転生後推しが俺の執事になっていました

チヒロ

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三十九

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鳥のさえずりに耳を傾けているとドアのノックの音が聴こえた。

「おはようございます」

心地よい低音はユグナの声だ。前世で何百回聞いた事だろう…

「昨日皆さんと話し合っていたんです。遊園地に行かないかって。結構大人も楽しめるアトラクションが多くて凪様も楽しめると思うのですが…凪様、良ければ今から遊園地に行きませんか?」

「いいんですか」

「はい。もちろん! よかった凪様から断られたらどうしようかと…」

心底ほっとした様子のユグナの背後から何やら賑やかな声が聞こえる。

「主~遊びにいこ~」

「アオもいく!」

「ヨークお前アオよりも大人だろ?子どもみたいな口を主に向かって聞くなよ」

「ううん僕はギリ子どもだし!主と年齢変わんないもんね」

「…お前さぁ」

いつもの二人の凸凹コンビに思わず頬が緩む。
なんとか表情を引き締めようとしたところをユグナにばれた。

「凪様、今とっても可愛らしい表情をされていましたね
笑いを堪えているところ私は好きですよ。」

「お前もさ、ほんといいところ持っていくよな」

「リギアも同じ事を思っていたんですか?」

「…んなんじゃねぇ」

「素直じゃないところがリギアさんの良いところだよ」

「ヨークお前それ褒めてんのかけなされてんのか分かんねぇよ」

「はい。それでは本題に戻りますね。」

ユグナもリギアの前ではからかったり塩対応をしているところが面白い。

「凪様、支度が終わったら教えてくださいね。皆さんと一緒に行きましょう」
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