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喧嘩
莉恵さんの言葉に腹が立ち、無視して夕飯作りを続けていた。
そのとき、電話が鳴る。
美琴からの着信で出ないとあとが面倒臭い。
どうせあとは煮込むだけだしと電話に出たら、莉恵さんがキレて家を飛び出した。
「『え?何だ?栗山さんと喧嘩したのか?』」
電話の向こうから聞こえた声は美琴ではなく泰仁で、俺は全く関係ない泰仁にキレる。
「……ふざけんなよ!お前!何で美琴の携帯からかけてきてんだよ!」
「『は、はぁ?お前がいつも無視するから美琴に携帯借りたんだよ!何が悪い!』」
「お前らいつもタイミング悪すぎんだよ!こんなときに!泰仁!お前!莉恵さん探して連れて帰って来い!」
「『横暴って言葉分かるか!?俺、今日やっと非番なんだけど!っていうかお前が探しに行けよ!』」
その言葉に少し冷静になった。
「(そもそも喧嘩になった原因は何だ?
俺が悪ふざけしすぎた?
これが発端だよな?
で、その後にデートしてくれないだのなんだの言われて……
レポートと莉恵さんどっちが大事って聞かれてそれで腹立って……
だって、そんなの選べないじゃん。
当然、莉恵さんが大事だけどレポートは俺の将来がかかってる訳で……)」
莉恵さんが分かってないはずない。
「(分かってるからこそ今までそんなこと言わなかったはずで……
じゃあ、何で今になってそんなこと言ってくんの?
誰かに俺が浮気してるんじゃないかとか言われた訳?
うん、まぁ、分かってたことだけど俺が全部悪い。
けど、バイトを優先するとどうしても帰ったあととか休みの日にレポートやらないと提出期限間に合わないんだよな……
バイトしてること言うか?
いや、でも、あの計画は驚かせたいし……
あれ?
でも、今俺が迎えに行ったところでちゃんと聞いてくれる可能性なくないか?
もう知らないって言われたぞ?)」
俺は頭を抱える。
とにかく、泰仁に頼むしかないと思い、口を開いた。
「……今、俺が迎えに行ったところで逃げられるだけなんだよ。もう本当、最悪。悪いのは俺だけど」
「『何だよ。じゃあ、お前が迎えに行って謝ればいいだけだろ』」
「今の状況じゃ俺の話聞いてくれない、と思う」
「『……どんな喧嘩したんだよ?バイトとレポートに追われ過ぎて栗山さん蔑ろにしてたらついにキレられたのか?』」
「……そういうこと、かな?」
俺がそういうと泰仁は深いため息を吐く。
「『バイトのこと黙ってるからだぞ。何も言わない栗山さんに甘え過ぎた結果だな』」
「……そんなこと、分かってるよ。反省はしてる。だから、連れて帰ってきてくれって」
「『しょうがねぇな。これで前の借りは無しな?』」
「あぁ、頼む」
そう言って電話を切った。
ふと料理中だったことを思い出す。
慌てて火を止めて鍋を見たらもう手遅れだった。
「うわー……真っ黒焦げ……これも怒られそう……」
当然鍋も黒焦げで新しいのを買った方が絶対早い。
「でも、勝手に買い替えると怒るんだよなー……」
俺は莉恵さんに再び怒られる覚悟を決め、鍋を洗うことにした。
そのとき、電話が鳴る。
美琴からの着信で出ないとあとが面倒臭い。
どうせあとは煮込むだけだしと電話に出たら、莉恵さんがキレて家を飛び出した。
「『え?何だ?栗山さんと喧嘩したのか?』」
電話の向こうから聞こえた声は美琴ではなく泰仁で、俺は全く関係ない泰仁にキレる。
「……ふざけんなよ!お前!何で美琴の携帯からかけてきてんだよ!」
「『は、はぁ?お前がいつも無視するから美琴に携帯借りたんだよ!何が悪い!』」
「お前らいつもタイミング悪すぎんだよ!こんなときに!泰仁!お前!莉恵さん探して連れて帰って来い!」
「『横暴って言葉分かるか!?俺、今日やっと非番なんだけど!っていうかお前が探しに行けよ!』」
その言葉に少し冷静になった。
「(そもそも喧嘩になった原因は何だ?
俺が悪ふざけしすぎた?
これが発端だよな?
で、その後にデートしてくれないだのなんだの言われて……
レポートと莉恵さんどっちが大事って聞かれてそれで腹立って……
だって、そんなの選べないじゃん。
当然、莉恵さんが大事だけどレポートは俺の将来がかかってる訳で……)」
莉恵さんが分かってないはずない。
「(分かってるからこそ今までそんなこと言わなかったはずで……
じゃあ、何で今になってそんなこと言ってくんの?
誰かに俺が浮気してるんじゃないかとか言われた訳?
うん、まぁ、分かってたことだけど俺が全部悪い。
けど、バイトを優先するとどうしても帰ったあととか休みの日にレポートやらないと提出期限間に合わないんだよな……
バイトしてること言うか?
いや、でも、あの計画は驚かせたいし……
あれ?
でも、今俺が迎えに行ったところでちゃんと聞いてくれる可能性なくないか?
もう知らないって言われたぞ?)」
俺は頭を抱える。
とにかく、泰仁に頼むしかないと思い、口を開いた。
「……今、俺が迎えに行ったところで逃げられるだけなんだよ。もう本当、最悪。悪いのは俺だけど」
「『何だよ。じゃあ、お前が迎えに行って謝ればいいだけだろ』」
「今の状況じゃ俺の話聞いてくれない、と思う」
「『……どんな喧嘩したんだよ?バイトとレポートに追われ過ぎて栗山さん蔑ろにしてたらついにキレられたのか?』」
「……そういうこと、かな?」
俺がそういうと泰仁は深いため息を吐く。
「『バイトのこと黙ってるからだぞ。何も言わない栗山さんに甘え過ぎた結果だな』」
「……そんなこと、分かってるよ。反省はしてる。だから、連れて帰ってきてくれって」
「『しょうがねぇな。これで前の借りは無しな?』」
「あぁ、頼む」
そう言って電話を切った。
ふと料理中だったことを思い出す。
慌てて火を止めて鍋を見たらもう手遅れだった。
「うわー……真っ黒焦げ……これも怒られそう……」
当然鍋も黒焦げで新しいのを買った方が絶対早い。
「でも、勝手に買い替えると怒るんだよなー……」
俺は莉恵さんに再び怒られる覚悟を決め、鍋を洗うことにした。
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