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対面
莉恵さんが少し興奮気味に口を開いた。
「わ、私、また行きたいわ……あのお店」
「え?口説かれたいってこと?」
「ち、違うわよ!あの店員さんたち、態度が悪かった私にすごく良くしてくれたから……しかも!今日買ってもらったフレアワンピースとシフォンワンピースも本当に私好みだったのよ!でも、私には似合わないと思っていたから普段は買わないし見もしなかったんだけど……試着してみて思っていたよりも変じゃなくて嬉しかったの。チュニックだっていつも着ている服に合わせやすいし……」
「そっか。よかったね。じゃあ、また来よう?」
「え?良いの?」
「何で?いいに決まってるでしょ?」
俺がそういうと莉恵さんが嬉しそうに笑う。
それから家に着くともうすぐ両親も帰ってくるとのことだった。
夕飯の準備はできてるようなので大広間で待つことにする。
「大虎様方はこちらにお座りください」
長いテーブルに食器が四つ並んでいて言われた席に座った。
向かい側に両親が座るらしい。
「ひ、広いのね……テーブルは長いし……」
「まぁ、社交パーティーとかするからね。どっかのお偉いさんとか芸能界の大御所とかたまに来るよ。テーブルの件は同意する。長すぎだよね。俺だって嫌だよ」
「お、踊ったりとかもあるの?」
「あー、あるね。俺は見てるだけだけど」
そんな話をしてるとドアがバンッと大きな音を立てて開いた。
「大虎ちゃん!ママが帰ってきたわよ!彼女ってどんな子なの!?」
「お、奥様、少々落ち着いてくださいませっ!」
「これが落ち着いていられますかっ!あぁっ!大虎ちゃんっ!久しぶりに帰ってきたと思ったら女連れだなんて……ママ……ママ……」
母親の様子を唖然と見る莉恵さん。
そんな母親に恥ずかしくなって立ち上がり母親のところにスタスタと歩き出す。
「母さん!恥ずかしいから!着替えくらい……」
「ママ……嬉しすぎて泣いちゃうっ!」
「嬉しいのかよっ!!」
思わず、大声で突っ込むと母親が驚いた顔をしてすぐに俺を嬉しそうに抱き締めた。
「大虎ちゃんがそんな大声出せるようになるなんて!ママ、本当に嬉しいわぁ~!」
「ち、ちょっと!苦しいし恥ずかしいからやめて!それにちゃん付けで呼ぶのもやめてって言ってるじゃん!」
「もう~!大虎ちゃんは相変わらず恥ずかしがり屋さんねぇ~!それじゃあ、ママ、着替えてくるわね!」
母親はそういうと俺の頬にキスをしてから出て行く。
俺はため息を吐きながら莉恵さんの隣に戻った。
「……うるさくてごめん」
「ふふっ、良いのよ。何だか想像していた人と違いすぎて緊張もほぐれちゃったわ。結城くんはお母様と仲良しなのね?」
「うん。悪くはないよ」
しばらくすると母親が戻ってくる。
「お待たせしてごめんなさいね?さぁ、ご飯を食べましょうか」
「えっ!?あ、あの……お父様は良いんですか?」
「あらぁ……良いのよ!遅いのが悪いんですもの!お腹空いたでしょう?食べちゃいましょう?ね?さぁ、料理を運んできてちょうだい」
「かしこまりました。奥様」
「えぇ、お願い。さてと……お名前聞かせてくれる?」
「あ、はい!私……」
「だめ」
莉恵さんが名乗ろうとするのを遮って続けた。
「父さんが来るまでは名乗らせない」
「えぇ~!どうしてそんな意地悪するの?大虎ちゃん」
「意地悪じゃないから。ご飯は食べるけど」
「も、もう結城くん!私が気まずいんだけれど!」
「どうせ、もう帰ってきてるんでしょ?色々調べてから登場して家柄とか経歴云々話し出すつもりなのは分かってるからね」
「……あらぁ……」
そういうと母さんは観念したようにため息を吐く。
「だって、しょうがないでしょう?大虎ちゃんに見合う子かどうかちゃんと見極めないといけないのよ?お友達だってそう。大虎ちゃんに悪影響を与えるような子は絶対にだめよ。ママ、美琴ちゃん以外の子はだめだと思っているもの。大虎ちゃんがどうしてもって言うから許しているのよ?」
「だから?」
「まぁ!大虎ちゃんったらママに向かってそんな偉そうな態度を取るなんて……」
「俺は俺を対等に扱ってくれる友達がほしい。俺に同情して何でもはいはい聞くような友達は要らない。恋人だってそうだよ。下心のある奴なんて願い下げだ。この人は俺が病弱だって知っても同情じゃなくて本気で心配してくれたし金持ちだって知っても色目も使ってこないし態度も変わらなかった。俺はそれが何よりも嬉しかったよ。それじゃあだめなの?家柄とか経歴ってそんなに大事?普段は自由にさせてくれてるんだから恋人だって自由に選ばせてよ」
「……大虎ちゃんの気持ちは分かったわ。でもね、普段自由にさせているんだから将来的なことは私たちに選ばせてほしい。大虎ちゃんは大事な一人息子だもの。これ以上苦労してほしくないのよ」
苦労してほしくないと聞いて何も言えなくなった。
それでも何か言おうとするとガタッと音がする。
それと同時に莉恵さんが口を開いた。
「わ、私、また行きたいわ……あのお店」
「え?口説かれたいってこと?」
「ち、違うわよ!あの店員さんたち、態度が悪かった私にすごく良くしてくれたから……しかも!今日買ってもらったフレアワンピースとシフォンワンピースも本当に私好みだったのよ!でも、私には似合わないと思っていたから普段は買わないし見もしなかったんだけど……試着してみて思っていたよりも変じゃなくて嬉しかったの。チュニックだっていつも着ている服に合わせやすいし……」
「そっか。よかったね。じゃあ、また来よう?」
「え?良いの?」
「何で?いいに決まってるでしょ?」
俺がそういうと莉恵さんが嬉しそうに笑う。
それから家に着くともうすぐ両親も帰ってくるとのことだった。
夕飯の準備はできてるようなので大広間で待つことにする。
「大虎様方はこちらにお座りください」
長いテーブルに食器が四つ並んでいて言われた席に座った。
向かい側に両親が座るらしい。
「ひ、広いのね……テーブルは長いし……」
「まぁ、社交パーティーとかするからね。どっかのお偉いさんとか芸能界の大御所とかたまに来るよ。テーブルの件は同意する。長すぎだよね。俺だって嫌だよ」
「お、踊ったりとかもあるの?」
「あー、あるね。俺は見てるだけだけど」
そんな話をしてるとドアがバンッと大きな音を立てて開いた。
「大虎ちゃん!ママが帰ってきたわよ!彼女ってどんな子なの!?」
「お、奥様、少々落ち着いてくださいませっ!」
「これが落ち着いていられますかっ!あぁっ!大虎ちゃんっ!久しぶりに帰ってきたと思ったら女連れだなんて……ママ……ママ……」
母親の様子を唖然と見る莉恵さん。
そんな母親に恥ずかしくなって立ち上がり母親のところにスタスタと歩き出す。
「母さん!恥ずかしいから!着替えくらい……」
「ママ……嬉しすぎて泣いちゃうっ!」
「嬉しいのかよっ!!」
思わず、大声で突っ込むと母親が驚いた顔をしてすぐに俺を嬉しそうに抱き締めた。
「大虎ちゃんがそんな大声出せるようになるなんて!ママ、本当に嬉しいわぁ~!」
「ち、ちょっと!苦しいし恥ずかしいからやめて!それにちゃん付けで呼ぶのもやめてって言ってるじゃん!」
「もう~!大虎ちゃんは相変わらず恥ずかしがり屋さんねぇ~!それじゃあ、ママ、着替えてくるわね!」
母親はそういうと俺の頬にキスをしてから出て行く。
俺はため息を吐きながら莉恵さんの隣に戻った。
「……うるさくてごめん」
「ふふっ、良いのよ。何だか想像していた人と違いすぎて緊張もほぐれちゃったわ。結城くんはお母様と仲良しなのね?」
「うん。悪くはないよ」
しばらくすると母親が戻ってくる。
「お待たせしてごめんなさいね?さぁ、ご飯を食べましょうか」
「えっ!?あ、あの……お父様は良いんですか?」
「あらぁ……良いのよ!遅いのが悪いんですもの!お腹空いたでしょう?食べちゃいましょう?ね?さぁ、料理を運んできてちょうだい」
「かしこまりました。奥様」
「えぇ、お願い。さてと……お名前聞かせてくれる?」
「あ、はい!私……」
「だめ」
莉恵さんが名乗ろうとするのを遮って続けた。
「父さんが来るまでは名乗らせない」
「えぇ~!どうしてそんな意地悪するの?大虎ちゃん」
「意地悪じゃないから。ご飯は食べるけど」
「も、もう結城くん!私が気まずいんだけれど!」
「どうせ、もう帰ってきてるんでしょ?色々調べてから登場して家柄とか経歴云々話し出すつもりなのは分かってるからね」
「……あらぁ……」
そういうと母さんは観念したようにため息を吐く。
「だって、しょうがないでしょう?大虎ちゃんに見合う子かどうかちゃんと見極めないといけないのよ?お友達だってそう。大虎ちゃんに悪影響を与えるような子は絶対にだめよ。ママ、美琴ちゃん以外の子はだめだと思っているもの。大虎ちゃんがどうしてもって言うから許しているのよ?」
「だから?」
「まぁ!大虎ちゃんったらママに向かってそんな偉そうな態度を取るなんて……」
「俺は俺を対等に扱ってくれる友達がほしい。俺に同情して何でもはいはい聞くような友達は要らない。恋人だってそうだよ。下心のある奴なんて願い下げだ。この人は俺が病弱だって知っても同情じゃなくて本気で心配してくれたし金持ちだって知っても色目も使ってこないし態度も変わらなかった。俺はそれが何よりも嬉しかったよ。それじゃあだめなの?家柄とか経歴ってそんなに大事?普段は自由にさせてくれてるんだから恋人だって自由に選ばせてよ」
「……大虎ちゃんの気持ちは分かったわ。でもね、普段自由にさせているんだから将来的なことは私たちに選ばせてほしい。大虎ちゃんは大事な一人息子だもの。これ以上苦労してほしくないのよ」
苦労してほしくないと聞いて何も言えなくなった。
それでも何か言おうとするとガタッと音がする。
それと同時に莉恵さんが口を開いた。
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