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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
216【交換ついでに合同演習編121】合同演習一日目:話半分
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【パラディン大佐隊・中央棟廊下】
ザボエス
「エリゴール、俺の邪魔するなよ」
エリゴール
「おまえがフィリップス副長の邪魔するからだ」
ザボエス
「俺は邪魔してなかった。ただあそこに立ってただけだ」
エリゴール
「話を聞くためにだろ。安心しろ。おまえにはいっさい何の関係もねえ話だ」
ザボエス
「ということは、おまえは用件知ってんだな。……何の話だ?」
エリゴール
「おまえにはいっさい関係ねえって言ってんのに、何でわざわざ話さなきゃならねえんだよ」
ザボエス
「くそう、気になる! むちゃくちゃ気になる!」
エリゴール
「……交換は無事完了したんだな?」
ザボエス
「ああ。うちの班員から連絡あった。しかし、面倒なことやらせるな」
エリゴール
「大佐だからな」
ザボエス
「なるほど。その一言で納得だ。ところで、今日会議前にあったイベントって何だ?」
エリゴール
「イベント?」
ザボエス
「ロノウェが言ってた。遅刻者には教えられねえそうだ」
エリゴール
「俺も半遅刻者だから話だけだが、レラージュがフィリップス副長からもらった徳用チョコを〝砲撃隊〟にも分け与えたらしい」
ザボエス
「……どんなふうに分け与えたんだかな……」
エリゴール
「さあ……少なくとも手渡しじゃなかっただろうな」
ザボエス
「じゃあ、〝ストレート〟ってのは?」
エリゴール
「メモリカードをまっすぐに滑らせること。フィリップス副長命名」
ザボエス
「何だ、またメモリカード滑らせて遊んでたのか。すっかりハマっちまったみてえだな。さっきも滑らせてたし」
エリゴール
「何度滑らせても〝カーブ〟になるのが悔しいらしい。続きは待機室でしろって言って途中でやめさせた」
ザボエス
「そっちのが見たかったな……悔しがるフィリップス副長……」
エリゴール
「……ザボエス。フィリップス副長にかまってもらいたいんなら、嫌がらせ以外の方法をとれ」
ザボエス
「いや、何かもう、俺が笑っただけで嫌がらせになるみてえだから、たぶん無理」
エリゴール
「何でそんなに嫌われたんだ……延長戦で全滅させられたくらいで、あそこまでおまえを嫌うはずがねえ」
ザボエス
「俺は別に嫌われてもいいんだけどな。ただ、限度超えたらレラージュみてえにシカトされるだろうから、それが怖いっちゃ怖い」
エリゴール
「まあ、おかげでレラージュと意気投合してるが」
ザボエス
「敵の敵は味方か」
エリゴール
「とにかく、フィリップス副長にシカトされるのが怖いんなら、これ以上神経を逆撫でするようなことはするな。本当に〝どうにか〟するぞ」
ザボエス
「どうにかって……どうするんだよ?」
エリゴール
「そうだな……おまえだけ元パラディン大佐隊に転属させてやるか。あそこならおまえの〝帰還〟を大歓迎してくれるし、どこかの班の班長にもきっとすぐになれる」
ザボエス
「元パラディン大佐隊? 今はコールタン大佐隊だろ……そうか、コールタン大佐隊だから〝どうにか〟できるのか! 畜生、何てリアルにこええ脅迫だ!」
エリゴール
「おまえなら、コールタン大佐ともうまくやっていける。俺らも元パラディン大佐隊におまえみたいなのがいたほうが都合がいい。……うん、確かにいい」
ザボエス
「本気で検討しはじめたな。わかった、自重するから転属希望理由を考えるのはやめろ」
エリゴール
「よくわかったな」
ザボエス
「ちなみに、何にしようと思ってた?」
エリゴール
「……〝護衛に戻りたい〟」
ザボエス
「それはおまえの希望だろ」
フィリップス
「おとっつぁん……元四班長はどこまで十二班長を引きずってくつもりだろう……」
ハワード
「さあ……どこか遠くに捨ててくるつもりなんじゃないのか」
フィリップス
「捨ててくるのはいいけど、明日の演習には間に合うようにしてもらいたいな」
ハワード
「自分から元四班長頼っておいて、勝手だな、おまえ……」
ザボエス
「エリゴール、俺の邪魔するなよ」
エリゴール
「おまえがフィリップス副長の邪魔するからだ」
ザボエス
「俺は邪魔してなかった。ただあそこに立ってただけだ」
エリゴール
「話を聞くためにだろ。安心しろ。おまえにはいっさい何の関係もねえ話だ」
ザボエス
「ということは、おまえは用件知ってんだな。……何の話だ?」
エリゴール
「おまえにはいっさい関係ねえって言ってんのに、何でわざわざ話さなきゃならねえんだよ」
ザボエス
「くそう、気になる! むちゃくちゃ気になる!」
エリゴール
「……交換は無事完了したんだな?」
ザボエス
「ああ。うちの班員から連絡あった。しかし、面倒なことやらせるな」
エリゴール
「大佐だからな」
ザボエス
「なるほど。その一言で納得だ。ところで、今日会議前にあったイベントって何だ?」
エリゴール
「イベント?」
ザボエス
「ロノウェが言ってた。遅刻者には教えられねえそうだ」
エリゴール
「俺も半遅刻者だから話だけだが、レラージュがフィリップス副長からもらった徳用チョコを〝砲撃隊〟にも分け与えたらしい」
ザボエス
「……どんなふうに分け与えたんだかな……」
エリゴール
「さあ……少なくとも手渡しじゃなかっただろうな」
ザボエス
「じゃあ、〝ストレート〟ってのは?」
エリゴール
「メモリカードをまっすぐに滑らせること。フィリップス副長命名」
ザボエス
「何だ、またメモリカード滑らせて遊んでたのか。すっかりハマっちまったみてえだな。さっきも滑らせてたし」
エリゴール
「何度滑らせても〝カーブ〟になるのが悔しいらしい。続きは待機室でしろって言って途中でやめさせた」
ザボエス
「そっちのが見たかったな……悔しがるフィリップス副長……」
エリゴール
「……ザボエス。フィリップス副長にかまってもらいたいんなら、嫌がらせ以外の方法をとれ」
ザボエス
「いや、何かもう、俺が笑っただけで嫌がらせになるみてえだから、たぶん無理」
エリゴール
「何でそんなに嫌われたんだ……延長戦で全滅させられたくらいで、あそこまでおまえを嫌うはずがねえ」
ザボエス
「俺は別に嫌われてもいいんだけどな。ただ、限度超えたらレラージュみてえにシカトされるだろうから、それが怖いっちゃ怖い」
エリゴール
「まあ、おかげでレラージュと意気投合してるが」
ザボエス
「敵の敵は味方か」
エリゴール
「とにかく、フィリップス副長にシカトされるのが怖いんなら、これ以上神経を逆撫でするようなことはするな。本当に〝どうにか〟するぞ」
ザボエス
「どうにかって……どうするんだよ?」
エリゴール
「そうだな……おまえだけ元パラディン大佐隊に転属させてやるか。あそこならおまえの〝帰還〟を大歓迎してくれるし、どこかの班の班長にもきっとすぐになれる」
ザボエス
「元パラディン大佐隊? 今はコールタン大佐隊だろ……そうか、コールタン大佐隊だから〝どうにか〟できるのか! 畜生、何てリアルにこええ脅迫だ!」
エリゴール
「おまえなら、コールタン大佐ともうまくやっていける。俺らも元パラディン大佐隊におまえみたいなのがいたほうが都合がいい。……うん、確かにいい」
ザボエス
「本気で検討しはじめたな。わかった、自重するから転属希望理由を考えるのはやめろ」
エリゴール
「よくわかったな」
ザボエス
「ちなみに、何にしようと思ってた?」
エリゴール
「……〝護衛に戻りたい〟」
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「それはおまえの希望だろ」
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「おとっつぁん……元四班長はどこまで十二班長を引きずってくつもりだろう……」
ハワード
「さあ……どこか遠くに捨ててくるつもりなんじゃないのか」
フィリップス
「捨ててくるのはいいけど、明日の演習には間に合うようにしてもらいたいな」
ハワード
「自分から元四班長頼っておいて、勝手だな、おまえ……」
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