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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
316【予定は未定編16】三班・班長隊ルート
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【パラディン大佐隊・第十二班第一号ブリッジ】
ヴァッサゴ
「三班の班長隊だけは、まともに『連合』してるな」
十二班長・ロノウェ
「まあ、そうするように臨時副班長に命令されたんだろうがな。〈オートクレール〉と十一班は四班に集中してるから、こっちは俺らでどうにかしねえと。副班長隊が〝半身〟で迂回しようとしてるせいで〝一班組〟の戦力がほぼ二分されてる。この前みてえに〝全艦殲滅〟は無理だ」
ヴァッサゴ
「あの四班の迂回も、臨時副班長の命令か?」
ロノウェ
「そいつはどうかねえ。臨時班長だったときならともかく、臨時副班長だったら他の班にまで命令はしねえと思うが」
ヴァッサゴ
「まさか……副班長隊のあれは陽動!?」
ザボエス
「さあてな。突破できる確率は、班長隊より副班長隊のほうが高ぇんじゃねえのか?」
ヴァッサゴ
「確かに、あのルートをとられたら、こっちからは撃てない……」
ザボエス
「というわけで、俺らのターゲットは班長隊だ。まともに『連合』してくれるつもりなら、うちと〝無旋回〟の間を突破しようとするはずだが……」
オペレータ
「班長! 三班の班長隊が横列隊形から移動隊形に移行しました!」
ヴァッサゴ
「ちょっとだけ『連合』じゃなくなったな」
ザボエス
「でもまあ、〝半身〟に比べりゃ許容範囲だ。……全艦、〝一班組〟に当たらねえように位置調整! 射程圏入ったらオートで撃ちまくれ!」
十二班員たち
『了解!』
***
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
フィリップス
「うわ! 三班が十二班並みに速い!」
一班長・ハワード
「おまけに、五隻しかいないから余計に当てにくい!」
フィリップス
「うちは砲撃隊形に移行して、背面から三班狙ったほうがいいな! 通信士、通達!」
通信士
「了解!」
ハワード
「……俺、ここにいる必要あるか?」
フィリップス
「必要だよ! ここにいなかったら今日の会議で総括できないだろ!」
ハワード
「そういう必要か!」
***
【パラディン大佐隊・第八班第一号ブリッジ】
八班長・ブロック
「今日の『連合』は、みんなでよってたかって背面攻撃するのが最適解じゃないかな」
副長・ウィルスン
「身も蓋もねえな」
ブロック
「でも、三班の班長隊なら、うちでも数を減らせるかもしれない」
ウィルスン
「数を減らす……?」
***
【パラディン大佐隊・第三班第一号ブリッジ】
班長代行・クライン
「できるものならこっちも〝半身〟になりたいが、それでは本当に『連合』ではなくなってしまう……くそう! ハミルトン! 前に出るんじゃない!」
副長・ホフマン
「この軍艦より速度が出せるなら、いっそ第二号を先頭にしたほうがいいのでは?」
クライン
「くっ! 操縦士……!」
操縦士
「了解! 艦長!」
クルーたち
(うちの副長が意地の悪い姑みたいになってる! 元四班長! 助けて!)
***
【パラディン大佐隊・第三班第二号ブリッジ】
第二号艦長・ハミルトン
「やっぱ、元四班長はすげえよなあ。置くべき場所に置くべき班を置く」
副長
「艦長?」
ハミルトン
「八班だ。八班が護衛隊形横倒しにして、俺らの通過予定ルートの下にいる」
副長
「横倒し? 下?」
ハミルトン
「あの円錐陣形んとき、元マクスウェル大佐隊が使った手だ。……下から俺らの腹を撃つ」
副長
「そ、それなら右舷にルート変更を……!」
ハミルトン
「だから、うちが班長艦より先に出ようとしてるんだろうが。クラインならムキになって抜き返そうとする。でもまあ、これも焼け石に水だ。左舷からは十二班。下からは八班。そして、全班から背面攻撃」
副長
「本当に、割の悪すぎる演習ですね」
ハミルトン
「でも、この前のより全然楽しい。……できたら、副班長隊と合流して〈フラガラック〉を撃ちに行きたかったな」
副長
「できたら、ですか。艦長にしては気弱なことを言いますね」
ハミルトン
「『連合』がそこまで生き延びちゃ駄目だろ。うちの隊的に」
副長
「それは確かに」
***
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
フィリップス
「おとっつぁん……〝無旋回〟が〝縦走り〟じゃなくて〝横走り〟したよ……」
一班長・ハワード
「〝横走り〟……それでいいのか?」
フィリップス
「俺もちょっと自信ないから、班長会議のときに〝無旋回〟に訊いてみるわ」
ハワード
「そうしろ。また大佐に名前訊かれたら困るからな」
***
【パラディン大佐隊・第十二班第一号ブリッジ】
十二班長・ザボエス
「三班・班長隊、全艦停止。……〝無旋回〟、見かけによらずエグいことするな」
ヴァッサゴ
「そうか? どこから撃とうが、攻撃は攻撃だろ」
ザボエス
「……元三班長。身にはつまされねえのか?」
ヴァッサゴ
「もし俺があんな目に遭わされてたら、とっくの昔に退役してる」
ザボエス
「そだな」
***
【パラディン大佐隊・第三班第一号ブリッジ】
班長代行・クライン
「元四班長が、俺たちには出撃は早いと言った理由が痛いほどよくわかった……!」
副長・ホフマン
「そうですね。うちにあれは無理ですね」
クライン
「副長……」
ホフマン
「しかし、二班と十班には勝てると思います」
クライン
「副長……! 俺もそう思う……!」
クルーたち
(よかった……他サゲで何とかうまく行きそうだ……)
ヴァッサゴ
「三班の班長隊だけは、まともに『連合』してるな」
十二班長・ロノウェ
「まあ、そうするように臨時副班長に命令されたんだろうがな。〈オートクレール〉と十一班は四班に集中してるから、こっちは俺らでどうにかしねえと。副班長隊が〝半身〟で迂回しようとしてるせいで〝一班組〟の戦力がほぼ二分されてる。この前みてえに〝全艦殲滅〟は無理だ」
ヴァッサゴ
「あの四班の迂回も、臨時副班長の命令か?」
ロノウェ
「そいつはどうかねえ。臨時班長だったときならともかく、臨時副班長だったら他の班にまで命令はしねえと思うが」
ヴァッサゴ
「まさか……副班長隊のあれは陽動!?」
ザボエス
「さあてな。突破できる確率は、班長隊より副班長隊のほうが高ぇんじゃねえのか?」
ヴァッサゴ
「確かに、あのルートをとられたら、こっちからは撃てない……」
ザボエス
「というわけで、俺らのターゲットは班長隊だ。まともに『連合』してくれるつもりなら、うちと〝無旋回〟の間を突破しようとするはずだが……」
オペレータ
「班長! 三班の班長隊が横列隊形から移動隊形に移行しました!」
ヴァッサゴ
「ちょっとだけ『連合』じゃなくなったな」
ザボエス
「でもまあ、〝半身〟に比べりゃ許容範囲だ。……全艦、〝一班組〟に当たらねえように位置調整! 射程圏入ったらオートで撃ちまくれ!」
十二班員たち
『了解!』
***
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
フィリップス
「うわ! 三班が十二班並みに速い!」
一班長・ハワード
「おまけに、五隻しかいないから余計に当てにくい!」
フィリップス
「うちは砲撃隊形に移行して、背面から三班狙ったほうがいいな! 通信士、通達!」
通信士
「了解!」
ハワード
「……俺、ここにいる必要あるか?」
フィリップス
「必要だよ! ここにいなかったら今日の会議で総括できないだろ!」
ハワード
「そういう必要か!」
***
【パラディン大佐隊・第八班第一号ブリッジ】
八班長・ブロック
「今日の『連合』は、みんなでよってたかって背面攻撃するのが最適解じゃないかな」
副長・ウィルスン
「身も蓋もねえな」
ブロック
「でも、三班の班長隊なら、うちでも数を減らせるかもしれない」
ウィルスン
「数を減らす……?」
***
【パラディン大佐隊・第三班第一号ブリッジ】
班長代行・クライン
「できるものならこっちも〝半身〟になりたいが、それでは本当に『連合』ではなくなってしまう……くそう! ハミルトン! 前に出るんじゃない!」
副長・ホフマン
「この軍艦より速度が出せるなら、いっそ第二号を先頭にしたほうがいいのでは?」
クライン
「くっ! 操縦士……!」
操縦士
「了解! 艦長!」
クルーたち
(うちの副長が意地の悪い姑みたいになってる! 元四班長! 助けて!)
***
【パラディン大佐隊・第三班第二号ブリッジ】
第二号艦長・ハミルトン
「やっぱ、元四班長はすげえよなあ。置くべき場所に置くべき班を置く」
副長
「艦長?」
ハミルトン
「八班だ。八班が護衛隊形横倒しにして、俺らの通過予定ルートの下にいる」
副長
「横倒し? 下?」
ハミルトン
「あの円錐陣形んとき、元マクスウェル大佐隊が使った手だ。……下から俺らの腹を撃つ」
副長
「そ、それなら右舷にルート変更を……!」
ハミルトン
「だから、うちが班長艦より先に出ようとしてるんだろうが。クラインならムキになって抜き返そうとする。でもまあ、これも焼け石に水だ。左舷からは十二班。下からは八班。そして、全班から背面攻撃」
副長
「本当に、割の悪すぎる演習ですね」
ハミルトン
「でも、この前のより全然楽しい。……できたら、副班長隊と合流して〈フラガラック〉を撃ちに行きたかったな」
副長
「できたら、ですか。艦長にしては気弱なことを言いますね」
ハミルトン
「『連合』がそこまで生き延びちゃ駄目だろ。うちの隊的に」
副長
「それは確かに」
***
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
フィリップス
「おとっつぁん……〝無旋回〟が〝縦走り〟じゃなくて〝横走り〟したよ……」
一班長・ハワード
「〝横走り〟……それでいいのか?」
フィリップス
「俺もちょっと自信ないから、班長会議のときに〝無旋回〟に訊いてみるわ」
ハワード
「そうしろ。また大佐に名前訊かれたら困るからな」
***
【パラディン大佐隊・第十二班第一号ブリッジ】
十二班長・ザボエス
「三班・班長隊、全艦停止。……〝無旋回〟、見かけによらずエグいことするな」
ヴァッサゴ
「そうか? どこから撃とうが、攻撃は攻撃だろ」
ザボエス
「……元三班長。身にはつまされねえのか?」
ヴァッサゴ
「もし俺があんな目に遭わされてたら、とっくの昔に退役してる」
ザボエス
「そだな」
***
【パラディン大佐隊・第三班第一号ブリッジ】
班長代行・クライン
「元四班長が、俺たちには出撃は早いと言った理由が痛いほどよくわかった……!」
副長・ホフマン
「そうですね。うちにあれは無理ですね」
クライン
「副長……」
ホフマン
「しかし、二班と十班には勝てると思います」
クライン
「副長……! 俺もそう思う……!」
クルーたち
(よかった……他サゲで何とかうまく行きそうだ……)
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