【 異世界転生】✝アントゥプルネゥア✝ 〜神々の鎮魂花〜

杏忍 東風

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魔神聖戦〜ウシュム・ガルの咆哮〜②

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青年の表情はかたくなに、こちらを凝視しておりました。

『賢者の勾玉』を守ることは、わたしが帝国の巫女としての責務ある職務であり、その職務を真っ当しなければならないという責任がございます。

あの頃の青年もわかっていたと思います。目の前の巨大な魔物がどれほどなのか、そして、その時自分が何をするべきなのか。

「わたくし、お屋敷に帰っていいですか?屋敷に帰って、ティータイムの続きあるので」

そうわたしが言うと執事が、

「姫様、すぐと申されても舟の修復に少しお時間をいただくかなければ・・・」


気まずそうに執事がそう申すと、わたしはため息をつきました。

すると青年はこう答えたのです。

「無茶苦茶を言うなよ。だいたい、そんな場合じゃないんじゃないのか?」

シンゾーがそう言いうと田衛門が口を挟んだのです。

「お坊ちゃまの言う通りでございます。それはそちらの身勝手というもの。わたくしたちに今できる術はございません。このジグラッドの巫女と言うならば、そちらでなんとかしていただくのが道理というものではないか」

風が収まり、飛ぶことが可能となった田衛門はパタパタと翼を羽ばたかせながら、シンゾー頭の上にしがみつきながら、そう宣うのです。

だけれど、その時はもうそのジグラッド自体、崩壊していて存在すらしないのです。

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