電子魔術の夜-タブレットマギウス-

十五

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魔導探偵事務所

後日

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 その後、ユラはテンカが連れてきた警察に無事保護され、モノカは殺人未遂で逮捕された。
 小屋にあった肉片を調査し、近々殺人の容疑で再逮捕されるらしい。
 ユラはテンカからその事をを聞いた。

「そうですか…」
「君がモノカ嬢の手にかかる前に助けられて良かった」

 テンカは大きく息を吐くと、湯呑みに口をつけた。

「そういえば」
「ん?なんだい?」
「どうしてあの場所が分かったんですか?」
「ああ、それなら蓮華会の奴らに聞いたのさ。モノカ嬢が逃げ出したぞー!って言ってやったんだよ」
「そう…ですか…」

 テンカは嘘を吐いている。
 ユラはそう感じたが、追求はしなかった。
 きっと自分は知らない方がいいことなのだろうと一人納得した。
 その時、もう一つ聞きたいことを思い出した。

「所長」
「まだ何か?」
「タブレットに細工しましたか?」
「…」

 テンカは目を逸らしたが、ユラは尚も問い詰める。

「私が使った時は何ともなかったのに、モノカさんが使おうとしたら突然電撃が発生するなんて、どんな仕掛けなんですか?」
「いやあ、それは…」

 テンカはユラの真剣な眼差しに「負けた」と白旗をあげた。

「アオイ君には本当に申し訳ないんだけど、タブレットの悪用を避けるためにある魔法をかけてあるんだ」
「魔法?」
「そう。タブレットの起動の説明をしたよね。あの時教えた手順通りに操作しないとプロテクトがかかると同時に初歩の電撃魔法が発動するようになっているんだ」
「そんな…!じゃあもし私が手順を間違えていたら…!」
「アオイ君ならきちんと手順を守るって信じていたんだけど…ごめんね?」
「所長!」
 
 ユラはしかめっ面でテンカを睨む。
 テンカは笑って誤魔化しながら窓を開けた。

「アオイ君、いい天気だよ。みんな揃ったらピクニックにでも行こうか」
「はあ…しょうがないですね…」

 ユラは息を吐くと、窓辺に立った。
 青空に飛行機雲が白く長く伸びていた。
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