、目の前の宿を見るととても可愛らしい外見だ。白壁とピンクの縁取り。出窓にはたくさんのハンギングフラワーが掛かってメルヘンチックだ。
「可愛い」
「まあ、いいんじゃないか?周りの治安も悪くなさそうだ」
隣は小洒落たレストランと雑貨屋で向かいはパン屋。いい薫りが漂ってくる。
カランカラン
「こんばんわ。1泊空いてますか?」
アールに抱えられて、ライの後ろからメルヘンチックな扉を潜った。
~END~
最後までお読みいただき、ありがとうございました\(^o^)/
そして、旅立つ前に私はウェディングドレスを着た。ライが縫い上げ、私とアールで刺繍を施した渾身の一品。もちろん色は白!ずっと自分で刺繍したウェディングドレスに憧れていたから感動もひとしおだった。それに、会場を探すために、アールとライと一緒に街にも頻繁に出掛けるようにもなった。最初の頃は、物珍しさからじろじろ見られたりもしたけど、段々とそれもなくなり、声をかけてくれる人も出てくるようになった。ウェディングドレスの生地やレースを直接見て選べるのはワクワクしたし、二人と結婚するんだなぁっていう実感みたいなものが湧いてきて、くすぐったくもあった。
最終的に私が選んだのは、レストラン借りきってのガーデンパーティーだ。航ちゃんたち精霊王とその巫女だけでなく、私やアールやライと交流のある人たちを招待した。軽く百は越えていたと思う。私は初めましての人も多かったけど、みんなに祝福されて、アールとライと結婚したんだと改めて実感できた。まあ、その夜のことは・・・・。翌日は夕方まで動けなかったとだけ。精霊王との魔力の交換があれとは・・・・。航ちゃんが不信がるわけだよ。
それからさっさと月日は過ぎて・・・・。
「ヒカ、今日はあの街に泊まりだよ」
「うん。海沿いだから、魚介類が新鮮そう」
「新鮮なのがいいなら、明日、朝市に寄るか?」
「行く!」
私たちは今、海沿いの上空を天馬で駆けている。少し先に砦を持つ大きな町が見えた。今日はそこに泊まる。街があるときには神域には戻らず、宿をとるのだ。それも旅の楽しみ。
「あ、ねえ。あそこ」
「ん?ああ。ウェディングパーティーか」
「本当だ。合同みたいだね」
この世界初の試みだった私たちの披露宴は、あっという間に口コミで広まり、旅の途中で時々見かけるようになった。男でウェディングドレスを着ている人も大勢いる。それが、よく似合っているから複雑な気分になる。胸を見なければ女性だと勘違いしただろう。まりあさんも神殿で女性のための服のデザインやメイクの指導をしていると伝え聞いた。幸せにしているようでほっとした。突き飛ばされはしたけど、別に恨みも何もない。
「今日はこの宿にしようか」
ライの声に、目の前の宿を見るととても可愛らしい外見だ。白壁とピンクの縁取り。出窓にはたくさんのハンギングフラワーが掛かってメルヘンチックだ。
「可愛い」
「まあ、いいんじゃないか?周りの治安も悪くなさそうだ」
隣は小洒落たレストランと雑貨屋で向かいはパン屋。いい薫りが漂ってくる。
カランカラン
「こんばんわ。1泊空いてますか?」
アールに抱えられて、ライの後ろからメルヘンチックな扉を潜った。
~END~
最後までお読みいただき、ありがとうございました\(^o^)/
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