心の扉を開いたら

𝕞𝕚𝕫𝕦𝕜𝕚

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ー4日目ー

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ー4日目ー

昨日の彼の姿を忘れられないまま、今日学校に来た。
また、彼に会う。
どう接していいのか分からない自分がいた。
聞いていいものなのかどうなのか。。。

今日も、クラスの話し合いがある。

いつもの繰り返しなのに、今日は少し緊張してる自分がいた。


「今日は、メニューについて!私たちの方で簡単に決めてみたけどどう??」

「おー!結構いいじゃん!」

「だよね!でも、普通のご飯系も欲しくない?」
「確かに!スイーツだけって言うのもね」

ご飯系かー。考えてもなかった。

「そっかー、例えば何がいい?」
「オシャレなカレーとか!」
「あー!カフェに合う感じのね」
「そう!」
「他なんかある?」
「うーん?カレーでいいんじゃない?予算の問題とかあるでしょ。夏希」
「うん。じゃカレーでいい?みんな」
「うん!」

という訳で、話し合いは終わった。
それにしても、今日の話し合い早すぎ笑
いつもは、もっと時間かかるのに。 

即決力は、うちのクラスの取り柄かもね笑

で、今日も二人になってしまった。
昨日の彼は幻覚だったのか?

「あの、今日の話し合いさすがですね。」

一言目がそれ?笑
もっとあるでしょ笑
昨日のこととか!?

「全然、みんながアイディア出してくれたから。予算の方は大丈夫?」
「はい、問題なしです。」
「そっか、」

昨日のこと聞いてみようかな。。。

「あのさ」
「あの!」

同時に言ってしまった。

「あっ、どうぞ」
「そっちから。」
「じゃあ。今更なんですけど、なんてお呼びすればいいですか? 」
「えっ、本当に今更だね笑」

確かに、1回も名前呼んでもらったことないわ。

「うーん。でも、みんな夏希って言ってるから、夏希でいいよ!あと、タメで。」
「タメは、行けるかもしれませんが、名前呼びは…」
「じゃあ、夏希さんとかは?」
「まだ、いいです。」
「じゃ、それで!今からタメも開始ね!じゃあ、私も北斗でいい?」
「うん。高校入ってそう呼ぶ人誰もいなかったから、何か新鮮笑」

笑った顔。

なぜか、きゅんときてしまった。

昨日の彼と一緒。みんなに避けられている彼と同一人物。そうだよね。

なのに。。。

彼のことを考えてしまう。

「なんか、タメ慣れてるね」
「そう?中学の時は、友達いたから」
「そうなんだ」
「夏希さんこそ、敬語話さないイメージだけど」 
「何それ!笑。私だってちゃんとする時は、ちゃんとしてるもん!」

それから、30分近く喋った。

文化祭のことは、なんも喋らなくて作業は泊まりっぱなしだったけど、楽しかった。


私、
もしかしたら、北斗のこと好きなのかも。


でも、この気持ちは夢菜にも応援されないよね。。

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