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告白
目が合ったと思ったら結城くんが戻ってきた。
「あ、あのさ、莉恵さん。実は、大事な話があるんだけど……」
「そうなの?じゃあ、入る?」
「え?あ、いや、えっと……それじゃあ、お邪魔します」
私は内心喜びながら結城くんを招き入れる。
「ちょっと待っていてね。今、お茶を出すわ」
「あ、お構いなく……」
結城くんはそう言ったけど私としては少しでも長くいたいため、お茶を出した。
「どうも……」
そう言ってはくれるものの結城くんはずっと下を向いている。
「結城くん?大事な話って?」
私がそう切り出すと結城くんは今日初めて頭を抱えて、ぶつぶつと何かを言い始めた。
「いや、だから、何で気づかないんだよ?って言うか。今日は泰仁がすごい墓穴掘ってたのにそれすら気づいてないの?鈍感もここまで来ると尊敬するよ……」
私は首を傾げながら考える。
「(結城くんは何を言うつもりなんだろう?
もしかして、もう会わないとか?
え、そんなこと言われたらどうしよう……
でも、アイツが捕まった以上、結城くんが私に構う理由なんてないものね……)」
そう思ったらそう言われるとしか思えなくなる。
気づいたら私は泣いていた。
「ちょっ!?莉恵さん?どうしたの?」
「え?あ、ううん……大丈夫、大したことじゃないわ」
「なら、何で泣いてるの?」
「……結城くんにもう会わないって言われると思うと悲しくて」
「はぁ?待って。誰が誰に会わないって?」
「え?結城くんが私に会わないって……」
「そんなこと言う訳ないじゃん。勘違いしないでよ。俺はむしろその逆を言おうとしてたんだけど」
「え?逆?」
「うん」
「え?それじゃあ、これからも私と会ってくれるの?」
「当たり前でしょ。俺は莉恵さんが好きなんだから」
「え……?」
「(今、何て言ったの?
私の聞き間違い?)」
「……どうせ、莉恵さんのことだから聞き間違いとか思ってるんでしょ?聞き間違いじゃないから。もう、遠回しに言うのは諦めたよ。全然気づいてくれないし。だから、ハッキリ言う」
「え?意味がよく分からないんだけど……」
「今に分かるよ」
そう言って結城くんは真剣な顔をして私に近づいてくる。
私は動けなくなってそのまま結城くんに両肩をつかまれた。
私の心臓がドキドキとうるさい。
結城くんはそんな私を他所に真っ直ぐ見つめて口を開いた。
「栗山莉恵さん。俺は貴方が好きです。俺と恋人として付き合ってもらえませんか?」
しばらく、私の頭の中では結城くんが言った言葉が繰り返される。
結城くんは私をじっと見つめていたけれどだんだん顔が赤くなってきて両手とともに下を向いた。
「……いや、あの、別に今すぐ返事がほしいわけじゃないんだけどさ……そんな耳まで真っ赤にされたら期待しちゃうんだけど」
「えっ!?」
「(私、そんなに顔が赤くなっていたの!?)」
私は慌てて鏡を見る。
私の顔は結城くんに言われた通り耳まで真っ赤になっていた。
まるでゆでタコのよう。
「あ、あの!私、二十四歳で年上だし!」
「だから?」
結城くんは顔を上げてまた私を見る。
「だ、だから、周りからは姉弟に思われちゃうかもしれないし!」
「俺は気にしないよ。年上だろうが周りからどう思われようが気にしない」
「ゆ、結城くんなら、私よりもっと良い女の子見つかりそうだし!あ、ほら!美琴ちゃんは!?」
「は?何言ってるの?俺は莉恵さんがいいの。美琴なんか論外だね」
「で、でも、美琴ちゃんに助けられているんでしょう?とても気の利く女の子じゃないの?」
「あ、あぁ……そういうことね。莉恵さん、美琴は女みたいな名前してるけど男だよ」
「えぇっ!?そうなの!?」
「うん。で、ほかに何か言いたいことは?俺は歳の差とか気にしないし莉恵さんしか見えてないから告白してる訳だけど。例え、莉恵さんでも俺の好きな人を悪く言うのは許さないよ?」
結城くんに腕を掴まれ顔が近づきドキッとした。
「ねぇ、莉恵さん。俺が知りたいのは莉恵さんが自分をどう思ってるかじゃなくて俺のことをどう思ってるかなんだけど?莉恵さんは俺のこと、好き?それとも嫌い?」
「ゆ、結城くん!ズルいわ!それ、返事を聞いているじゃない!」
「莉恵さんが俺を怒らせるからだよ。今、返事が聞きたい。ねぇ、どっち?」
「ゆ、結城くん!近いよ!」
「そうだね。このままキスも出来そう。あ、そうだ。俺、今から莉恵さんにキスするから俺のこと嫌いなら突き飛ばしてね?」
「えっ!?」
そう言うと結城くんは私を押し倒して両腕を掴む。
結城くんの顔はどんどん近づいてきて私は思わず目を瞑った。
その直後に唇に何かが当たる感触がする。
すぐにキスされたと分かった。
目を開けると結城くんの顔が目の前にあって私が口を開こうとした瞬間、結城くんが先に口を開く。
「ごめん。少し、強引すぎたね」
「……少しじゃないわ。かなり、よ。両腕掴まれたら突き飛ばせないじゃない」
「うん。でも、莉恵さんとキスしたかったから……嫌だった?」
「……結城くん、分かっていて聞いているでしょう?」
「そんなことないよ。ちゃんと莉恵さんの口から聞きたい」
「……意地悪だわ……でも、さっきのキス、嫌じゃなかった……」
「つまり?」
「(つ、つまり!?
私としてかなり勇気を振り絞って出した台詞なのだけれど!?)」
私が驚いていると結城くんは意地悪な顔をしてにっこり微笑んだ。
「ちゃんと言ってくれないと分からないよ?」
「~~ッ!好きよ!結城くんが好き!これで満足!?」
私がそう言うと結城くんはすごく嬉しそうな顔で微笑む。
「顔真っ赤。それじゃあ、莉恵さん。俺と恋人として付き合ってくれる?」
「……私が、頼みたいくらいだわ。私と付き合ってって」
気づいたら両腕が解放されていた。
結城くんは私に覆い被さり、私の顔の横に手をつく。
「よかった。ねぇ、莉恵さん。もう一回、する?」
「……どうして聞くの?」
「恥ずかしがってる莉恵さんが可愛いから」
「意地悪」
「そんな俺も好きなんでしょ?」
「うん、大好き……」
そう言って結城くんの首に腕を回した。
結城くんは満足そうに笑う。
「俺も大好きだよ」
今度はどちらともなくキスをした。
「あ、あのさ、莉恵さん。実は、大事な話があるんだけど……」
「そうなの?じゃあ、入る?」
「え?あ、いや、えっと……それじゃあ、お邪魔します」
私は内心喜びながら結城くんを招き入れる。
「ちょっと待っていてね。今、お茶を出すわ」
「あ、お構いなく……」
結城くんはそう言ったけど私としては少しでも長くいたいため、お茶を出した。
「どうも……」
そう言ってはくれるものの結城くんはずっと下を向いている。
「結城くん?大事な話って?」
私がそう切り出すと結城くんは今日初めて頭を抱えて、ぶつぶつと何かを言い始めた。
「いや、だから、何で気づかないんだよ?って言うか。今日は泰仁がすごい墓穴掘ってたのにそれすら気づいてないの?鈍感もここまで来ると尊敬するよ……」
私は首を傾げながら考える。
「(結城くんは何を言うつもりなんだろう?
もしかして、もう会わないとか?
え、そんなこと言われたらどうしよう……
でも、アイツが捕まった以上、結城くんが私に構う理由なんてないものね……)」
そう思ったらそう言われるとしか思えなくなる。
気づいたら私は泣いていた。
「ちょっ!?莉恵さん?どうしたの?」
「え?あ、ううん……大丈夫、大したことじゃないわ」
「なら、何で泣いてるの?」
「……結城くんにもう会わないって言われると思うと悲しくて」
「はぁ?待って。誰が誰に会わないって?」
「え?結城くんが私に会わないって……」
「そんなこと言う訳ないじゃん。勘違いしないでよ。俺はむしろその逆を言おうとしてたんだけど」
「え?逆?」
「うん」
「え?それじゃあ、これからも私と会ってくれるの?」
「当たり前でしょ。俺は莉恵さんが好きなんだから」
「え……?」
「(今、何て言ったの?
私の聞き間違い?)」
「……どうせ、莉恵さんのことだから聞き間違いとか思ってるんでしょ?聞き間違いじゃないから。もう、遠回しに言うのは諦めたよ。全然気づいてくれないし。だから、ハッキリ言う」
「え?意味がよく分からないんだけど……」
「今に分かるよ」
そう言って結城くんは真剣な顔をして私に近づいてくる。
私は動けなくなってそのまま結城くんに両肩をつかまれた。
私の心臓がドキドキとうるさい。
結城くんはそんな私を他所に真っ直ぐ見つめて口を開いた。
「栗山莉恵さん。俺は貴方が好きです。俺と恋人として付き合ってもらえませんか?」
しばらく、私の頭の中では結城くんが言った言葉が繰り返される。
結城くんは私をじっと見つめていたけれどだんだん顔が赤くなってきて両手とともに下を向いた。
「……いや、あの、別に今すぐ返事がほしいわけじゃないんだけどさ……そんな耳まで真っ赤にされたら期待しちゃうんだけど」
「えっ!?」
「(私、そんなに顔が赤くなっていたの!?)」
私は慌てて鏡を見る。
私の顔は結城くんに言われた通り耳まで真っ赤になっていた。
まるでゆでタコのよう。
「あ、あの!私、二十四歳で年上だし!」
「だから?」
結城くんは顔を上げてまた私を見る。
「だ、だから、周りからは姉弟に思われちゃうかもしれないし!」
「俺は気にしないよ。年上だろうが周りからどう思われようが気にしない」
「ゆ、結城くんなら、私よりもっと良い女の子見つかりそうだし!あ、ほら!美琴ちゃんは!?」
「は?何言ってるの?俺は莉恵さんがいいの。美琴なんか論外だね」
「で、でも、美琴ちゃんに助けられているんでしょう?とても気の利く女の子じゃないの?」
「あ、あぁ……そういうことね。莉恵さん、美琴は女みたいな名前してるけど男だよ」
「えぇっ!?そうなの!?」
「うん。で、ほかに何か言いたいことは?俺は歳の差とか気にしないし莉恵さんしか見えてないから告白してる訳だけど。例え、莉恵さんでも俺の好きな人を悪く言うのは許さないよ?」
結城くんに腕を掴まれ顔が近づきドキッとした。
「ねぇ、莉恵さん。俺が知りたいのは莉恵さんが自分をどう思ってるかじゃなくて俺のことをどう思ってるかなんだけど?莉恵さんは俺のこと、好き?それとも嫌い?」
「ゆ、結城くん!ズルいわ!それ、返事を聞いているじゃない!」
「莉恵さんが俺を怒らせるからだよ。今、返事が聞きたい。ねぇ、どっち?」
「ゆ、結城くん!近いよ!」
「そうだね。このままキスも出来そう。あ、そうだ。俺、今から莉恵さんにキスするから俺のこと嫌いなら突き飛ばしてね?」
「えっ!?」
そう言うと結城くんは私を押し倒して両腕を掴む。
結城くんの顔はどんどん近づいてきて私は思わず目を瞑った。
その直後に唇に何かが当たる感触がする。
すぐにキスされたと分かった。
目を開けると結城くんの顔が目の前にあって私が口を開こうとした瞬間、結城くんが先に口を開く。
「ごめん。少し、強引すぎたね」
「……少しじゃないわ。かなり、よ。両腕掴まれたら突き飛ばせないじゃない」
「うん。でも、莉恵さんとキスしたかったから……嫌だった?」
「……結城くん、分かっていて聞いているでしょう?」
「そんなことないよ。ちゃんと莉恵さんの口から聞きたい」
「……意地悪だわ……でも、さっきのキス、嫌じゃなかった……」
「つまり?」
「(つ、つまり!?
私としてかなり勇気を振り絞って出した台詞なのだけれど!?)」
私が驚いていると結城くんは意地悪な顔をしてにっこり微笑んだ。
「ちゃんと言ってくれないと分からないよ?」
「~~ッ!好きよ!結城くんが好き!これで満足!?」
私がそう言うと結城くんはすごく嬉しそうな顔で微笑む。
「顔真っ赤。それじゃあ、莉恵さん。俺と恋人として付き合ってくれる?」
「……私が、頼みたいくらいだわ。私と付き合ってって」
気づいたら両腕が解放されていた。
結城くんは私に覆い被さり、私の顔の横に手をつく。
「よかった。ねぇ、莉恵さん。もう一回、する?」
「……どうして聞くの?」
「恥ずかしがってる莉恵さんが可愛いから」
「意地悪」
「そんな俺も好きなんでしょ?」
「うん、大好き……」
そう言って結城くんの首に腕を回した。
結城くんは満足そうに笑う。
「俺も大好きだよ」
今度はどちらともなくキスをした。
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