隠れ小説家と文系な先輩

norimaki

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第1話前編「恋愛とは....」

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そして、西条先輩が俺のファンだと知って約一週間が過ぎた。
学校で先輩と出会うと話をする仲まで進展している。

そして、滅多に学食に出てこない先輩と出会った。

「えっ、西条先輩?」

「あら、智君じゃない、お昼まだなの?一緒に食べない?」

「えぇ、いいですけど。それなら、あそこの窓側の席が、開いているのでそこで食べましょう。」

と言って、先輩と一緒に窓側の席に着いた。
席に着くと、俺は学食のパンを、先輩は少し小さい弁当箱を出した。

「西条先輩、それ手作りですか?」

「えぇ、そうよ。」

俺は数秒だけその弁当箱を見ていた。

「なによ、そんなにジロジロ見てあげないわよ。」

先輩は少し恥ずかしそうにそう言ってきた。

「いえ、先輩も料理するんだと思いまして。」

「私だって料理ぐらいするわよ、女の子なんだし」

「なんか意外だったもんで」

「意外ってなによ意外って」

何気ない会話が新鮮で、楽しいと思った。

「それより、智君小説の方は進んでる?」

うっ、痛いところを....

「そろそろ、新しいジャンルに手を出そうかなと思いまして、まだ一文字も書いていません。」

本当は、ただ忘れていただけなんだがね。

「へぇ、どんなジャンル?」

適当なこと言って誤魔化さないと

「まだ、どんなジャンルか決まっていません。」

「そういえば、智君あなたミステリー小説を書いているわよね?」

「はい、自分が好きですから」

「恋愛系は、書かないの?ラブコメとか」

「一度だけ挑戦した事があるのですが、上手く書けなくて。」

「えっ、どうして?あなたなら書けそうなのに」

「恋心とか恋愛とかが、よくわからなくて」

「まさか、智君恋した事無いの?」

「えっ.........」
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