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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
151【交換ついでに合同演習編56】訓練二日目:レフト作戦会議
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【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
フィリップス
「元四班長、ありがとう! たとえエキシビションでも、俺たちの夢がまた一つ叶った!」
ハワード
「この調子で、有人艦一〇〇隻で〝ファイアー・ウォール〟も……」
フィリップス
「それにはまず、他の班の協力が必要だ」
ハワード
「そうだな……まだ〝完全版ファイアー・ウォール〟もできてないしな」
フィリップス
「それはひとまず置いといて、今は作戦タイムだ。前半は俺たちが〝魚〟役。〝半身〟になって、班長隊は左、副班長隊は右」
ハワード
「はたしてあれでうまくいくものかね」
フィリップス
「それはやってみなくちゃわからない」
通信士
「班長! 十二班長から通信が入ってます!」
フィリップス
「お、〝盾〟仲間」
ハワード
「……音声通信か?」
通信士
「音声通信です」
ハワード
「わかった、つないでくれ」
通信士
「了解」
フィリップス
「……声だけなら直接話せるようになったんだね、おとっつぁん」
十二班長・ザボエス
『よう、一班長。エキシビション、二回連続出演お疲れさん。でも、本番はこれからだ。これからは〝飴ちゃん〟がかかってる!』
ハワード
「そうだな……あんたにとっては、それがいちばん重要だな……」
十二班長・ザボエス
『そこで提案なんだが、対戦中は班長艦同士だけでも、通信回線つなぎっぱなしにしておかねえか? いちいち通信士通して話すのは面倒くせえ』
ハワード
「それはかまわないが……常に通信を取り合わなければならない状況になると予想しているのか?」
十二班長・ザボエス
『さすが一班長、察しがいいね。……今回は向こうにエリゴール……ああ〝今日だけ三班長〟がいる。あんたらならもう承知のことだろうが、あいつは本当に何をしでかすかわからねえ。こっちの予定どおりに事が運ぶことはまずねえだろ』
ハワード
「確かにな。今日だけは三班は〝お荷物〟じゃない。他の班が気づかないことに気づく」
十二班長・ザボエス
『よくわかってるね。だから、一班は〝壁〟の外側を行け』
ハワード
「十二班長……」
十二班長・ザボエス
『向こうの〝護衛隊〟はたぶん六班だけだ。あれと互角に渡り合えるのは、うちではあんたらと俺らくらいだろ。でも、俺らは十一班を足止めしなきゃならねえ。運がよければ、五班・八班が助太刀に行ける。……あの配置はそういう配置だろ?』
ハワード
「……面目ない」
十二班長・ザボエス
『とにかくあんたらは六班を追っかけて、昨日みたいに後ろから撃て。それで前半戦は終了だ。……実は俺は後半戦のほうが楽しみでね。前半戦はさっさと終わりにしたいんだ』
ハワード
「あのサンドイッチ作戦か。あれを見たら向こうはどう思うだろうな」
十二班長・ザボエス
『きっと馬鹿だと思うだろうよ』
フィリップス
「元四班長、ありがとう! たとえエキシビションでも、俺たちの夢がまた一つ叶った!」
ハワード
「この調子で、有人艦一〇〇隻で〝ファイアー・ウォール〟も……」
フィリップス
「それにはまず、他の班の協力が必要だ」
ハワード
「そうだな……まだ〝完全版ファイアー・ウォール〟もできてないしな」
フィリップス
「それはひとまず置いといて、今は作戦タイムだ。前半は俺たちが〝魚〟役。〝半身〟になって、班長隊は左、副班長隊は右」
ハワード
「はたしてあれでうまくいくものかね」
フィリップス
「それはやってみなくちゃわからない」
通信士
「班長! 十二班長から通信が入ってます!」
フィリップス
「お、〝盾〟仲間」
ハワード
「……音声通信か?」
通信士
「音声通信です」
ハワード
「わかった、つないでくれ」
通信士
「了解」
フィリップス
「……声だけなら直接話せるようになったんだね、おとっつぁん」
十二班長・ザボエス
『よう、一班長。エキシビション、二回連続出演お疲れさん。でも、本番はこれからだ。これからは〝飴ちゃん〟がかかってる!』
ハワード
「そうだな……あんたにとっては、それがいちばん重要だな……」
十二班長・ザボエス
『そこで提案なんだが、対戦中は班長艦同士だけでも、通信回線つなぎっぱなしにしておかねえか? いちいち通信士通して話すのは面倒くせえ』
ハワード
「それはかまわないが……常に通信を取り合わなければならない状況になると予想しているのか?」
十二班長・ザボエス
『さすが一班長、察しがいいね。……今回は向こうにエリゴール……ああ〝今日だけ三班長〟がいる。あんたらならもう承知のことだろうが、あいつは本当に何をしでかすかわからねえ。こっちの予定どおりに事が運ぶことはまずねえだろ』
ハワード
「確かにな。今日だけは三班は〝お荷物〟じゃない。他の班が気づかないことに気づく」
十二班長・ザボエス
『よくわかってるね。だから、一班は〝壁〟の外側を行け』
ハワード
「十二班長……」
十二班長・ザボエス
『向こうの〝護衛隊〟はたぶん六班だけだ。あれと互角に渡り合えるのは、うちではあんたらと俺らくらいだろ。でも、俺らは十一班を足止めしなきゃならねえ。運がよければ、五班・八班が助太刀に行ける。……あの配置はそういう配置だろ?』
ハワード
「……面目ない」
十二班長・ザボエス
『とにかくあんたらは六班を追っかけて、昨日みたいに後ろから撃て。それで前半戦は終了だ。……実は俺は後半戦のほうが楽しみでね。前半戦はさっさと終わりにしたいんだ』
ハワード
「あのサンドイッチ作戦か。あれを見たら向こうはどう思うだろうな」
十二班長・ザボエス
『きっと馬鹿だと思うだろうよ』
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