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Side-A イノセント<真実>
3.
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「おい、大丈夫か?」
大丈夫って何?
大丈夫ってどういうこと?
こんな衝撃発言訊かされて、大丈夫でいられる方法があるなら教えて欲しい。
大丈夫なわけがない。それだけ酷いことを響ちゃんは言ってるんだって、分からない方が不思議で仕方ない。
どうして、慌てた素振りも見せずに、零れたイチゴミルクなんて拭いていられるのだろう。
どうして、平然とグラスの破片をかき集めていられるのだろう。
「怪我はないみてぇだな」
怪我なんてしてないし、そんなものどうでもいい。そんなものより、この胸の痛みを何とかして欲しい。軋む胸の痛みが止まらない。
「ほら、入れ直したから飲めよ」
グラスを割ったことを責めずに、優しく笑ってあたしを見ても、キュンとなるどころか、胸はギシギシと痛むだけ。
こんなの響ちゃんじゃない。あたしの知ってる響ちゃんじゃない。
否定したい気持ちがぐるぐる廻る思考の中、ノンちゃんの顔だけがリアルに浮かぶ。
目に映してるのは、目の前にいる優しい顔の響ちゃんなのに……、あたしは、視界よりも脳内に浮かんだ、ノンちゃんの可愛らしい笑顔だけしか捉えられなかった。
暫く続いた沈黙。それを破ったのは、響ちゃんだった。
「七海には、刺激が強すぎたか? ほら、これ飲んでちょっとは落ち着け」
黙りこくるあたしに、響ちゃんが新たに入れ直したイチゴミルクのグラスを差し出してくる。
どうやら、自分の発言に問題があったのだと少しは気付いたらしい。
でも、今更だし。今更、こんなもので落ち着くはずがないし、落ち着けるはずもない。しかも、刺激じゃなくて、衝撃だし……。
そんなことも分からない響ちゃんは、煙草の煙に目を細めて、あたしの睨みにまでも気付かない。気付かないから文句の一つでも言ってやりたいのに、喉の渇きがそれを邪魔をする。
今の響ちゃんの言うことなんて訊いてあげたくないのに。あたしの知らない響ちゃんの、言われるがままになんてなりたくないのに。カラカラの喉には勝てず飲みこんだイチゴミルクの味は、もう甘いのかさえ分からなかった。
「そんな睨むなって。可愛い顔が台無しになる」
煙草をもみ消した響ちゃんは、飲みながらも睨み続けたあたしに漸く気付いたらしいけれど、“元ホスト”だと思わせるわざとらしい発言に、あたしの睨みが止まるはずもなかった。
寧ろ、あまりの嘘臭さに、今まで見てきた響ちゃんは幻だったに違いないと思えてくる。
「おまえが怒るのも無理ないけど、自分の想いに嘘つけなかった。それだけ良い女だったんだ……ごめんな?」
こういう時こそ嘘をつけば良いと思う。“元ホスト”なら、それくらい容易いはずじゃないかと思う。バカ正直に“良い女だった”なんて訊かされた後に謝られたって、許せるはずがない。
全てを打ち明けるのが、必ずしも誠実な訳じゃなくて、隠した方が良い事だってきっとある。胸にしまったままの方が優しさだって時も絶対にある。
なのに、傷つく人がいるのにも構わず、本音を漏らす響ちゃんは、何だかとても不誠実に思えた。そんな女心も分からない響ちゃんが“元ホスト”だったなんて、訊いて呆れる。
「響ちゃんって、最低のホストだったでしょ?」
ずっと黙ったままのあたしが出した声は、自分でもびっくりするほどに低かった。
でも驚いたのは自分だけで、オレンジを取り出し、何やら次の作業に取り掛かりだした響ちゃんは、
「否定はしねぇ」
驚くどころか、チラリとあたしを見ただけで、あっさりと肯定する。
やっぱり不誠実だと思う。これ以上、幻滅させないで欲しいのに、ことごとく響ちゃんは裏切ってく。
あたしでさえ、こんなにもギシギシと胸が痛むのに、ノンちゃんがこんな響ちゃんの胸の内を知ったら……。そう思うと胸が張り裂けそうだった。
「ノンちゃんに悪いと思わないの? 良い女だって言うんなら、ノンちゃんだって最高の女なのに! そんなノンちゃんに対して酷いとは思わないの?」
さっきとは打って変わって、天を突き上げるように昂る声。ノンちゃんを思うと、言わずにはいられなかった。こんな響ちゃんを許しちゃいけないって、今まで響ちゃんを見てキュンとしていた自分を棚に上げて、ノンちゃんを守ってあげなきゃって思いに駆られる。
だけど……、
「望なら全部知ってる。俺がホストやってたことも、惚れた女がいたことも」
守るどころか、手遅れだったらしい。もう全部ノンちゃんは知っているらしい。
「望は最高の女だ。俺みたいな最低な男を丸ごと受け入れてくれたんだからな」
「だったら────」
ノンちゃん一筋でいいじゃない! と続けようとした言葉は、響ちゃんによって呑み込まれた。
「でも、最低なホストとしての俺を救ってくれたのは、一華だ」
「…………一華?」
初めて明らかにされた、忘れられないらしい女の名前に、自然と眉はつり上がり、声だってまた低くなったのに、響ちゃんは気にする素振りすらみせない。
「あぁ。尤も、当時は呼び捨てなんて出来なかったけどな。年上だし、高嶺の花だし」
そう言ってオレンジを切りながら、フッって笑う余裕すら見せている。
こっちは、年上だという新たな事実まで付け加えられ
「……い、幾つ上だったの?」
上擦る声で訊くのが精一杯だ。
「5コ」
「ご、5コ? 5コも上!?」
頷く響ちゃんを見ながら、目が丸くなる。
年上だとは思ってもみなかった。ノンちゃんが可愛らしいタイプだから、何の根拠もなしに同い年か年下だと漠然と思っていた。
年上なんて、全くのノーマークだ。だって、五つも上って言ったら、相当大人の女性で、可愛らしいって言うには、憚られる年齢だ。
今日は、驚き続きだ。驚き過ぎて、あたしの脳内は相当に忙しい。次々と突き付けられる真実に、追いついていくだけでもやっとだ。なのに、あたしの知らない響ちゃんは、今日はとことん迄にあたしを追い詰める気でいるらしい。
「年下の俺からみても、すげぇ綺麗な人だった。老舗のクラブで、夜を上がるまで不動のN0.1を張ってた女だ。放つオーラさえ他の女とはまるで違う。俺が働いてた店の界隈では、誰しもが一華を認めてたほど、いい女だった」
まさか、まさかの夜の女だった発言。煌びやかな世界に蔓延る蝶の女の一人。
そんな人を響ちゃんが……?
驚きが積もり過ぎたのかもしれない。積もり過ぎて、キャパ一杯になった忙しい頭は、ネジが外れたのかもしれない。
驚きが積もり過ぎで辿り着いた先は、震えるほどの怒りだった。どうしようもない怒りが、あたしの全身を駆け巡る。
だって、夜の世界でしょ? まやかしの世界でしょ? どんなに綺麗だとしたって、響ちゃんがそうだったように、やってることは偽りじゃん!
お客さんに媚売って、優しい言葉のひとつもかけたって、所詮それは偽善でしかないじゃない!
偽善の見返りに、沢山のお金を貰うんでしょ? そんな女がどんなに綺麗だとしても、それは外見だけであって、中身までが綺麗なはずなんかない。損得勘定だけで動く計算高い女に決まってる。
両手をバタンとカウンターに叩きつけ、怒りを乗せる。
その音に反応したのか、手を休め顔を上げてあたしを見る響ちゃんを真っ直ぐに見据えた。
「そんな女のどこがいいの? ノンちゃんの方がよっぽど綺麗じゃない。迷子になって困ってるおばあちゃんを放って置けないほど、ノンちゃんは心まで綺麗なんだよ。自分が迷子になることも考えずに、困った人には手を差し伸べる優しい人なんだよ。綺麗って言うのは、ノンちゃんみたいな人を言うの! 顔だけじゃない! 中身まで綺麗なノンちゃんみたいな人のことを言うの! そんな女、綺麗なんかじゃない! ずるいだけだよ!」
一気に捲し立てて息遣いが荒くなるあたしを、
「七海」
洗った手をタオルで拭う響ちゃんが、低い声で止めに入る。
「一華を悪く言うな。例え七海でも、一華を悪く言うのは俺が赦さねぇ」
あたしとは比べものにならないほどの威嚇的低い声で、怒ってるあたしを怖気づかせる。
こんなの理不尽だ。理不尽すぎる。
怒っていいのはあたしのはずなのに、何であたしが怒られるの? 責められるべきなのは、響ちゃんのはずなのに……。
「だって、夜の世界の人でしょ? 響ちゃんがいた同じ世界の人でしょ? 響ちゃんだって、女の人騙したりしてたんじゃないの? だから、最低なホストだって言ったんでしょ? だったら、その人だって男の人を────」
怖気づく自分を振り払って、勇気を出して言ってみたけれど、
「違う。俺は何言われても仕方ない。でも、一華は俺とは違う。だから一華を悪く言うな」
その勇気を簡単に振り払った響ちゃんは、ものの見事なまでに、またもあたしに圧をかける。
それだけ響ちゃんの目は怖かった。声の低さより、その瞳がもう何も言わせない! と訴えているようで怖かった。
理不尽だと思いながらも、有無も言わせぬ迫力ある瞳を前に萎縮したあたしは、もう押し黙るしかなかった。
大丈夫って何?
大丈夫ってどういうこと?
こんな衝撃発言訊かされて、大丈夫でいられる方法があるなら教えて欲しい。
大丈夫なわけがない。それだけ酷いことを響ちゃんは言ってるんだって、分からない方が不思議で仕方ない。
どうして、慌てた素振りも見せずに、零れたイチゴミルクなんて拭いていられるのだろう。
どうして、平然とグラスの破片をかき集めていられるのだろう。
「怪我はないみてぇだな」
怪我なんてしてないし、そんなものどうでもいい。そんなものより、この胸の痛みを何とかして欲しい。軋む胸の痛みが止まらない。
「ほら、入れ直したから飲めよ」
グラスを割ったことを責めずに、優しく笑ってあたしを見ても、キュンとなるどころか、胸はギシギシと痛むだけ。
こんなの響ちゃんじゃない。あたしの知ってる響ちゃんじゃない。
否定したい気持ちがぐるぐる廻る思考の中、ノンちゃんの顔だけがリアルに浮かぶ。
目に映してるのは、目の前にいる優しい顔の響ちゃんなのに……、あたしは、視界よりも脳内に浮かんだ、ノンちゃんの可愛らしい笑顔だけしか捉えられなかった。
暫く続いた沈黙。それを破ったのは、響ちゃんだった。
「七海には、刺激が強すぎたか? ほら、これ飲んでちょっとは落ち着け」
黙りこくるあたしに、響ちゃんが新たに入れ直したイチゴミルクのグラスを差し出してくる。
どうやら、自分の発言に問題があったのだと少しは気付いたらしい。
でも、今更だし。今更、こんなもので落ち着くはずがないし、落ち着けるはずもない。しかも、刺激じゃなくて、衝撃だし……。
そんなことも分からない響ちゃんは、煙草の煙に目を細めて、あたしの睨みにまでも気付かない。気付かないから文句の一つでも言ってやりたいのに、喉の渇きがそれを邪魔をする。
今の響ちゃんの言うことなんて訊いてあげたくないのに。あたしの知らない響ちゃんの、言われるがままになんてなりたくないのに。カラカラの喉には勝てず飲みこんだイチゴミルクの味は、もう甘いのかさえ分からなかった。
「そんな睨むなって。可愛い顔が台無しになる」
煙草をもみ消した響ちゃんは、飲みながらも睨み続けたあたしに漸く気付いたらしいけれど、“元ホスト”だと思わせるわざとらしい発言に、あたしの睨みが止まるはずもなかった。
寧ろ、あまりの嘘臭さに、今まで見てきた響ちゃんは幻だったに違いないと思えてくる。
「おまえが怒るのも無理ないけど、自分の想いに嘘つけなかった。それだけ良い女だったんだ……ごめんな?」
こういう時こそ嘘をつけば良いと思う。“元ホスト”なら、それくらい容易いはずじゃないかと思う。バカ正直に“良い女だった”なんて訊かされた後に謝られたって、許せるはずがない。
全てを打ち明けるのが、必ずしも誠実な訳じゃなくて、隠した方が良い事だってきっとある。胸にしまったままの方が優しさだって時も絶対にある。
なのに、傷つく人がいるのにも構わず、本音を漏らす響ちゃんは、何だかとても不誠実に思えた。そんな女心も分からない響ちゃんが“元ホスト”だったなんて、訊いて呆れる。
「響ちゃんって、最低のホストだったでしょ?」
ずっと黙ったままのあたしが出した声は、自分でもびっくりするほどに低かった。
でも驚いたのは自分だけで、オレンジを取り出し、何やら次の作業に取り掛かりだした響ちゃんは、
「否定はしねぇ」
驚くどころか、チラリとあたしを見ただけで、あっさりと肯定する。
やっぱり不誠実だと思う。これ以上、幻滅させないで欲しいのに、ことごとく響ちゃんは裏切ってく。
あたしでさえ、こんなにもギシギシと胸が痛むのに、ノンちゃんがこんな響ちゃんの胸の内を知ったら……。そう思うと胸が張り裂けそうだった。
「ノンちゃんに悪いと思わないの? 良い女だって言うんなら、ノンちゃんだって最高の女なのに! そんなノンちゃんに対して酷いとは思わないの?」
さっきとは打って変わって、天を突き上げるように昂る声。ノンちゃんを思うと、言わずにはいられなかった。こんな響ちゃんを許しちゃいけないって、今まで響ちゃんを見てキュンとしていた自分を棚に上げて、ノンちゃんを守ってあげなきゃって思いに駆られる。
だけど……、
「望なら全部知ってる。俺がホストやってたことも、惚れた女がいたことも」
守るどころか、手遅れだったらしい。もう全部ノンちゃんは知っているらしい。
「望は最高の女だ。俺みたいな最低な男を丸ごと受け入れてくれたんだからな」
「だったら────」
ノンちゃん一筋でいいじゃない! と続けようとした言葉は、響ちゃんによって呑み込まれた。
「でも、最低なホストとしての俺を救ってくれたのは、一華だ」
「…………一華?」
初めて明らかにされた、忘れられないらしい女の名前に、自然と眉はつり上がり、声だってまた低くなったのに、響ちゃんは気にする素振りすらみせない。
「あぁ。尤も、当時は呼び捨てなんて出来なかったけどな。年上だし、高嶺の花だし」
そう言ってオレンジを切りながら、フッって笑う余裕すら見せている。
こっちは、年上だという新たな事実まで付け加えられ
「……い、幾つ上だったの?」
上擦る声で訊くのが精一杯だ。
「5コ」
「ご、5コ? 5コも上!?」
頷く響ちゃんを見ながら、目が丸くなる。
年上だとは思ってもみなかった。ノンちゃんが可愛らしいタイプだから、何の根拠もなしに同い年か年下だと漠然と思っていた。
年上なんて、全くのノーマークだ。だって、五つも上って言ったら、相当大人の女性で、可愛らしいって言うには、憚られる年齢だ。
今日は、驚き続きだ。驚き過ぎて、あたしの脳内は相当に忙しい。次々と突き付けられる真実に、追いついていくだけでもやっとだ。なのに、あたしの知らない響ちゃんは、今日はとことん迄にあたしを追い詰める気でいるらしい。
「年下の俺からみても、すげぇ綺麗な人だった。老舗のクラブで、夜を上がるまで不動のN0.1を張ってた女だ。放つオーラさえ他の女とはまるで違う。俺が働いてた店の界隈では、誰しもが一華を認めてたほど、いい女だった」
まさか、まさかの夜の女だった発言。煌びやかな世界に蔓延る蝶の女の一人。
そんな人を響ちゃんが……?
驚きが積もり過ぎたのかもしれない。積もり過ぎて、キャパ一杯になった忙しい頭は、ネジが外れたのかもしれない。
驚きが積もり過ぎで辿り着いた先は、震えるほどの怒りだった。どうしようもない怒りが、あたしの全身を駆け巡る。
だって、夜の世界でしょ? まやかしの世界でしょ? どんなに綺麗だとしたって、響ちゃんがそうだったように、やってることは偽りじゃん!
お客さんに媚売って、優しい言葉のひとつもかけたって、所詮それは偽善でしかないじゃない!
偽善の見返りに、沢山のお金を貰うんでしょ? そんな女がどんなに綺麗だとしても、それは外見だけであって、中身までが綺麗なはずなんかない。損得勘定だけで動く計算高い女に決まってる。
両手をバタンとカウンターに叩きつけ、怒りを乗せる。
その音に反応したのか、手を休め顔を上げてあたしを見る響ちゃんを真っ直ぐに見据えた。
「そんな女のどこがいいの? ノンちゃんの方がよっぽど綺麗じゃない。迷子になって困ってるおばあちゃんを放って置けないほど、ノンちゃんは心まで綺麗なんだよ。自分が迷子になることも考えずに、困った人には手を差し伸べる優しい人なんだよ。綺麗って言うのは、ノンちゃんみたいな人を言うの! 顔だけじゃない! 中身まで綺麗なノンちゃんみたいな人のことを言うの! そんな女、綺麗なんかじゃない! ずるいだけだよ!」
一気に捲し立てて息遣いが荒くなるあたしを、
「七海」
洗った手をタオルで拭う響ちゃんが、低い声で止めに入る。
「一華を悪く言うな。例え七海でも、一華を悪く言うのは俺が赦さねぇ」
あたしとは比べものにならないほどの威嚇的低い声で、怒ってるあたしを怖気づかせる。
こんなの理不尽だ。理不尽すぎる。
怒っていいのはあたしのはずなのに、何であたしが怒られるの? 責められるべきなのは、響ちゃんのはずなのに……。
「だって、夜の世界の人でしょ? 響ちゃんがいた同じ世界の人でしょ? 響ちゃんだって、女の人騙したりしてたんじゃないの? だから、最低なホストだって言ったんでしょ? だったら、その人だって男の人を────」
怖気づく自分を振り払って、勇気を出して言ってみたけれど、
「違う。俺は何言われても仕方ない。でも、一華は俺とは違う。だから一華を悪く言うな」
その勇気を簡単に振り払った響ちゃんは、ものの見事なまでに、またもあたしに圧をかける。
それだけ響ちゃんの目は怖かった。声の低さより、その瞳がもう何も言わせない! と訴えているようで怖かった。
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