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ヤキモチ②
すぐ側で結城くんも眠っている。
「(あのあと、寝室まで運んでくれたのね……)」
ふと時間を見ると遅刻ギリギリの時間で慌てて結城くんを揺さぶった。
「ゆ、結城くん!時間!私も結城くんもギリギリよ!」
「……んー……もう少しだけ……」
「そんな余裕もないの!」
そう言っても結城くんは全然起きる気配はない。
私は渋々結城くんを起こすのを諦めて自分の支度をする。
着替え終わり家を出ようとすると寝室のドアが開いた。
「あ!莉恵さん、もう行くの?いってらっしゃい」
「あ、うん……ごめんね、私もギリギリだったからご飯作ってなくて……」
「あぁ、気にしないで。大丈夫。それより、時間ギリギリなんでしょ?いってらっしゃい!」
「うん、じゃあ、行ってきます」
そう言って家を出る。
会社には何とか間に合った。
「おはよ!莉恵!ギリギリとか珍しいね?」
「あ、おはよう。聖来。ちょっと、寝坊しちゃって……急いで来たの」
「そかそか。昨日飲み過ぎてたし余計だよね~」
「あぁっ!それは忘れて!」
「あははっ!しばらくは無理かな~?」
「もう!聖来!」
聖来は笑いながら自分のデスクに戻る。
私は軽くため息を吐きながら再びデスクに向かった。
すると葉月くんに声をかけられる。
「おはよう。栗山さん。これからの予定なんだけど……」
「あぁ、葉月くん。おはよう。これからの予定?」
「うん、そう。しばらくは俺と二人で新人指導だって。だから、今、栗山さんが抱えている案件を確認させてもらって良いかな?」
「えぇ、もちろん。今抱えているのは……」
一つ一つ、丁寧に私が抱えている案件の説明をした。
葉月くんは確認を終えると頭を抱える。
「思っていた以上に抱えていたな……」
「あはは……なんか、ごめんなさいね?」
「あ、いや!良いんだよ!栗山さんは仕事が丁寧だからね!期限は守るし責めている訳じゃないから!むしろ、新人指導も任されているのにこんなに案件も任されているなんてすごいと思うよ!」
「そうかしら?厄介ごとを押し付けられているだけだと思うわよ」
「あ、はは……そんなことないと思うけどなー……」
そう言う葉月くんだけれど私と目を合わせようとしない。
そして、葉月くんは続けた。
「と、とりあえず!これとこれ……あと、この案件は俺に回して。残りを今日の午前と明日午前に完成させよう。今日の午後と明日の午後は新人指導。それ以降は案件を見ながらまた考えようかと思うんだけどそれで良いかな?」
「えぇ、構わないわ。じゃあ、今、言われた案件、葉月くんに送るわね」
「うん、よろしく」
それから、葉月くんの指示通りに作業を進め新人指導もする。
その繰り返しの日々。
そのせいか結城くんと話す最近の話題は新人のことや葉月くんのことが多い。
今日も同じように葉月くんの話をした。
「それでね、葉月くんが新人のミスをなんてことないみたいにフォローしたの!本当にすごかったのよ!」
「へぇー……それはすごいねぇ」
「でしょう?流石、元営業マン!って感じなの!」
「そっかぁ……よかったねぇ」
「……ちょっと、結城くん?」
「ん?何?」
「ちゃんと私の話、聞いている?」
「聞いてるよ。同期で元営業マンの葉月さんが最近やたらカッコ良くてすごいって話でしょ。最近その話ばっかりじゃん」
「だ、だって、最近、ずっと葉月くんと一緒の仕事をしているからそれしか話題がないのよ」
「……あぁ、そう。でも、正直、不愉快」
「え?」
結城くんに不愉快と言われてショックを受ける。
「……いや、ごめん。ただの八つ当たり……忘れて。今日はレポートで徹夜しなくちゃだしもう部屋に戻るよ」
「えっ!?ま、待って!」
私の制止も聞かず結城くんは自分の部屋に籠ってしまった。
「(あのあと、寝室まで運んでくれたのね……)」
ふと時間を見ると遅刻ギリギリの時間で慌てて結城くんを揺さぶった。
「ゆ、結城くん!時間!私も結城くんもギリギリよ!」
「……んー……もう少しだけ……」
「そんな余裕もないの!」
そう言っても結城くんは全然起きる気配はない。
私は渋々結城くんを起こすのを諦めて自分の支度をする。
着替え終わり家を出ようとすると寝室のドアが開いた。
「あ!莉恵さん、もう行くの?いってらっしゃい」
「あ、うん……ごめんね、私もギリギリだったからご飯作ってなくて……」
「あぁ、気にしないで。大丈夫。それより、時間ギリギリなんでしょ?いってらっしゃい!」
「うん、じゃあ、行ってきます」
そう言って家を出る。
会社には何とか間に合った。
「おはよ!莉恵!ギリギリとか珍しいね?」
「あ、おはよう。聖来。ちょっと、寝坊しちゃって……急いで来たの」
「そかそか。昨日飲み過ぎてたし余計だよね~」
「あぁっ!それは忘れて!」
「あははっ!しばらくは無理かな~?」
「もう!聖来!」
聖来は笑いながら自分のデスクに戻る。
私は軽くため息を吐きながら再びデスクに向かった。
すると葉月くんに声をかけられる。
「おはよう。栗山さん。これからの予定なんだけど……」
「あぁ、葉月くん。おはよう。これからの予定?」
「うん、そう。しばらくは俺と二人で新人指導だって。だから、今、栗山さんが抱えている案件を確認させてもらって良いかな?」
「えぇ、もちろん。今抱えているのは……」
一つ一つ、丁寧に私が抱えている案件の説明をした。
葉月くんは確認を終えると頭を抱える。
「思っていた以上に抱えていたな……」
「あはは……なんか、ごめんなさいね?」
「あ、いや!良いんだよ!栗山さんは仕事が丁寧だからね!期限は守るし責めている訳じゃないから!むしろ、新人指導も任されているのにこんなに案件も任されているなんてすごいと思うよ!」
「そうかしら?厄介ごとを押し付けられているだけだと思うわよ」
「あ、はは……そんなことないと思うけどなー……」
そう言う葉月くんだけれど私と目を合わせようとしない。
そして、葉月くんは続けた。
「と、とりあえず!これとこれ……あと、この案件は俺に回して。残りを今日の午前と明日午前に完成させよう。今日の午後と明日の午後は新人指導。それ以降は案件を見ながらまた考えようかと思うんだけどそれで良いかな?」
「えぇ、構わないわ。じゃあ、今、言われた案件、葉月くんに送るわね」
「うん、よろしく」
それから、葉月くんの指示通りに作業を進め新人指導もする。
その繰り返しの日々。
そのせいか結城くんと話す最近の話題は新人のことや葉月くんのことが多い。
今日も同じように葉月くんの話をした。
「それでね、葉月くんが新人のミスをなんてことないみたいにフォローしたの!本当にすごかったのよ!」
「へぇー……それはすごいねぇ」
「でしょう?流石、元営業マン!って感じなの!」
「そっかぁ……よかったねぇ」
「……ちょっと、結城くん?」
「ん?何?」
「ちゃんと私の話、聞いている?」
「聞いてるよ。同期で元営業マンの葉月さんが最近やたらカッコ良くてすごいって話でしょ。最近その話ばっかりじゃん」
「だ、だって、最近、ずっと葉月くんと一緒の仕事をしているからそれしか話題がないのよ」
「……あぁ、そう。でも、正直、不愉快」
「え?」
結城くんに不愉快と言われてショックを受ける。
「……いや、ごめん。ただの八つ当たり……忘れて。今日はレポートで徹夜しなくちゃだしもう部屋に戻るよ」
「えっ!?ま、待って!」
私の制止も聞かず結城くんは自分の部屋に籠ってしまった。
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