【 異世界転生】✝アントゥプルネゥア✝ 〜神々の鎮魂花〜

杏忍 東風

文字の大きさ
91 / 98

イニシエの魔装鎧①

しおりを挟む
わたしが気づいたのは、不思議な魔力をシンゾーたちから感じとった時でした。

わたくしはその光景を横目で見ながら、何が起こっているのか、理解できませんでした。

シンゾーに高魔力反応を感じたわたしが、シンゾーの方を見るとすでに白い光の高魔力に包まれたシンゾーがそこにいたのです。

巫力によって魔力を感知する仕組みになっていた巫力の腕輪の魔力カウンターの数値は、すでに10000を超えており、わたくしは呆気にとられておりました。

「えっ!えっ!ちょっ、ちょっと、何やってんの?!」

そうわたしが叫んだのに、シンゾーは気づいてはいないようでした。

ナンカ!クヤシイデース!!

よく見るとシンゾーの両手には白銀の双銃が握られており、その高魔力反応はその双銃からだったのです。

わたしはその光景が一瞬理解できませんでした。

それほどの魔力など、わたしが生まれて初めて感じたのです。

「気色悪いから、やめなさいよ!!」

けれど・・・わたしその叫びもシンゾーには・・・届かないようでした・・・。

マジ!クヤシイデス!!

そうしてるうちに、シンゾーの双銃から一閃の白い光が、あの怪物に向かって放たれたのです。

その勢いは私の持つ巫力式護身銃とは比べ物にならないほどの破壊力を秘めていたと思います。

そして、放たれた弾丸は魔神の頬を掠ったのです。

つまり、直撃はしなかったのです。

しかし、軌道にいた魔物たちのほとんどがまるで蒸発するかのように消えてなくなったのです。

「当たってないじゃん。なにそれ?マジ卍」

わたしがそういったあとシンゾーは、

「ありゃ?トリガー引くときに力入れすぎたかな?」

呑気そうにそう言うシンゾーを横目にわたしは、

「ありゃ?じゃないわよ?!てか、あのバケモノ、こっちに気づいたっぽいんだけど?!」

わたしがそう言っている間に、黒き魔神はこちらに不敵な笑みを向け始めたのです。

「ちょっ!ちょっと、何やってんの!!あんた、もしかしてバカなの?!!」





しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

ペットになった

ノーウェザー
ファンタジー
ペットになってしまった『クロ』。 言葉も常識も通用しない世界。 それでも、特に不便は感じない。 あの場所に戻るくらいなら、別にどんな場所でも良かったから。 「クロ」 笑いながらオレの名前を呼ぶこの人がいる限り、オレは・・・ーーーー・・・。 ※視点コロコロ ※更新ノロノロ

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

処理中です...