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約束
私は大虎くんの向かいに座ってから口を開いた。
「ありがとう。もう寝ても良いわよ?」
「ううん。明日は午後からだからもう少し起きてるよ」
「そう?眠かったら寝て良いからね?」
「はいはい。ほら、早く食べないと冷めちゃうよ?」
そう言われ冷凍のカルボナーラを食べる。
なかなか美味しい。
食べ終えて自分の部屋に行こうとすると大虎くんに呼び止められた。
「あれ?莉恵さん、寝ないの?」
「えぇ。仕事が残っているから少しでも進めておきたいの。だから、大虎くんは寝て?」
「んー……じゃあ、おにぎりとか軽食作るよ!それくらいなら俺でも作れると思うし」
「えっ!?い、良いわよ!お腹空いていないし何時までやるか分からないから……」
「なら、なおさらだね。仕事に遅刻したら本末転倒でしょ?莉恵さんが無理しすぎないように見張ってるー」
大虎くんはやる気満々のようで渋々それを了承する。
「……分かったわ。でも、寝たくなったらいつでも寝て良いからね?」
「うん、分かった」
自分の部屋に入って仕事の続きを始めた。
「(あの課長……
本当に理不尽なくらい自分の仕事押し付けてきて!
これとか今やらなくても良いんじゃないの!?
早く終わらせて大虎くんに手料理作ってあげなくちゃ……
じゃないと絶対大虎くんの健康に良くない……
そういえば、大虎くん、最近何食べたんだろう?)」
ふと気になったので聞いてみた。
「ねぇ、大虎くん」
「ん?」
「最近、夕飯は何食べていたの?」
「あぁ、最近はまかない……じゃなくて、コンビニ弁当とかだったかな!」
「え?今、まかないって言ってなかった?」
「い、言ってないよ?ファミレスで外食とかお弁当とかそういうの食べてた!」
「そう……やっぱり偏っているのね?」
「え……?そ、そんなことないよ?」
「大虎くん、揚げ物大好きよね?あんまり食べられなかったからって。ここ最近は野菜を食べずに唐揚げとかトンカツとかばっかり食べていたんでしょう?」
「……そんなことないよ?キャベツも食べてたし」
「キャベツだけ?」
私がそう聞くと大虎くんは何も言わない。
寝たのかと思い思わず振り返ると大虎くんはバツが悪そうな顔をしていた。
思わず私は笑ってしまう。
「……なんで笑うの?」
「ふふっ、だって、大虎くんが可愛かったから」
「それ、嬉しくないからね?ほらー、手が止まってるよ?」
そう言われて再び仕事を始めた。
どれくらいの時間が経ったのか三件の案件を終わらせて一息つくと大虎くんがココアを持ってきてくれる。
ふと時計を見ると、夜中の三時を過ぎていた。
「お疲れ様。はい、ココア」
「ありがとう。大虎くん、本当にもう寝て良いのよ?もう夜中の三時過ぎているし……」
「俺のことは気にしなくていいの!ねぇ、莉恵さん」
「何?」
「九月の中旬くらいまでに休み取れる?三日くらい」
「どうして?」
「……旅行、行かない?二泊三日くらい」
「旅行!?」
「うん。莉恵さんが行きたいとこ行こ?」
「行きたい!旅行の準備とか余韻に浸りたいから一週間くらい休み取るわ!九月の二週目くらいで良いかしら?」
「いつでもいいよ。よかった。断られたらどうしようかと思ってたんだよね」
「どうして?私が大虎くんの要望を聞かないことがある?」
「そりゃあたくさんあるでしょ。ご飯とか三日に一回くらいしか俺の要望聞いてもらってないよ?」
「それは大虎くんが唐揚げ、トンカツ、コロッケって揚げ物しか希望を言わないからでしょ!」
「だってさ、なかなか食べれなかったんだよ?飽きるくらい食べたいじゃん」
「何より許せないのが……」
「えっ!?許せないことがあるの!?」
「大虎くんの体重がどれだけカロリーを摂っても変わらないことよ!!」
「え、えー?そんなことないけど……」
「じゃあ、私と付き合った当初の体重は?」
「え、50kgくらいかな……」
「今は!?」
「……50kgだけど」
「ほら!やっぱり!ズルい!筋肉が付いている訳でもないのに!」
「うわ!それ傷つく奴!筋肉これでも付いた方だからね!?それに大学が広くて講義のたびにあっちこっち歩いてるから運動になってるだけだよ!」
「うぅ、私、ダイエットしているのに!」
「えっ!?莉恵さん、今でも十分細いからダイエットなんてしなくていいよ!?」
「そんな気休め要らないわ!」
「気休めって……まぁ、元気出たならいいんだけど。とにかく!せっかく旅行に行くんだから無理して風邪とか引いちゃだめだからね?」
「うっ……分かったわ」
「ん。約束」
大虎くんとそう約束する。
無理しない程度に仕事を頑張り無事に一週間の夏季休暇を手に入れた。
「ありがとう。もう寝ても良いわよ?」
「ううん。明日は午後からだからもう少し起きてるよ」
「そう?眠かったら寝て良いからね?」
「はいはい。ほら、早く食べないと冷めちゃうよ?」
そう言われ冷凍のカルボナーラを食べる。
なかなか美味しい。
食べ終えて自分の部屋に行こうとすると大虎くんに呼び止められた。
「あれ?莉恵さん、寝ないの?」
「えぇ。仕事が残っているから少しでも進めておきたいの。だから、大虎くんは寝て?」
「んー……じゃあ、おにぎりとか軽食作るよ!それくらいなら俺でも作れると思うし」
「えっ!?い、良いわよ!お腹空いていないし何時までやるか分からないから……」
「なら、なおさらだね。仕事に遅刻したら本末転倒でしょ?莉恵さんが無理しすぎないように見張ってるー」
大虎くんはやる気満々のようで渋々それを了承する。
「……分かったわ。でも、寝たくなったらいつでも寝て良いからね?」
「うん、分かった」
自分の部屋に入って仕事の続きを始めた。
「(あの課長……
本当に理不尽なくらい自分の仕事押し付けてきて!
これとか今やらなくても良いんじゃないの!?
早く終わらせて大虎くんに手料理作ってあげなくちゃ……
じゃないと絶対大虎くんの健康に良くない……
そういえば、大虎くん、最近何食べたんだろう?)」
ふと気になったので聞いてみた。
「ねぇ、大虎くん」
「ん?」
「最近、夕飯は何食べていたの?」
「あぁ、最近はまかない……じゃなくて、コンビニ弁当とかだったかな!」
「え?今、まかないって言ってなかった?」
「い、言ってないよ?ファミレスで外食とかお弁当とかそういうの食べてた!」
「そう……やっぱり偏っているのね?」
「え……?そ、そんなことないよ?」
「大虎くん、揚げ物大好きよね?あんまり食べられなかったからって。ここ最近は野菜を食べずに唐揚げとかトンカツとかばっかり食べていたんでしょう?」
「……そんなことないよ?キャベツも食べてたし」
「キャベツだけ?」
私がそう聞くと大虎くんは何も言わない。
寝たのかと思い思わず振り返ると大虎くんはバツが悪そうな顔をしていた。
思わず私は笑ってしまう。
「……なんで笑うの?」
「ふふっ、だって、大虎くんが可愛かったから」
「それ、嬉しくないからね?ほらー、手が止まってるよ?」
そう言われて再び仕事を始めた。
どれくらいの時間が経ったのか三件の案件を終わらせて一息つくと大虎くんがココアを持ってきてくれる。
ふと時計を見ると、夜中の三時を過ぎていた。
「お疲れ様。はい、ココア」
「ありがとう。大虎くん、本当にもう寝て良いのよ?もう夜中の三時過ぎているし……」
「俺のことは気にしなくていいの!ねぇ、莉恵さん」
「何?」
「九月の中旬くらいまでに休み取れる?三日くらい」
「どうして?」
「……旅行、行かない?二泊三日くらい」
「旅行!?」
「うん。莉恵さんが行きたいとこ行こ?」
「行きたい!旅行の準備とか余韻に浸りたいから一週間くらい休み取るわ!九月の二週目くらいで良いかしら?」
「いつでもいいよ。よかった。断られたらどうしようかと思ってたんだよね」
「どうして?私が大虎くんの要望を聞かないことがある?」
「そりゃあたくさんあるでしょ。ご飯とか三日に一回くらいしか俺の要望聞いてもらってないよ?」
「それは大虎くんが唐揚げ、トンカツ、コロッケって揚げ物しか希望を言わないからでしょ!」
「だってさ、なかなか食べれなかったんだよ?飽きるくらい食べたいじゃん」
「何より許せないのが……」
「えっ!?許せないことがあるの!?」
「大虎くんの体重がどれだけカロリーを摂っても変わらないことよ!!」
「え、えー?そんなことないけど……」
「じゃあ、私と付き合った当初の体重は?」
「え、50kgくらいかな……」
「今は!?」
「……50kgだけど」
「ほら!やっぱり!ズルい!筋肉が付いている訳でもないのに!」
「うわ!それ傷つく奴!筋肉これでも付いた方だからね!?それに大学が広くて講義のたびにあっちこっち歩いてるから運動になってるだけだよ!」
「うぅ、私、ダイエットしているのに!」
「えっ!?莉恵さん、今でも十分細いからダイエットなんてしなくていいよ!?」
「そんな気休め要らないわ!」
「気休めって……まぁ、元気出たならいいんだけど。とにかく!せっかく旅行に行くんだから無理して風邪とか引いちゃだめだからね?」
「うっ……分かったわ」
「ん。約束」
大虎くんとそう約束する。
無理しない程度に仕事を頑張り無事に一週間の夏季休暇を手に入れた。
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