絶対零度女学園

ミカ塚原

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氷晶華繚乱篇

異変

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 久しぶりに瑠魅香と癒しの間での時間を共有し、身体に負ったダメージも消え去った百合香は、少なくとも本人は気力を取り戻したつもりであった。
 ところが、いざ氷巌城攻略のため出発しようと、鎧姿に変身した時にそれは起こった。
「…なにこれ」
 鏡に映った姿を見て、百合香は若干青ざめた様子で立ち尽くした。
『どうしたの?』
 脳内で瑠魅香が訊ねる。百合香は声を少し震わせて答えた。
「…いつもの鎧が出て来ない」
『え?』
 百合香に言われて、瑠魅香も気が付いた。いつもなら、上半身を黒いアンダーガードが覆い、その上に黄金の鎧をまとっているはずの百合香が、今はガドリエル学園の制服の上に、申し訳程度に胸と肩と脛に、青銅のような色のアーマーがついているだけである。肩のアーマーも張り出しておらず、肩甲骨なら護って差し上げますよ、程度のサイズだった。
「……」
 もう一度変身を解除し、改めて鎧姿になってみる。しかし結果は同じだった。

 いつもの鎧がない。

 イオノスに完全破壊されはしたが、身体が回復すれば鎧も元に戻るだろうと、百合香はたかをくくっていた。しかし、元に戻るどころか、見るからにグレードダウンしている。昔、叔父の家で読んだ少年バトル漫画で、金、銀、青銅の鎧で戦士たちがランク分けされていたのを思い出した。
「…最下級に格下げか」
『え?』
「なんでもない」
 百合香はガドリエルの泉を見るが、マイペース女神は今、出て来る気配がない。仕方なく、百合香は深呼吸して姿勢を整えると、ゲートの前に立った。
「いくよ、瑠魅香」
『そんな装備で大丈夫?』
「…大丈夫、問題ない」
 問題あるだろう、とは自分でもわかっているが、今はどうにもならないので、百合香は意を決して氷巌城に戻るゲートをくぐった。


 
 氷巌城の通路に戻ると、百合香はかすかに足音や話し声のようなものが聞こえるのに気付いた。オブラやリベルタ達の声ではない。
「やばい、敵かな」
『どうする?』
「…オブラ達と合流するまで、騒ぎを起こすのは避けたい」
 念のため剣を構える百合香だが、視線は隠れる場所を探していた。
『私の魔法で、あいつらがいなくなるまで隠れよう』
「お願い」
 百合香に言われて、瑠魅香は表に出て来ると、通路の凹み部分に駆け込んだ。杖を握り、意識を集中させる。すると、杖の先端から放たれた光が、壁の凹みと通路を隔てる壁面を作り上げた。
「これでよし」
『大丈夫なの?』
「…たぶん」
 そこは自信を持ってくれ、と思う百合香だった。

 閉ざされた狭い空間で息をひそめていると、上に開けた空気穴から、足音と話し声が近付いてくるのに瑠魅香は気付いた。
『どうやら、イオノス様とストラトス様が確執のすえ、相討ちになったというのは本当のようです』
『うむ、以前から両者の確執は知られていたが…困った事になった。あれほどの力を持った方は、第三層でさえ少ない』
『上にはどのように報告しますか』
『そっくりそのまま報告する以外にないだろう』
 どうやら、ストラトスと多数の少女兵士が死亡していた件を、調査しに来た兵士達のようだった。足音は瑠魅香が潜む壁の前を通り過ぎると、だんだんと遠ざかって行った。
「ふいー、緊張するわ」
 胸を撫で下ろして、瑠魅香は壁を解除する。
「イオノスとストラトスの同士討ちか。どうも、こちらに都合良く勘違いしてくれてるみたいね」
 すると、百合香が訝しげに言った。
『都合が良すぎるわね』
「え?」
『まるで、誰かが仕組んだかのようだわ』
 そう言われて、瑠魅香は一人の人物を思い起こしていた。
「あっ、まさかディウルナ?」
『考えられる。彼が情報をそれとなく操作して、こちらの存在と行動を隠滅したのかも知れない』
「…なるほど」
 だとすれば、こちらにとっては有り難い話ではある。しかし、と百合香は言った。
『いつまでも私達の存在を隠しおおせる筈もない。次々に氷騎士がいなくなるのを、事故や仲間割れに偽装するのは無理がありすぎる。いずれ誰かが、何かおかしいと気付くのは時間の問題だわ』
「どこかの時点でバレるのは避けられないって事か」
『そう。私が生きているという事実を』 
 百合香は再び表に出て来くると、いつものように、ディウルナから貰った魔法のペンでオブラ呼び出しマークを壁面に記す。ほどなくして探偵猫オブラが駆け付けた。
「ご無事で何よりです、百合香さま」
「あなたもね」
 百合香が、周囲に警戒しつつオブラを見る。
「オブラ、ひょっとしてディウルナがまた何か工作した?」
「えっ!?どうしてご存知なんですか」
「やっぱりね」
 百合香は、呆れたように苦笑した。
「リベルタ様たちのアイスフォンにも、既に公式発表として記事が流れてきてます。イオノスとストラトスは確執のすえ、多数の兵士を巻き込んだ同士討ちに至った、と」
「なるほど。頼もしいけれど、やり方が怖いわよね、ディウルナって」
 味方でいてくれて良かった、と百合香は思う。もし敵のままであれば、既に向こうに都合良く誘導されていただろう。
「ときに百合香さま、そのディウルナさまからのご伝言があります」
「え?」
 オブラの報告に、百合香は何の事かと思った。
「伝言?私に?」
「はい。この先を進まれる百合香さまに、十分警戒されるようにと」
「警戒なんて、今さら言われるまでもないわ」
 困惑しつつ答える百合香だが、オブラは首を横に振った。
「違います。百合香さま、ご自身についてだそうです」
「…え?」
「言われたままにお伝えしますよ。"怪物と戦う者はその過程で、自らも怪物とならぬよう警戒せねばならない。深淵を覗く時、深淵もまた我々を覗いているのだ"」
 またか、と百合香は肩をすくめた。
「今度はニーチェか」
『ニーチェって誰?』
 瑠魅香が訊ねる。人名だと理解できたのは偉いと百合香は思った。
「昔の、頭が良かった有名なおじさん」
『ふーん。さっきの言葉の意味は?』
「よく引用される有名な格言よ。誰かと敵対したり、批判しているうちに、その相手と同じような存在に…」
 そこまで言って、百合香は不意に黙り込んだ。
「百合香さま?」
 オブラが怪訝そうに百合香を見る。
「…何でもない。それより、リベルタ達はどこ?」
「はい、まだアジトに隠れて回復を計っているところです。案内します」

 歩きながら、オブラは現状をかいつまんで説明した。
「お話しのとおり、ひとまずディウルナさまとは連絡が取れました。リベルタさま達との協力体制も、約束してくださるそうです」
「そう。みんなは大丈夫なの?」
「正直に言って、動きが取れない状況です。サーベラス様の回復は特に、時間がかかりそうです」
 オブラの口調は重い。サーベラスはストラトスの攻撃から百合香たちを庇ったのが響いていた。
「今は雌伏の時かな」
「そうですね…ときに百合香さま、いつものピカピカの鎧はどうされたんですか」
 オブラも、百合香がまとう「申し訳ブロンズアーマー」の違和感に気付いたようだった。百合香は渋い顔で答える。
「私が訊きたい」

 レジスタンス「ジャルダン」のアジト入り口は、例によって壁に隠されていた。中に入ると、そこはリベルタに案内されたアジトより若干広いが、殺風景な部屋だった。
「ただいま戻りました。こちらが百合香さまです」
 オブラが百合香を紹介すると、見覚えのないレジスタンス氷魔少女二人が進み出て、感激したようにその手を取った。
「わあ、本物だ!」
「ほんとにいたんだ!」
 アイドルか未確認生物か、という扱いの歓待を受け、百合香は多少困惑しつつも微笑んでみせた。
「よろしくね」
「活躍は聞いているわ。あのバスタードと対決して勝ったんでしょう!?」
 そう言われて、百合香は戸惑った。
「え、ええまあ…」
「凄いわ。私達には絶対できない」
 そうなのか、と百合香は思った。百合香自身はストラトス及びイオノス戦でだいぶ苦戦を強いられたので、実力がまだまだ足りない、と思い込んでいたのだ。しかし、レジスタンス少女たちに言わせれば、バスタードと真っ向勝負して勝ったのは「凄い事」であるらしい。
 だが、百合香は慢心してはならないと思い、静かに答えた。
「サーベラスとマグショットがサポートしてくれたおかげよ。それに、イオノスとの戦いでは勝てるかどうかわからなかった」
「謙虚だわ」
「こういう姿勢だからこその強さなのね」
 何を言っても好意的に受け止められるというのは、それはそれで多少怖いものがある。百合香は咳払いして話題を変えた。
「リベルタ達と、サーベラスは?」
 そう言って部屋を見渡すと、奥の壁にサーベラスが背をもたれさせていた。その反対側に、同じようにリベルタ、グレーヌ、ラシーヌ、ティージュが座り込んでいる。
「みんな、大丈夫なの」
 百合香が声をかけると、若干うなだれた様子で全員が百合香を見た。
「お前こそ、もういいのか」
 サーベラスが、胡座をかいて膝に手をついてみせる。ボロボロだが、まだ元気そうだった。
「私はね、と言いたい所だけど」
「ん?」
 言われて、サーベラス達は百合香の姿がいつもと違う事に気が付いた。
「どうしたの?いつもの金色の鎧は」
 グレーヌが訊ねる。百合香は、困惑した様子で青銅色の鎧に手を触れた。
「わからない。いつもの鎧姿に、どうしてもなれないの」
「どういうこと?」
「うーん」
 百合香は考え込む。あの鎧は、百合香が何らかの形で新しい力に目覚めた時、それに呼応するかのように進化してきたものだ。その理屈でいえば、百合香が確実に力を増している今、より強固な鎧に進化しても良さそうなものである。
「…ま、考えてもわからない。案外、見た目より頑丈な鎧なのかも知れないし」
「そうは見えないけど」
 そう冷徹に言うのはリベルタである。
「私達氷魔は、城に満ちたエネルギーで次第に装備も含めて元に戻る。死なない限りはね。けど、あなたはそもそもどうやって装備品を調達しているの?」
 シンプルな疑問をリベルタは投げかけてきた。言われてみれば百合香自身、聖剣アグニシオンにしろ鎧にしろ、どこからどうやって現れているのか、正確にはわかっていないのだ。
 何にせよ身動きが取れない現状であるため、それについて考える時間はありそうだった。


 その頃、第三層の中心部に近い区画の通路を、水晶騎士カンデラが歩いていた。
「…ここだな」
 奥まった所にあるドアの前で立ち止まると、少し間を置いてノックした。
『どうぞ』
 ドアの向こうから、少し高めのクセのある声が返ってくる。カンデラはドアノブに手をかけ、ゆっくりと開けた。
「失礼する。私は上級幹部カンデラだ。広報官ディウルナ殿の執務室で間違いないだろうか」
 静まり返った部屋に、カンデラは声をかけた。すると、奥にあるデスクの陰から、デッサン人形のような頭をした、古めかしいダブルブレステッドのジャケットを着込んだ、広報官ディウルナが現れた。
「いかにも、私は広報官ディウルナでございます。水晶騎士カンデラ様じきじきのお越しとは、一体何用でございましょうか」
「存外へりくだった物言いをする男だな。貴官は立場的には、我らと同格であろう」
 意外そうに言いながら、カンデラはドアを閉める。ディウルナは応接用の椅子を勧め、テーブルを挟んで両者は向き合った。
「忙しいようであれば、また改めるが」
「いえいえ。丁度いま、暇になったところです」
「そうか。良いタイミングだったな」
 カンデラはそう言うと、自分でまとめた氷巌城の歴史に関する考察の、途中のレポートをテーブルに置いた。ディウルナはいかにも興味深げにそれを手に取る。
「ほう。氷巌城の歴史に関する考察、と」
「文筆業の本職からすれば、稚拙な文章であろうがな」
「とんでもない。しかし、まさか武官のカンデラ殿がこのような分野に関心をお持ちとは」
 素早く、レポートの一行一行に目を走らせながらディウルナは言った。
「よくまとまっている。…たいへん興味深いものではありますが」
「貴官の訊きたい事はよくわかる。これを自分にどうしろと言うのだ、と思っているのだろう」
「失礼ながら。広報誌に連載でもご希望ですか」
「はは、いやこれは話を切り出すために持参したにすぎん。もっとも、広報誌のコラムはいつも読ませて頂いているがな」
 カンデラは笑う。
「連載といえばディウルナ殿、この間までアイスフォンに流れてきていた、小説があっただろう」
「"メイズラントヤード魔法捜査課"の事ですかな」
 思い出したように、ディウルナはその題名を言った。同作は、メイズラントと呼ばれる架空の国が舞台の、魔法の犯罪を捜査する専門部署の活躍を描いたミステリ小説である。
「そうだ。…実は楽しみに読んでいたのだが、連載が中断しているので残念に思っていてな」
 すると、ディウルナは小さく肩を落とした。
「いや、あれを書いている者が、反応が芳しくないので書く気が失せた、と申しているのです」
「なんだと、あれほど面白いのにか」
 信じられない、といった様子でカンデラは腕を組んだ。その様子が可笑しいのか、ディウルナも肩をすくめて笑った。
「どんな名作も、知られなければヒットしません。カンデラ殿から推薦文を頂ければ、人気に勢いが出るかと思いますが」
「おお、そういう事であれば喜んで…」
 そう言って身を乗り出したあと、カンデラは咳払いして姿勢を正した。
「いや、それは別な話だ。今回来たのは他でもない。素人研究でひとつ、引っ掛かっている事があってな」
「ほう」
 ディウルナは、いかにも関心がありそうな様子だった。若干身を乗り出して、話の続きを促す。
「一体、どのような問題が?」
「単刀直入に訊ねる。貴官は、かつて…一万年以上前の氷巌城に乗り込んできたという、金髪の人間の女剣士について、何か知っているか」
 ディウルナの肩がピクリと動いた。
「錬金術師ヌルダから訊いた話だ。奴もその正体までは知らぬようだが、その女剣士は黄金の鎧をまとい、この氷巌城に乗り込んできて、炎を放つ黄金の剣で、氷魔皇帝にまで戦いを挑むほどの実力だったという」
「ほう」
「似ておると思わぬか」
 そう言ってカンデラは黙った。ディウルナは手を伸ばし、近くのテーブルに置いてあった、広報のバックナンバーを手に取る。そこには、黄金の鎧に身を包んだ侵入者、百合香の写真が載っていた。ディウルナは短く答える。
「確かに」
「だろう。そして、確かにあのユリカと名乗った娘は、この私の剣を受け止めた。慢心と受け取ってもらって結構だが、この私の剣を受け止めることが出来る者など、この氷巌城にも数えるほどしかおらんだろう」
「ふむ」
 カンデラの指摘を受けて、ディウルナは手を組んで考えた。カンデラは続ける。
「不意を突いた私の前に敗れこそしたが、勝負の結果は必ずしもその実力を反映するものではない。断言しても良いが、あの少女の実力は並大抵ではない。そして、あの炎の剣。何から何まで、かつて現れたという金髪の剣士と酷似している。いや、同一と言った方がよいだろう」
 長々と語るカンデラの意見に、ディウルナがようやく反応を見せた。
「しかし、すでに彼女は死んだ身。ほかならぬカンデラ殿ご自身が、怪物に喰われる様子をご覧になったのではありませんか」
「それは確かにその通りだ。あの少女剣士はすでに死んだ。だから、これは純粋に私の好奇心だと受け取ってくれて構わない。…あの、私と戦った金髪の少女剣士が、一体何者だったのか。私はそれを知りたいのだ」
「それで、図書館に足繁く通っておられたと」
 ディウルナに言われて、カンデラは笑いながら頭をかいてみせた。
「いや、武官の私があんな所に通い詰めれば、やはり噂になるか」
「知識を求めるのは素晴らしい事ですよ。武官だ何だという括りは関係ない」
 そう言うと、ディウルナはふいに立ち上がる。
「カンデラ殿。その、謎の女剣士についても確かに謎ではある。しかし、それに匹敵する謎があるとは思いませんか」
「なに?」
「その女剣士、時の皇帝と相まみえ、どうなりました?」
「そ、それは…ヌルダからの伝聞によると、皇帝に腹を突かれて死んだ、という記録が残っているそうだが」
 そこまで聞いて、ディウルナはカンデラを振り向いた。
「その後は?」
「なに?」
「その後は、どうなったのでしょうな」
 ディウルナの問いかけに、カンデラは答える事ができなかった。その後に起きた事など、ヌルダからも説明はなかったのだ。ディウルナは続ける。
「おそらく、その女剣士は時の氷巌城にとって、最大にして最後の敵だった事は想像に難くない。つまり、その時点で氷巌城は事実上、人間に対して勝利を収めたという事になるはず」
「それは、そのとおりであろうな」

「では、なぜその後、氷巌城は滅んだのでしょうな?」

 そのごく短い問いは、カンデラに対して何らかの疑念の種を植え付けるに十分だった。

 
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