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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
144【交換ついでに合同演習編49】訓練二日目:勇者三班
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【パラディン大佐隊・第七班第一号ブリッジ】
フィリップス
『えー、一班です。次の〝移動しながら縦〟部門ですが、エントリーしたのは、三班、十一班、十二班の三班だけという、実に寂しい結果となってしまいました。……何で挑戦だけでもしてみようと思わないんだよ! このいくじなし!』
七班長・カットナー
「そんなこと言われてもなあ……」
副長
「確かにかっこいいけど、自分たちがやるとなったら別問題」
カットナー
「しかし、三班は挑戦するのか」
副長
「さすが〝今日だけ三班長〟。その心意気だけで〝飴ちゃん〟十個分に値する」
フィリップス
『でも、仕方がないので、三班、十一班、十二班の順に計測します。三班、準備してください』
***
【パラディン大佐隊・第三班第一号ブリッジ】
副長補佐
「班長……やっぱりエントリーはとりやめたほうが……」
エリゴール
「何でだ。今回はタイムトライアルじゃない。失敗したってタイムが悪くたって、俺たちが損することは何もない。逆に、たとえどんなにタイムが悪くても最後までやりぬけば、他の班の俺たちを見る目は変わる。今だって、エントリーしただけで〝勇者〟だと思われてるぞ。一班・六班別にして、うち以外にエントリーしたのは〝護衛隊〟だけだからな」
副長補佐
「ゆ、勇者……」
クルーA
「確かに……失敗しても俺たちに失うものはもう何もない!」
クルーB
「どうせ次も留守番だ!」
エリゴール
「やり方はさっきと同じ。これも練習のつもりでやれ。……いいな?」
クルーたち
「了解!」
***
【パラディン大佐隊・第八班第一号ブリッジ】
八班長・ブロック
「勇気ある三班が移動隊形で発進した!」
副長・ウィルスン
「最大の難関は〝移動しながら縦〟になれるかどうかだ! うちはそれで挫折した!」
ブロック
「……やった! 移動隊形が立った!」
ウィルスン
「え?」
ブロック
「あ、いや、〝魚〟になった! 最後尾も中央へ移動したぞ!」
ウィルスン
「頑張れ、三班! あとは〝開き〟だけだ!」
ブロック
「……よし、〝開き〟出した! 旋回しながら位置調整もちゃんとやってる!」
ウィルスン
「おお……〝開き〟が立った!」
ブロック
「え?」
***
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
フィリップス
「決してタイムはよくないが、ものすごく感動した! ありがとう、元四班長! ありがとう、三班!」
ハワード
「もっと練習時間があれば、もっとタイムもよくなっただろうに……」
フィリップス
「それにひきかえ、いくじなしどもめ! 〝移動しながら縦〟切り捨てたくせに、〝最初から縦〟のタイムもふるわねえじゃねえかよ!」
ハワード
「……それはうちの計測が終わってからじゃないと言えない……」
***
【パラディン大佐隊・第六班第一号ブリッジ】
六班長・ラムレイ
「元四班長、さすがです! あの三班に〝移動しながら縦〟までさせられるなんて! だから俺たちは元四班長がいない間に、一班に勝たせてもらいます!」
クルーA
「班長、姑息になった!」
副長
「元四班長化?」
***
【パラディン大佐隊・第十二班第一号ブリッジ】
ザボエス
「三班に成功されてしまった……」
ヴァッサゴ
「最初から失敗するとは思ってなかっただろ」
ザボエス
「まあな。ただ、これでうちが今まで以上にやりにくくなったことは確かだ」
ヴァッサゴ
「……棄権するか?」
ザボエス
「そのほうがみっともねえな。十一班の後でもくじけず頑張ろう」
ヴァッサゴ
「うちが十班だったら……!」
ザボエス
「前は俺、十班だったけどな」
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
ロノウェ
「本当に三班に〝移動しながら縦〟させちまったよ……」
レラージュ
「今日は他に何か芸を仕込んだんでしょうか」
ロノウェ
「芸って……」
レラージュ
「芸でしょう。現に〝移動しながら縦〟でエントリーしたのは、うちを入れてたった三班だけだったじゃないですか」
ロノウェ
「まあな。俺も三班だけって聞いて、正直、拍子抜けした」
レラージュ
「こんなことができたって、パラディン大佐隊内でしか自慢できませんから」
ロノウェ
「レラージュ……」
レラージュ
「でも、俺は一位になって自慢したいんです!」
ロノウェ
「もちろん、うちの班を……だよな?」
レラージュ
「さ、次はうちの番です。早く準備しないと」
ロノウェ
「レラージュ?」
フィリップス
『えー、一班です。次の〝移動しながら縦〟部門ですが、エントリーしたのは、三班、十一班、十二班の三班だけという、実に寂しい結果となってしまいました。……何で挑戦だけでもしてみようと思わないんだよ! このいくじなし!』
七班長・カットナー
「そんなこと言われてもなあ……」
副長
「確かにかっこいいけど、自分たちがやるとなったら別問題」
カットナー
「しかし、三班は挑戦するのか」
副長
「さすが〝今日だけ三班長〟。その心意気だけで〝飴ちゃん〟十個分に値する」
フィリップス
『でも、仕方がないので、三班、十一班、十二班の順に計測します。三班、準備してください』
***
【パラディン大佐隊・第三班第一号ブリッジ】
副長補佐
「班長……やっぱりエントリーはとりやめたほうが……」
エリゴール
「何でだ。今回はタイムトライアルじゃない。失敗したってタイムが悪くたって、俺たちが損することは何もない。逆に、たとえどんなにタイムが悪くても最後までやりぬけば、他の班の俺たちを見る目は変わる。今だって、エントリーしただけで〝勇者〟だと思われてるぞ。一班・六班別にして、うち以外にエントリーしたのは〝護衛隊〟だけだからな」
副長補佐
「ゆ、勇者……」
クルーA
「確かに……失敗しても俺たちに失うものはもう何もない!」
クルーB
「どうせ次も留守番だ!」
エリゴール
「やり方はさっきと同じ。これも練習のつもりでやれ。……いいな?」
クルーたち
「了解!」
***
【パラディン大佐隊・第八班第一号ブリッジ】
八班長・ブロック
「勇気ある三班が移動隊形で発進した!」
副長・ウィルスン
「最大の難関は〝移動しながら縦〟になれるかどうかだ! うちはそれで挫折した!」
ブロック
「……やった! 移動隊形が立った!」
ウィルスン
「え?」
ブロック
「あ、いや、〝魚〟になった! 最後尾も中央へ移動したぞ!」
ウィルスン
「頑張れ、三班! あとは〝開き〟だけだ!」
ブロック
「……よし、〝開き〟出した! 旋回しながら位置調整もちゃんとやってる!」
ウィルスン
「おお……〝開き〟が立った!」
ブロック
「え?」
***
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
フィリップス
「決してタイムはよくないが、ものすごく感動した! ありがとう、元四班長! ありがとう、三班!」
ハワード
「もっと練習時間があれば、もっとタイムもよくなっただろうに……」
フィリップス
「それにひきかえ、いくじなしどもめ! 〝移動しながら縦〟切り捨てたくせに、〝最初から縦〟のタイムもふるわねえじゃねえかよ!」
ハワード
「……それはうちの計測が終わってからじゃないと言えない……」
***
【パラディン大佐隊・第六班第一号ブリッジ】
六班長・ラムレイ
「元四班長、さすがです! あの三班に〝移動しながら縦〟までさせられるなんて! だから俺たちは元四班長がいない間に、一班に勝たせてもらいます!」
クルーA
「班長、姑息になった!」
副長
「元四班長化?」
***
【パラディン大佐隊・第十二班第一号ブリッジ】
ザボエス
「三班に成功されてしまった……」
ヴァッサゴ
「最初から失敗するとは思ってなかっただろ」
ザボエス
「まあな。ただ、これでうちが今まで以上にやりにくくなったことは確かだ」
ヴァッサゴ
「……棄権するか?」
ザボエス
「そのほうがみっともねえな。十一班の後でもくじけず頑張ろう」
ヴァッサゴ
「うちが十班だったら……!」
ザボエス
「前は俺、十班だったけどな」
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
ロノウェ
「本当に三班に〝移動しながら縦〟させちまったよ……」
レラージュ
「今日は他に何か芸を仕込んだんでしょうか」
ロノウェ
「芸って……」
レラージュ
「芸でしょう。現に〝移動しながら縦〟でエントリーしたのは、うちを入れてたった三班だけだったじゃないですか」
ロノウェ
「まあな。俺も三班だけって聞いて、正直、拍子抜けした」
レラージュ
「こんなことができたって、パラディン大佐隊内でしか自慢できませんから」
ロノウェ
「レラージュ……」
レラージュ
「でも、俺は一位になって自慢したいんです!」
ロノウェ
「もちろん、うちの班を……だよな?」
レラージュ
「さ、次はうちの番です。早く準備しないと」
ロノウェ
「レラージュ?」
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