無冠の皇帝

有喜多亜里

文字の大きさ
115 / 169
【05】始まりの終わり(中)

◆『無冠の皇帝【04】始まりの終わり(上)』までに登場した主要人物(※読み飛ばし可)

しおりを挟む
【総司令部】

アーウィン(レクス公爵)
【髪】金【瞳】サファイアブルー
【乗艦】〈フラガラック〉(実はアーウィンの私物)
 「帝国」の元皇太子。「帝国」皇帝軍護衛艦隊司令官。軍人ではないので階級はない。
 白皙の美青年だが長身で華奢でもない。実は短気。ドレイクのことを「変態」と呼んではいるが非常に気に入っている。
 ヴォルフいわく〝(ドレイクの)ストーカー〟。

ヴォルフ
【髪】白銀【瞳】金
 アーウィンの側近。アーウィンの皇太子時代からの従者でもあり、親友でもある。
 長身のアーウィンよりもさらに頭一個分以上も上背のある大男だが人はいい。
 自分は常識人だと固く信じている。

キャル
【髪】栗色【瞳】緑色
 護衛艦隊旗艦〈フラガラック〉の専属オペレータ。もともとアーウィンの友人だったが、脳死後、脳を人工脳と入れ替えたため、記憶も人格も失った。
 ドレイクに「殿下のお稚児さん?」と言われたほど、外見は可愛い小柄な少年(に見える)。
 アーウィンを「マスター」、ドレイクを「ドレイク様」と呼んでいる。

 * * *

【ドレイク大佐隊】

◆〈ワイバーン〉組(中央担当)
エドガー・ドレイク(大佐)
【髪】黒【瞳】黒
【乗艦】〈ワイバーン〉
 元「連合」の軍人。書類上の年齢は四十二歳。アーウィンより長身。左目の下に古傷あり。無精髭は標準装備。コーヒーは激薄にしないと飲めない。
 諸事情により「帝国」に亡命、アーウィンに部下として採用された。
 キャッチフレーズは〝変態だけどまとも〟。アーウィンのことを好きだと言っているわりに敬遠しているので、イルホンには本当に好きなのかと疑われている。

ダン・イルホン(少尉)
【髪】褐色【瞳】灰色
【乗艦】〈ワイバーン〉(通信担当)
 ドレイクの副官。元総務部所属。中肉中背で人畜無害そうに見えるが、ドレイクに対するツッコミは厳しい。ドレイクには「イルホンくん」と呼ばれている。アーウィン宛てのドレイクのメールは彼が代筆している。

マシム
【髪】赤褐色【瞳】琥珀色
【乗艦】〈ワイバーン〉(操縦士)
 自他共に認める〈ワイバーン〉マニア。寡黙だがギブスンとはよく口喧嘩をしている。
 特技はフォルカスの〝護衛〟。

シェルドン
【髪】暗褐色【瞳】薄茶色
【乗艦】〈ワイバーン〉(砲撃手)
 普段は純朴な青年だが、コントローラーを握ると豹変する。
 ドレイクを非常に尊敬している。ティプトリーと特に仲がいい。

ティプトリー
【髪】金【瞳】青
【乗艦】〈ワイバーン〉(情報処理担当)
 小柄な美青年。実はイルホンの同期。プログラム関係のことになると人が変わる。
 シェルドンと特に仲がいい。

グイン
【髪】褐色【瞳】緑色
【乗艦】〈ワイバーン〉(座っているのは機関席)
 元マクスウェル大佐隊(第六班)所属。セイルの元部下。フォルカスの元同僚。
 ダーナ大佐隊所属第十三班 → ドレイク大佐隊に転属。
 セイルに命令されてドレイク大佐隊に転属願を出し、そのまま受理されてしまった整備三人組の一人。三人組の中の何となくリーダー格。セイルに怯えるフォルカスに内心同情している(あくまで内心)。


◆〈旧型〉組(左翼担当)
スミス
【髪】黒【瞳】群青
【乗艦】〈旧型〉(操縦士)
 元ウェーバー大佐隊所属。
 バラードとセイルが入隊するまでは、ドレイク大佐隊員の中でいちばん年長だった。それでも変わらず、何となくリーダー格。
 情報処理も操縦もこなす〝元祖〟器用貧乏。

ディック(中佐)
【髪】黒【瞳】橙色
【乗艦】〈旧型〉(主に情報処理担当)
 元ウェーバー大佐隊所属第九班班長。スミスの元同僚。
 ダーナ大佐隊所属 → ドレイク大佐隊に転属。
 ラッセルと共にドレイク大佐隊に転属した四人のうちの一人。
 若くて美形隊員の多いドレイク大佐隊(元ウェーバー大佐隊比)を〝パラダイス〟と呼んでいる。

ギブスン
【髪】黒【瞳】緑色
【乗艦】〈旧型〉(砲撃手)
 何でもそつなくこなすので「器用貧乏」と言われている(本人は嫌がっている)。
 シェルドンのライバル的存在でもあるため、ティプトリーにひそかに敵視されている。
 今のところキメイスの〝下僕〟。

フォルカス(中尉)
【髪】白金【瞳】紺碧
【乗艦】〈旧型〉(座っているのは艦長席)
 元マクスウェル大佐隊(第六班)所属。
 ドレイク大佐隊の整備班班長(非公式)。ムードメーカー。
 以前から、整備の邪魔をされるとキレていたが、今では戦闘中もアルスターに対してキレている。そのため、〈旧型〉組のアルスターに対する憎悪は他の組より深い。
 普段はヤンキー言葉でガハガハ笑う陽気なお兄さん。実は笑わなければ美形。

キメイス
【髪】褐色【瞳】紫色
【乗艦】〈旧型〉(主に通信担当)
 元マクスウェル大佐隊(第四班)所属。
 穏和そうだが、意外とドレイクに口答えしている。
 フォルカスの相方的存在。イルホンの通信方面の師匠。笑っても端整な顔立ち。

ウィルヘルム
【髪】金【瞳】青
【乗艦】〈旧型〉(座っているのは機関席)
 元マクスウェル大佐隊(第六班)所属。セイルの元部下。フォルカスの元同僚。
 ダーナ大佐隊所属第十三班 → ドレイク大佐隊に転属。
 セイルに命令されてドレイク大佐隊に転属願を出し、そのまま受理されてしまった整備三人組の一人。三人の中でいちばんおバカだが、戦闘中は整備疲れで爆睡しているある意味賢い男。


◆〈新型〉組(右翼担当)
ラッセル(中佐)
【髪】黒【瞳】褐色
【乗艦】〈新型〉(砲撃手)
 元ウェーバー大佐隊所属第六班班長。スミスの元同僚。
 ダーナ大佐隊所属 → ドレイク大佐隊に転属。
 ダーナの指揮下に残りたいためにスミスを頼ってドレイクに相談、流されてドレイク大佐隊に転属。スミス以上に生真面目な性格。しかし、計算高い(フォルカス推測)。

オールディス(中佐)
【髪】褐色【瞳】明褐色
【乗艦】〈新型〉(情報処理担当)
 元ウェーバー大佐隊所属第八班班長。スミスの元同僚。
 ダーナ大佐隊所属 → ドレイク大佐隊に転属。
 ラッセルと共にドレイク大佐隊に転属した四人のうちの一人。
 コネを駆使した情報収集能力に長けており、ドレイクにも一目置かれている。
 戦闘時にはテンションが高くなる〈新型〉の司令塔。フォルカスをエサにセイルも操縦している。

スターリング(中佐)
【髪】金【瞳】緑色
【乗艦】〈新型〉(座っているのは通信席)
 元ウェーバー大佐隊所属第十班班長。スミスの元同僚。
 ダーナ大佐隊所属 → ドレイク大佐隊に転属。
 ラッセルと共にドレイク大佐隊に転属した四人のうちの一人。
 おっとりしているが、時々ばっさり。

バラード(中佐)
【髪】金【瞳】青
【乗艦】〈新型〉(座っているのは艦長席)
 元ウェーバー大佐隊所属第七班班長。スミスの元同僚。
 ダーナ大佐隊所属 → ドレイク大佐隊に転属。
 ラッセルと共にドレイク大佐隊に転属した四人のうちの一人。
 五人の中でいちばん年長なのをひそかに気にしている。

セイル(中佐)
【髪】濃茶色【瞳】青
【乗艦】〈新型〉(操縦士)
 元マクスウェル大佐隊所属第六班班長。フォルカスと整備三人組の元上官。
 ダーナ大佐隊所属第十三班班長 → ドレイク大佐隊に転属。
 エリゴールに匹敵するほど頭脳も容姿もおまけに性格もよく、ヴァラクに溺愛されていたが、諸事情によりドレイク大佐隊に転属。
 一見、元マクスウェル大佐隊の班長だったとは思えないほどまっとう。しかし、フォルカスに対する執着心だけは異常(と本人はまったく自覚していないのがこれまた異常)。
 オールディスが苦手だが、〈新型〉の司令塔として認めてはいる。

ラス
【髪】黒【瞳】黒
【乗艦】〈新型〉(座っているのは機関席)
 元マクスウェル大佐隊(第六班)所属。セイルの元部下。フォルカスの元同僚。
 ダーナ大佐隊所属第十三班 → ドレイク大佐隊に転属。
 セイルに命令されてドレイク大佐隊に転属願を出し、そのまま受理されてしまった整備三人組の一人。三人組の中の何となくナンバー2。
 乗艦時の主要任務は、元上官セイルの異常行動をラッセルたちに謝罪することである。

 * * *

【ダーナ大佐隊】

ダーナ(大佐)
【髪】赤みがかった金【瞳】赤みがかった金
【乗艦】〈ブリューナク〉
 右翼の砲撃担当の大佐(元護衛担当)。
 〝人生最悪の失策〟(本人談)を犯したために、ヴァラクに〝馬鹿大佐〟と罵られる羽目になったが、今では〝浅はか野郎〟と共に〝馬鹿大佐〟であることも認めている。
 ドレイクいわく「馬鹿正直の馬鹿」。
 コーヒーも飲めるが、もともと紅茶派だったこともあり、ヴァラクの前では紅茶を飲みつづけている。

マッカラル
【髪】亜麻色【瞳】青
 ダーナの副官。真面目そうな外見どおり中身も真面目。それゆえにダーナを怒鳴る回数も激増しているが、ダーナにはまったく気にされていない。
 副官補佐はフォーガル(髪:麦藁色)。

ヴァラク(中佐)
【髪】黒【瞳】赤茶色
 元マクスウェル大佐隊所属第七班班長。
 ダーナ大佐隊所属第十四班班長 → (ダーナ大佐隊所属)元マクスウェル大佐隊所属第七班班長(実質〝隊長〟)。
 決して小柄ではないが、軍人とは思えないほど童顔。愛敬もある。
 だが、実はマクスウェルが〝栄転〟する前から隊を影で支配していた〝裏隊長〟。今はダーナを尻の下に敷いている。
 コーヒー嫌いな紅茶好き。そのため、クロケルたちは彼の前ではコーヒーは絶対に飲まない(隠れて飲んで証拠隠滅)。

クロケル(大尉)
【髪】灰褐色【瞳】灰青
 元マクスウェル大佐隊所属第七班第一号副長。
 ダーナ大佐隊所属第十四班第一号副長 → (ダーナ大佐隊所属)元マクスウェル大佐隊所属第七班班長補佐。
 実質、ヴァラクの副官。ヴァラクの我が儘に日々振り回されているが、それもまた彼の喜びの一つである。

 * * *

【パラディン大佐隊】

パラディン(大佐)
【髪】黒【瞳】金
【乗艦】〈オートクレール〉
 右翼の護衛担当の大佐。【01】でドレイクの脱出ポッドを回収したのは彼の隊。
 一見、柔和な美形だが、自他共に認める〝見かけによらずいい性格〟。まったく隠すことなく堂々とエリゴールを依怙贔屓している。
 元マクスウェル大佐隊の解体を議題にした大佐会議を申請してからというもの、なぜかアーウィンに露骨に嫌われるようになり、元マクスウェル大佐隊員を大量に押しつけられたが、エリゴールに丸投げして乗り越えた。
 が、左翼の砲撃担当の大佐アルスターが拙攻を重ねたため、今度は元ウェーバー大佐隊の指揮官として、護衛から砲撃に転向させられる羽目に。パラディンの明日はどっちだ。

モルトヴァン
【髪】褐色【瞳】濃茶色
 パラディンの副官。というよりお守り役(そしてツッコミ役)。上官と同じく〝見かけによらずいい性格〟。パラディンとエリゴールの退役願を巡る攻防(という名の茶番)には、極力関わらないようにしている。


◆第十一班
エリゴール(中佐)
【髪】金【瞳】暗緑色
 元マクスウェル大佐隊所属第四班班長。
 ダーナ大佐隊所属第十二班班長 → パラディン大佐隊所属第十一班(平隊員)。にもかかわらず、戦闘時には〈オートクレール〉に強制搭乗させられる。
 マクスウェル大佐隊時代のあだ名は〝人切り班長〟。自他共に認める腹黒。
 頭脳や容姿はずば抜けてよく、セイルと共にヴァラクを支えていたが、心酔していたヴァラクに切り捨てられたため、現在自己評価はゼロを通り越してマイナス。
 しかし、パラディンが退役願を受理してくれないので、彼に対する態度は日々辛辣さを増している。

ロノウェ(中佐)
【髪】黒【瞳】褐色(ぎょろ目)
 元マクスウェル大佐隊所属第八班班長。
 ダーナ大佐隊(平隊員) → パラディン大佐隊所属第十一班班長。
 自他共に認める馬鹿だが人情はある。頭を使うことは副長のレラージュに丸投げしている。
 人には言いにくい趣味を持っていることをエリゴールに知られており、事あるごとにそれで脅されている。

レラージュ
【髪】金【瞳】緑色
 元マクスウェル大佐隊所属第八班第一号副長。
 ダーナ大佐隊(平隊員) → パラディン大佐隊所属第十一班第一号副長。
 実質、ロノウェの副官のような存在。班内での地位はロノウェより上。
 なぜ副長になれたのか謎なほど若いが、頭脳明晰、容姿端麗。ただし毒舌。

ゲアプ(中尉)
【髪】褐色(薄毛)
 第十一班内(特にロノウェとレラージュ)の動向を知りたいがため、パラディン大佐隊所属第十班から第十一班への異動を希望し、あっさり叶えられてしまった操縦士。異動初日から自分で読むためだけに班内の観察日誌をつけている。しかし、そんな自分をおかしいとはまったく思っていない無自覚系腐男子。


◆第十二班
ザボエス(中佐)
【髪】橙色【瞳】黄色
 元マクスウェル大佐隊所属第十班班長。
 ダーナ大佐隊(平隊員) → パラディン大佐隊所属第十二班班長。
 厳つい大男だが、実は頭脳派で(一見)良識派。
 チャームポイントは肉食獣のような犬歯。

ヴァッサゴ(中佐)
【髪】黒【瞳】黒
 元マクスウェル大佐隊所属第三班班長。
 ダーナ大佐隊所属第十一班班長 → パラディン大佐隊所属第十二班(平隊員)。
 諸事情により、エリゴールと共にダーナ大佐隊からパラディン大佐隊に転属。
 元マクスウェル大佐隊の班長たちの中では、良い意味でも悪い意味でも凡庸で穏和。しかし、ザボエスと普通に会話できる程度には神経は図太い。

 * * *

【アルスター大佐隊】

◆第一分隊
アルスター(大佐)
【髪】黒【瞳】青
【乗艦】〈カラドボルグ〉
 左翼の砲撃担当の大佐。ベテラン。
 文章と話はくどいが親切。とドレイクとイルホンには思われていたが、元ウェーバー大佐隊に対する扱いや、有人艦二〇〇隻の指揮の拙さから評価は急落。アーウィンに猶予期間を与えられても好転しなかった(むしろ悪化した)ため、第二分隊こと元ウェーバー大佐隊の指揮権を剥奪される。
 泥水のように濃いコーヒーを好むコーヒー派。

コノート
【髪】褐色【瞳】褐色
 アルスターの副官。
 アルスターに失望し、彼の〝栄転〟をひそかに願っていたが、〝栄転〟までには至らなかった。


◆第二分隊
ハワード
【髪】黒(顔長め)
 元ウェーバー大佐隊所属第一班班長。
 アルスターの指揮下に入った際、元ウェーバー大佐隊はアルスターによって「アルスター大佐隊・第二分隊」とされ、ハワードは「第二分隊隊長」兼「第二分隊所属第一班班長」とされた。
 それだけならまだしも、第一分隊より格下扱いされ、ねちねちと小言を言われ、しまいに転属されてきた元マクスウェル大佐隊員たちまで押しつけられ、とうとう神経性胃炎にまでなってしまった。しかし、副長のフィリップスなど部下には恵まれていたため、アルスターから解放されるまで何とか持ちこたえた。パラディンが新たな上官になったことはまだ知らない。
 
フィリップス
【髪】金【瞳】青
 元ウェーバー大佐隊所属第一班第一号副長。
 現アルスター大佐隊・第二分隊所属第一班第一号副長。
 中肉中背。とりたてて整った顔立ちはしていないが、人当たりがよくて機転もきく。ハワードの代理も余裕でこなせるので、実際問題、ハワードが倒れても班員たちはそれほど困らなかった。
 チャームポイントはそばかす(本人は気にしていない)。

 * * *

【コールタン大佐隊】

コールタン(大佐)
【髪】赤【瞳】青
【乗艦】〈デュランダル〉
 左翼の護衛担当の大佐。
 ノリは軽いが頭は軽くない。

クルタナ
【髪】金【瞳】青
 コールタンの副官。
 〝下手をしたら高校生〟と言われるほど童顔。

 * * *

【〝栄転〟した大佐たち】

ウェーバー
【髪】白髪交じりの黒髪(小太り)
 砲撃担当の大佐の一人だったが、アーウィンの命令で、皇帝軍本隊に〝栄転〟した。

マクスウェル
【髪】金(痩せぎす)
 砲撃担当の大佐の一人だったが、アーウィンの命令で、皇帝軍本隊に〝栄転〟した。
しおりを挟む
感想 19

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

バツイチ上司が、地味な僕を特別扱いしてくる

衣草 薫
BL
理性的でクールなバツイチ上司・桐原恒一は、過去の失敗から、もう誰も必要としないと決めて生きてきた。 男が好きだという事実を隠し、「期待しなければ傷つかない」と思い込んできた部下・葉山直。 すれ違いと誤解の果てに、直が職場を去ろうとしたとき、恒一は初めて“追いかける”ことを選ぶ。 選ばれないと信じてきた直と、逃げないと決めた恒一。 二人の距離が近づくことで、直は「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。 元ノンケ上司×自己肯定感低め部下の社会人BL。※ハッピーエンド保証。

あなたの隣で初めての恋を知る

彩矢
BL
5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。 その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。 そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。 一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。 初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。 表紙絵は絵師のkaworineさんに描いていただきました。

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あなたと過ごせた日々は幸せでした

蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

処理中です...