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●6月21日(木)正午
しおりを挟むメールでの居所つかみは、今のところ有益な情報は得られていない状況。そもそもお互いの交友関係同士はほぼほぼ交わらない二人なのであって、私の知り合いに尋ねてもあまり意味ない、と頭では分かっていた。
でもただまんじりとしているわけにもいかなかったし、事情を察したらしき私の友達から質問や労わりの返信も来たりして、それに対して状況を逐一説明していくことにより、私自身の頭の整理や、気持ちの落ち着けにはなった。と思いたい。
ともかく、行き詰まり。
警察……? との不穏な考えが頭をよぎるが、それやっちゃうともう何だか後戻りは出来なくなるよね、みたいな、傍からみたら無駄な葛藤がそれを留まらせている。
いつものお間抜け、いつものお間抜けと、ガクちゃんのおとぼけな顔を思い浮かべつつ呼吸を深くして落ち着こうとしてみるものの、彼のそれは度を越して度し難いそれであるわけで、却って不安で息苦しくなってきた。
だめだめ、よしとにかく外に出ないと、まずはお互いの前の家に行ってみよう、と何か行動を起こそうとするためにはいちいち小声で呟かなくてはならなくなってしまっているほどに追い詰められ始めている自分を実感しながらも、私はバッグを引っ掴んで、すっぴんアンド部屋着にショール巻きという、会社の人には到底見せられない姿でひとまず駐車場へと向かう。
向かいつつも、ガクちゃんが何故姿を消してしまったのかを考える。自分の意志で、だったら、私から探すのはちょっと無理っぽいし、何よりその逃げた理由が私なんじゃないかとも思い返してしまう。思えば最近、式のことで結構きつく当たったような気がしないでもなくも無い。
ああ見えて意外と繊細だからなあ、と、私は式の諸々を決めていった数か月前の事に思いを馳せる。
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