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え?
しおりを挟むこれといった特技も、才能もない佐々木晴留。そんなDKライフを送っていただが、彼には秘密があった。
それは――
男が好きということだ。
そして性癖がヤバい。
束縛されるのが好きなのだ。彼は相手を独占してる気持ちになるのがクるらしい。
そしてそんな晴留が入学式で一目見た時から密かに思いを寄せている相手がいた。
クラスメイトの秋葉柳だ。親がモデルをやっている柳はとにかくモテる。
顔も美形で声もタイプ。
でも絶対に伝えられないし、言ってもフラれるだけだから言わない。
勝手に柳の性格を自分の理想の相手に当てはめて妄想したり、たまに自慰のおかずにさせて貰ったりするのが晴留の日課だ。
「ねぇ」
「はい?…?!」
トントンと誰かが肩を叩いた。晴留が振り向いた先には、柳がいた。
(…んえ?! 今声かけられてる?! てか肩触られた!!?!)
表情には出さず、内心叫び散らしている晴留。流石である。片想いや性癖を隠してきたから当然なのか…
「ちょっといい?」
「お、おう」
そのまま晴留は柳に手を引かれ、教室から退室した。
当の本人はスペキャ状態である。
(え? 手を引かれてる?? 触っ???)
***
手を引かれるままついたのは鍵がないと入れないはずの屋上だった。
「え、なんで鍵持ってるの?」
「借りた」
つい、思考が声に出てしまった晴留になんともないように答える柳。
(鍵って借りれたっけ…。もういいや)
晴留は混乱し、早々に思考を放棄した。
「屋上に連れてきて、どうしたの?」
晴留の質問に、柳は笑みを深めた。
(っ! 不意打ちズルい!!)
これには晴留も顔を赤く染めた。
いつも遠目で見てるより、圧倒的に距離が近いのだ。
柳はゆっくり晴留に近づいていく。だが、晴留は近すぎると心臓に悪いのでゆっくり下がっていく。
晴留の背中が壁に着き、これ以上距離がとれないと気づいたときには遅かった。
柳はそのまま晴留を抱き締めた。
「――え?」
「長かった」
耳元でしゃべられた晴留は硬直する。
赤く染まっていた顔を耳まで更に赤く染め、晴留は動けなかった。
柳は晴留を抱き締めたまま、嬉しそうな笑みを浮かべていた。
晴留からは見えないが、これを見たら軽く死ぬだろう。
(もう、離さない。嫌がっても。
そのためにここまで頑張ったのだから)
「晴留。ずっと好きだよ」
「すき…?! な、まえ…!」
晴留は混乱する頭で考え、考え続けて…
思考を放棄した。二回目である。
晴留が落ち着いた(もとい思考を放棄した)のを見計らって柳はこう口にした。
「絶対離さない。晴留は俺のモノだから」
「喜んで!!」
「え?」
予想していた返事と違う返事に混乱する柳。
対して、完全に思考を放棄し、ばかになってる晴留。
昼休みだったが、柳が話を通していたことで、晴留はそのままお持ち帰りされるのだった。
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次回エロです。
二人の家庭内事情と、出会いについて書いてます。ほんのちょっとシリアスかもしれなくもないです(笑)
雑なのは性格故、許してください。
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