~【まおうすくい】~

八咫烏

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第1話『初任務』

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チリリーン


体の沈むような感覚さえ覚える毛の長い絨毯、色は赤。中頃には、きっと樹齢が何百年という大木で作られたであろう、ダークブラウンのローテーブルがあり、左右を真っ白なソファーが囲む。このソファーもまた、身体を預けたら、途端に飲み込まれそうなほど柔らかく、それでいてしっかりとした作りになっている。
そしてその奥には、『重厚な』という言葉がピッタリであろう、今度は少し明るい色の、木目調の大きなデスクがあり、さらにその奥には漆黒の、光さえ飲み込んでしまいそうな、これまた大きな椅子がある。
周りは汚れひとつ無い、薄く青みがかった白の壁が取り囲みみ、天井は、まさに『豪華絢爛』としか言い様のないシャンデリアが吊り下げられており、溢れんばかりの光を周囲にまき散らしている。

ここは執務室。
場所は魔王の城。
静かな部屋の中に、再び音が鳴り響く。



チリリーン



音を出すものの正体はハンドベル、素材は銀。様々な装飾はしてあるが、その音は至ってシンプルな、普通のベルの音色。
それを持っている手は『白魚の様な』という言葉が似合う、綺麗なほっそりとした手。
視線を上げると、本来は目に入るであろう、髪の色はシルバーブロンドをベースとして、ところどころにグレーや黒が混じっている。目の色は青、光を感じさせる様な少し淡い透き通った様な色。
肩に掛かる程度の長さの髪から、少し先の尖った、可愛らしい耳が顔を覗かせている。
また、驚くことに、頭からは二本の黒くて猛々しいツノが生えている。
そんな様々なパーツで構成されたこの顔は、『美人』としか言い様がないほどに整っている。おそらくだが、道を歩けば、ほとんど全ての人が振り返るであろう。
そんな彼女は、小さな背中を、黒い椅子に預けることなく、重厚な木目調の机に突っ伏している。
机の上には、書類であろう紙が散らばっており、部屋を真上から見下ろせたとするならば、おそらくは、紙で机が隠れて見えないだろうと思われるほどの量だ。
その書類の上に、左手を力無く伸ばし、それを枕にするかの様に顔を置いている。顔は右を向いており、目線の先には挙げられた右手と、それが持つ少し重い銀色のハンドベル。



チリリーン



三たびベルは音を奏で、広大な部屋を音色で満たす。

先ほどから彼女が音を鳴らしている理由は、単純に人を呼んでいるだけだ。
しかしながら、呼ばれたら来るであろうはずの人が一切来ない。

ベルの音は消え、再び部屋が静まりかえる。
そして、静かな部屋にようやくベルとは異なる音が鳴る。



プチっ



その音はとても小さな音だった。
もし部屋に、少しでも音があれば、聞き逃していたであろう小さな音。
しかし、部屋が静かなばかりに、聞こえてしまった小さな音。
響きわたることはなかったその音の正体は、彼女の中の何かがキレる音だった。
そして聞こえる、とても優しい
鈴の様な声。

「アイルトーン。ねぇ、アイルトンってばー。」

ベルを置き、起き上がって、バンっと机を叩いて扉の方へと身を乗り出す。
そして変わる、低音だが響き渡る、それでいて大きな、凍る様な声。

「アイルトン!さっさと来なさいよ、さっきから呼んでるのだけど!」


しばらくすると扉が開き、ゆっくりと部屋の中頃まで進む。慌てた様子はなく、とても落ち着いた雰囲気で彼女の前まで来ると、散らかった書類に一瞥をくれ、少し眉間にシワが寄る。そして、小さくため息をつき彼女に問いかける。

「何でしょうか?お嬢様。」

「何が『何でしょうか?』よ!さっきから呼んでたじゃないの!まったくもうっ!」

「これは失礼致しました。只今、襲撃中の故、何卒ご容赦を。」

「ふーん、そうなの?今回はどの辺りまで来ているの?」

「門番を倒し、敷地に足を踏み入れました。今は庭師と戦闘中との事です。」

「そう…この前よりは頑張っているのね。」

「はい、お嬢様。しかし、今回の者らは少し手強そうですぞ。」

「どうでも良いわ、それよりまた書類が増えるのね…。」

「その書類ですが…昨日渡した分も全然進んでいないご様子ですが。」

「だってぇ…メンドーなんだもの。」

「そう仰らずに。それが最低限の仕事ですので。」

「そうね…。はっ!?そうだわ!!」

「どうされましたか?」

「いいことを思いついたの!ねぇ、聞いてアイルトン、私、辞めるわ!」

「は?」

「辞めるわ、魔王。」









バーンっ!


勢いよくウエスタンドアを押し開けて中に入る。中にいた人たちの視線が一瞬だけ集まるが、すぐに興味を失せた様に散っていく。少しは興味深く観察する者や、意味ありげに眺める者などが居たが、そういう視線を物ともせずに建物の奥まで歩みを進める。
奥にはカウンターがあり、幾つかのレーンに分かれている。その内の一番空いているところに並び順番を待つ。

「次の方どうぞー。」

順番が回ってきた様で、空いたカウンターに向かう。

「本日はどの様なご用件で?」

「登録をお願いするわ!」

「へっ…?」

受付の女性は驚いた様な顔で、思わず聞き返してしまう。
それもそのはず、目の前にいる女性は、ほっそりとした身に白い肌、一言でいえば『華奢』の何物でもく、冒険者と言うよりは貴族と言われた方がしっくりくるからだ。

「あの…冒険者登録、ですか?」

「えぇ、そうよ。お願いするわ!」

「畏まりました。では、こちらの用紙に必要事項を記入して下さい。」






「それでは改めて、えーっと…ユーカ様。これから少し、説明をさせて頂きたいのですが…。」

「えぇ、構わないわ。私も正直、冒険者の事はよく知らないのよ。」

「では、まずランクからご説明いたしますね。」

ランクの概要は以下
最下級は『薄黒』のプレート、Fランクであり、登録直後の初心者に当たるものはほとんど全てがこの階級から始まる。
次に『漆黒』のプレート、Eランクであり、10回ほど依頼をこなすと上がれる階級である。
その次が『薄白』のプレート、E+ランクであり、活動期間が3ヶ月以上かつ、依頼を15回以上こなせていれば昇級できる。
その上が『濃白』のプレート、Dランクであり、活動期間が6ヶ月以上かつ、依頼を25回以上こなしていれば上がることができる。
その上に『薄黄』のプレート、D+ランクがあり、活動期間が9ヶ月以上かつ、依頼を40回以上達成で昇級となる。
そして『濃黄』のプレート、Cランクがあり、活動期間が1年以上かつ、依頼達成が60回以上、1年以上かつ、依頼達成が100回以上で、その上のC+ランク、『薄赤』のプレートが手に入る。

そしてここからは少し変則的になる。

Bランク以上になる為には、ギルドの開催する〈昇級試験〉をクリアする必要が出てくるのだ。
また、受験資格はC+ランク以上のプレートを持つ事が必須になる。
試験は
Bランク、『濃赤』のプレート。
B+ランク、『薄青』のプレート。
Aランク、『濃青』のプレート。 
A+ランク、『薄紫』のプレート。
毎に分かれており、それに準じた難易度となっている。
ほとんどの人はワンランクずつ上げるが、中には飛び級で上がる人や、一発でAに上がる人もいるのだという。
しかし、一発でAランク以上に上がった者は、ここ100年ほどは、ただの1人も居ないらしい。

「次に、依頼の受ける際のランクとの関係についてご説明します。」

依頼の内容に関する概要は以下
依頼の内容はそれぞれ難易度があり、自分の持つ階級より低い物は受ける事ができるが、高い物は、自分よりひとつ上の物までしか受ける事ができない。
また、依頼にはノーマルとプラスには分かれておらず、難易度は黒、白、黄、赤、青、の順で上がる。
『薄黒』や『漆黒』のプレートは、総じて『黒』の階級となり、依頼は『黒』または、『白』の物を受ける事ができる。
しかし、例外もあり、『紫』の依頼はA+ランクの『薄紫』プレート持ちしか受ける事ができない。
また、C+ランクの『薄赤』プレート持ちも『青』の依頼を受けることはできなくなっている。

「では、最後に報酬の件をご説明します。」

報酬の概要は以下
基本は、依頼用紙に書いてある報酬を、金銭として受け取る事ができる。
稀に、現物支給の場合もあるのでそういった場合は買取なども行って貰える。
大体は、依頼用紙に書いてあるので、よく読む必要がある。
特別報酬については、緊急依頼をこなす事によって、少し多めに貰える程度のことであった。
また、依頼の難易度によって、報酬の額は大きく異なる。 

「それでは、これで終わりますが、質問などがありましたら、ご気軽にご相談ください。」

「えぇ、ありがとう。だけど…1年も待てないわ!」

「1年も…?それは、Bランク以上になりたいという事でしょうか?」

「そうよ!」

「冒険者育成校の卒業生でしたら、『漆黒』から始められるのですが…。初心者でいらっしゃいますよね?」

「えぇ、冒険なんて、初めてだわ!とても楽しみね!!」

「えっと…あっ、そうでした!そういえば魔法の適性があるとかないとか?」

「使えるわ!」

「では、魔法適性がある冒険者志望の方は最初から少し高めのランクになる事ができるんです!」
 
「じゃあ、Aランクにしてちょうだい!」

「それは…ちょっと。ですが、より多くの依頼をこなせる様にという配慮でして、少しお待ちください。」





「あのっ…、お待たせして申し訳ございません。えっと、資料を調べた結果ですね…。」

「あら、調べてくれたの?ありがとう
。」

「いえいえ、仕事ですので。それでですね、かの有名なSランク冒険者、『濃紫』プレート持ちの英雄が250年前に居たらしくてですね、その方が駆け出しの頃には『濃白』のプレートを授けられた様です。」

「『濃白』って事はDランクね。それでいいわ!それをくださいな。」

「それで、その…ですね。ユーカ様の魔法の腕を見せて頂きたいと、思いまして…。」

「試験って事かしら?」

「はい、お願いできますでしょうか?」

「もちろんよ、案内して頂戴!」

「では、建物の裏の広場にいらして下さい。」

「分かったわ!」




「おい、嬢ちゃん。そんな体つきで冒険者目指すってのか?」

建物を出て行こうとした彼女の後ろ姿に、ひとりの冒険者であろう男が話しかける。
周りもクスクスと嘲笑っている様な雰囲気で、彼女はとても気分が悪くなった。

「そうね、ここに居る人達が纏めてかかってきてもたぶん勝てるわ。」

その言葉に、一瞬だけ、建物の中は静まり返り、次に笑い声で溢れた。
人を馬鹿にする様な笑い声だ。

「おいおい、そりゃないぜ。」

「全く、これだから初心者は。」

「せいぜい死ぬなよ。」

口々に彼女の事をからかうが、それの一切を無視して、彼女は建物を出た。
向かう先は、先ほど指定された建物の裏の広場だ。


そこへ向かうと、何やら偉そうな男がふたり、そして先ほどの受付の女性が居た。
3人は彼女を待っていた様で、早速話しかけてきた。

「君がかの英雄、レパントを超えようという者だね?」

偉そうな男のうちのメガネをかけた方が、表面上は丁寧に、しかし、内面は嘲りに近い感情で問いかけてくる。

「えぇ、そうよ。あなたは誰かしら?」

「申し遅れましたな。ここ、レヴィンの街のギルド支部で支部長をしているサラミスと言いまして、こちらの男は本部から派遣されているハンゲ君です。」

「そう、それで…試験とは何をすればいいのかしら?」

「まずは得意系統を教えて頂ければ。」

「闇ね。それ以外も大体使えるわ。」

「そうですか、では少しお時間を頂戴しても?」

「えぇ、構わないわ。」

「オリービエ君、他の職員を呼んできて、準備をしてくれないかな?」

「分かりました。」

先ほどの受付の女性はオリービエというらしい。
彼女はほんの数分で数人の職員を呼んできて、サラミスという男の指示に従って準備を行っている。




「では、準備が整いました。」

オリービエという受付の女性に呼ばれ、目の前の者を眺める。

「こればどういう…?」

「私から説明するよ、ユーカ君、だったかな?」

「はぁ、ではお願いしますわ。えっと…サラミスさん。」

「まず、闇の魔法は全てを侵食するのが特徴だ。だからあそこに置いたゴミを君の闇魔法で消してほしい。ただの家庭ゴミだから消しても心配は要らないよ、消えたらの話だがね。」

「たぶん楽勝だと思いますわ。」

「あぁ、それと。こう見えて私も魔法を使えてね。光の魔法を掛けておいたんだ。光は浄化、だから、半端な闇じゃ消えないよ。」

「そうですか、問題ありませんわ。これを消すことが出来たら、『濃白』をもらえるのね?」

「はい、もちろんです。」

そう言うと、サラミスはわざとらしく、自分の首に『薄青』のプレートを掛けた。

「では、魔法を使うから少し下がって頂戴。」

「分かりました、お手並み拝見です。」

(まぁ、やりすぎて目立つのもあまり良くはないわね…)

「では行きますわ、…ハァっ!」

「えっ…!?」


すると、置いてあった家庭ゴミはキレイに消え去っており、後には男たちの驚愕の表情のみ残った。


「ちょっ、ちょっと君!詠唱はどうしたのさ?」

「詠唱?ナニソレ美味しいの?」

「いや、闇魔法なら闇の、光魔法なら光の、それぞれ詠唱があるだろう?」

(もしかして…魔法は詠唱という物が無いと使えないかしら。と、すると…)

「いえ、ちゃんとしましたわ。たぶん小声で聞き取れなかったんですのよ。」

(詠唱はした、という事にしておいた方がよさそうね。)

「そうでしたか、いやはや…素晴らしい。なぁ、ハンゲ君?」

「えぇ、これなら『濃白』を授けても構わないでしょう。」

「だ、そうなので、近日中に本部に申請して『濃白』のプレートを用意しておくので、しばらくは『薄黒』で我慢して下さい。」

「あら、今すぐはもらえないのかしら?」

「申し訳ないですが、ただいま、『濃白』の在庫が切れてまして…。」

「そう、まぁ別にいいわ。」

「それにしても…今月に入ってふたり目とは。どーなっているんですかここの支部は?」

「えっ?ふたり目とはどういうことですか、支部長?」

「あぁ、オリービエ君は知らなかったのか。数日前にも試験を受けた子がいてね、もちろん合格だったよ。」

「うそっ!?本当ですか?」

「あぁ、剣術に自信があるから、見てくれとと頼まれてね。錆びたナマクラで岩を斬らせたんだ。」

「まさか…あの岩を?」

「そう、あの岩だよ。君も見ただろう?」

「えっと…断面が溶けてる?っぽかったですけど。」

「そうらしいね、あそこまでキレイに両断されちゃあ『濃白』あげるしかなくってね。」

「あの…もう行ってもいいかしら?」

「あぁ、すいません。では、1週間以内には『濃白』を用意しておきます。」

「お願いするわ。それと…日銭を稼ぎたいのだけれど、どうすれば良いかしら?」

「それでは、取って置きのがございます!緊急依頼なのでなるべく早めが良いのですが。」

「では、それを受けるわ!説明をして頂戴。」

「簡単なお仕事です。あるモンスターの討伐依頼なのですが…。難易度は『黄』です。」

「それで?そのモンスターというのは何かしら?」

「スライムです。」








次回:第2話『遭遇』
お楽しみにお待ちください。

8月16日  21時を更新予定にしております。
感想や誤字脱字の指摘などなど
よろしければお願いし申し上げます。




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