寂しいからそばにいて(仮)【『無冠の皇帝』スピンオフ】

有喜多亜里

文字の大きさ
36 / 349
砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)

22【リハビリついでに演習編02】パラディン大佐隊的入替危機

しおりを挟む
【パラディン大佐隊・ミーティング室】

フィリップス
「これは試練なのか? 丸投げなのか?」

一班長・ハワード
「わからん……ただ、明日何も発表できなければ、ついに入れ替えされることだけは確定だ」

四班長・ワンドレイ
「しかし、何で六班と七班なんだ?」

一班長・ハワード
「それもわからん……わかるのは、一班うちの左隣だってことくらいだ」

五班長・ロング
「そこに親衛隊の二班を入れて、その後ろに大佐の〈オートクレール〉を置くつもりなのか?」

フィリップス
「親衛隊は大佐の護衛だろ? そしたら、うちで実質攻撃するのは、十班中八班だけってことにならないか?」

一班長・ハワード
「ああ……凡人なのが口惜しい……」

フィリップス
「綺麗な笑顔ではっきり言うよなあ……確かに俺たち、凡人集団だよなあ……」

三班長・プライス
「自覚はしてたけど、面と向かって指摘されるときついな」

二班長・キャンベル
「でも、自分も凡人みたいなこと言ってましたよね、大佐」

一班長・ハワード
「〝大佐〟だから優秀だとは限らないってのは、ウェーバーとマクスウェルとついでにアルスターでよく知ってるが、パラディン大佐は決して凡人ではないと思うんだがなあ……とりあえず、美形なところは別にして」

フィリップス
「砲撃の前衛と後衛のこともわかってたしな。……うーん、〝前に押し戻す〟か。謎かけみたいなこと言うよな、あの人」

一班長・ハワード
「……戦闘時の流れを整理してみよう。アルスター大佐隊は『連合』の右翼奧に展開して、無人艦と一緒に砲撃艦群を背面攻撃する。でも、実際のところ、中央への攻撃を防いでいるのは主に無人艦で、アルスター大佐隊は大佐が言ったとおり、俺たちのところへ砲撃艦群を追い立ててるだけだ。……改めて考えてみると、ほんとに割りの悪い持ち場だな、後衛」

フィリップス
「だけど……元マクスウェル大佐隊は……!」

一班長・ハワード
「言うな。あそこは特別だ。おまけにダーナ大佐隊も優秀だ。アルスター大佐隊と戦ったら、たぶん、ダーナ大佐隊が圧勝する」

四班長・ワンドレイ
「あそこは〝護衛上がり〟なのに……!」

フィリップス
「だから軍艦ふね動かすのがうまいんだよ。そんなとこが砲撃覚えたら、そら最強だ」

三班長・プライス
「え? 最強は〈ワイバーン〉じゃないのか?」

一班長・ハワード
「あれはまた別枠だな。他の有人艦と連携して動いてるわけじゃないし。その意味では最強は〈フラガラック〉だ」

フィリップス
「ああ……あれはもう別次元だ」

八班長・ブロック
「……親衛隊なら思いつくのかな……」

九班長・ビショップ
「え?」

八班長・ブロック
「砲撃しないで〝前に押し戻す〟方法」

七班長・カットナー
「どうだかな。昨日の演習の作戦だって、きっと大佐が考えたんだろ? ……あ、美形なところも含めてやっぱり凡人じゃない」

五班長・ロング
「たぶん大佐、俺たちを試してるんだよな。ほんとはもう〝答え〟も出してるんだよな。……ああ、悔しい! それがわからない自分が悔しい!」

四班長・ワンドレイ
「一班長! 何とかしろ!」

一班長・ハワード
「凡人代表の俺にそんなことを言われてもな……あいつらが撤退しはじめたら、特に砲撃しなくても、アルスター大佐隊のほうに追い立てることはできると思うが……あいつら、旗艦が落ちても、なかなか撤退してくれないんだよな……」

フィリップス
「そうなんだよな。そこが厄介なんだよな。たまに撤退しようとする艦隊もあるけど、そのときには殲滅できる艦艇数になってる」

一班長・ハワード
「……もう諦めるか」

フィリップス
「諦めるな! ここで諦めたら、大佐に見捨てられる!」

七班長・カットナー
「〝この能なしどもが!〟って罵ってくれるならそれでもいい……」

五班長・ロング
「いくら思いつかないからって、危険な方向に逃避するな、この変態が!」
しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

今日もBL営業カフェで働いています!?

卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ ※ 不定期更新です。

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

悲恋の騎士と姫が転生したら男子高校生だったんだが、姫は俺を落とす気満々だ

つぐみもり
BL
《第一部 翠河の国の姫は押しが強い》 かつて俺は、滅びゆく王国で姫君に忠誠を誓い、命を落とした―― ……はずだったのに。 転生したら、なんで俺が男子高校生やってんだ!? しかも、クラスの陽キャトップ・周藤智哉(すどうともや)は、どう見ても前世の姫君その人。 顔も声も、距離感バグってる性格もそのまま。 今度は身分差も掟もないからって、攻略する気満々で迫ってくるのやめてくれ! 平穏な現代ライフを送りたい陰キャ男子(元騎士)と、全力で落としにかかる陽キャ男子(元姫)の、逆異世界転生BLギャグコメディ! 「見つけたぞ、私の騎士。今度こそ、お前を手に入れる」 「イイエナンノコトカワカリマセン」 忠義も身分も性別も全部飛び越えて、今日も逃げる俺と追いかける姫(男子高校生) 《第二部 熱砂の国からの闖入者》 郁朗と智哉は、前世の想いを飛び越え、ついに結ばれた。 そして迎える高校二年生、健全な男子高校生同士として、健全な交際を続けるはずだったが—— 「見つけたぞ姫! 今度こそお前を手に入れる!」 「もしかして、あいつは!?」 「……誰だっけ?」 熱砂の風と共に転校してきた、前世関係者。 千隼と翠瑶姫の過去の因縁が、また一つ紐解かれる。 ※残酷描写あり

血のつながらない弟に誘惑されてしまいました。【完結】

まつも☆きらら
BL
突然できたかわいい弟。素直でおとなしくてすぐに仲良くなったけれど、むじゃきなその弟には実は人には言えない秘密があった。ある夜、俺のベッドに潜り込んできた弟は信じられない告白をする。

穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜

春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、 癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!? トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。 彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!? 
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて―― 運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない! 恋愛感情もまだわからない! 
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。 個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!? 
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする 愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ! 毎日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新) 基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!

その捕虜は牢屋から離れたくない

さいはて旅行社
BL
敵国の牢獄看守や軍人たちが大好きなのは、鍛え上げられた筋肉だった。 というわけで、剣や体術の訓練なんか大嫌いな魔導士で細身の主人公は、同僚の脳筋騎士たちとは違い、敵国の捕虜となっても平穏無事な牢屋生活を満喫するのであった。

処理中です...