【完結】悪魔の方舟【R18】

有喜多亜里

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愛の方舟

余話 しちゃった。*

 自分の部屋に入ってしばらくの間、ウィルは照明をつけずに室内の様子を窺った。
 レオの寝息がかすかに聞こえる。

(よかった。まだ寝てた)

 ウィルはほっとすると、部屋の照明をつけた。
 室内が明るくなってもレオは起きない。よほど疲れているのか。
 それはウィルも同じだったが、あれだけ念を押された以上、シャワーを浴びずに寝るわけにもいかない。
 ウィルはベッドの上にパジャマと下着を用意してから、服を脱衣籠の中に脱ぎ捨て、バスタオルとタオルを持って、ユニットバスの中に入った。
 洗面台の前には鏡がある。そこに映った自分の上半身に何気なく目をやると、ところどころに赤く鬱血した跡があった。
 ――キスマーク。

(俺……ほんとにエドとしちゃったんだ)

 改めてそう思ったとたん、顔も体もほてりだしてきた。
 最初は手だけで簡単にいかされた。次にはその手で下の口をいじられて、膨れあがったエドのものを突き入れられ、体の中を擦られた。……たまらなかった。そのうち自分で自分のものを扱いて、もう一回いってしまった。
 後悔はしていない。が、ショックに似たものはある。
 思い返しただけで、前と後ろが疼き出したのも。

(自覚なかったけど……俺、ゲイだったのかな)

 ウィルは少し悩んだが、シャワーを浴びる前にバスタブの中に座りこみ、自分の手で自分自身を慰めた。
 もうゲイでも何でもいい。自分はあの黒髪の男が好きで好きでたまらない。

(エド……エド……)

 心の中で〝恋人〟の名前を呼びながら、ウィルは今日三度目の絶頂を迎えた。
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