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アイク・ゼルロック・シュタイン
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最強――それは最も強い者……つまり、その世界で一番強い者に与えられる称号。
武を極めんとする者にとって、一つの到達点でもある最強という称号は喉から手が出るほど欲しいモノでもあり、男として生まれたならばいつかは授かってみたいと誰もが一度は考えるであろう。
そんな最強という称号。歴史の中でも両手で数えるほどの者しか与えられていなかったのだが、なんと齢23という、歴代の最強達の中でも稀に見る速さで授かった男がいた。
その男は天に愛され、世界で一番強いとされた魔王ガーリッシュを勇者パーティーの一員として倒し、魔から人々を開放した者でもある。
その男の名はアイク・ゼルロック・シュタイン。アイクは元々の名。ゼルロックは魔王を倒した時に授かった名。そして、シュタインは初代、最強の名を冠するシュタインから拝借した名だ。
そんな名実ともに最強と成ったアイク。
勇者でさえ、彼には逆立ちしても勝てないと言わしめたアイクであったが、その彼でさえ俺では勝てないと言わしめた者がいた。
その者の名は……
~~~
「アイク……朝だよ」
「う……ん?」
誰かの声が聞こえる。
その声は俺にとって安らぎを感じさせ、更に深い眠りへと導くかのような甘いモノであった。
「だから……朝だって」
その声の主は俺の肩を揺さぶり、どうにか起こそうと奮闘中。
ふっ、甘い。
俺は起きるのが大の苦手。
このぐらいで簡単に目覚める俺では……
腰まで後退していた布団を頭まですっぽり覆うように引き上げる。
「あーもう! 早く起きないと……」
何か言っているようだが、俺には関係ない。
もうひと眠り……
こうして俺が何度目か分からない、天国……眠りに入ろうとした時。
「……おば様に言いつけちゃおうかな」
ボソッと何か重大な事を呟く。
どうやったっても、俺が起きる事などありは……はっ?
俺の体が警戒を鳴らす。
途端に眠気が過ぎ去り、代わりに残るのは焦りただ一つ。
「起きた。今起きたぞ」
コンマ一秒にも満たない時間の合間に俺は布団から這い出て、その人の前で……
女幼馴染、ミンファの前でお行儀よく、正座をする。
そんな俺の幼馴染ミンファは茶髪の女性だ。
身長は160に満たない位。髪を肩につかない位まで伸ばしており、顔は整っている方だと思う。
「良くできました」
彼女は俺の一連の行動が面白かったのか、口元を抑えて笑っていた。
一体これの何処が面白いのか……未だに見当がつかん。
「もう下にご飯用意してあるから、着替えてから来てね」
「あぁ……」
彼女はひとしきり笑い終えると、俺が寝ていた布団などの寝具を両手いっぱいに持って、一階へと去っていく。
「……久しぶりの危機だったな」
床に大の字で仰向けになり、何の考えも無く天井をボーっと見る。
外からは鳥が鳴く声が聞こえ、下からは楽しそうな笑い声が響いてくる。
こんな風に好きな時間まで寝られて、命の危機を感じる事のない世界になると誰が予想できただろうか。
「本当にこの世界は平和になった」
俺がいるこの世界、ファーラッドはつい先月まで魔王ガーリッシュに支配されていた。
そう、つい先月までだ。
100の魔法を操り、100年以上もの間この世界を蹂躙し、魔の世界を築き上げようとしていた厄災の魔王ガーリッシュ。彼は破壊と侵攻を繰り返し、ものの100年で世界の半分を掌握。それからも物凄い勢いで領地を拡大していった。
もちろん人間達もその間、指をくわえてじっとやられていた訳では無い。
剣を極めた者、剣聖をはじめとする猛者達を始めとする強者を各地に配置し、侵攻を抑制。そして、その中でも上位の実力を持つ、神に愛された者、通称勇者を軸にした勇者パーティーを集め、魔王の首を取る計画が何度も行われた。
その数、合計13回。
勇者は10年間隔で天から選ばれ、その度に国を挙げて勇者を育成。そして選りすぐりの強者をお供に用意し、魔王に挑ませた。
だが……その勇者パーティーのほとんどは道半ばで敗北。
魔王本人までたどり着いた者は誰一人いなかった。
……ただ一人を除いては。
「本当にあいつは強かった」
そう。最強の名を冠するアイク・ゼルロック・シュタイン以外には。
「100の魔法を使うなんて言われていたから、相当魔法が上手いんだろうと思っていたが、即死魔法を使うなんて思ってもみなかった。しかも、それらを避けて魔王を倒したとしても、何事もなかったかのように復活。手の付けようが無かった」
アイクは魔王戦を思い出し、苦笑いをする。
「……だが、復活するって言っても、それはあいつの魔力が尽きるまでの話。それまでひたすら致命傷を与え続け、復活できなくなるまで魔力を使わせたら……」
そう言ってアイクは右手で魔王の首を切り落とすシーンの再現をしていた時。
「アイクー! ご飯冷めちゃうよ!」
下からミンファの声が聞こえてくる。
「っ! 忘れていた」
俺は慌てて着替え終えると、急いで一階に降りていったのであった。
~~~
「「「ごちそうさまでした」」」
食事を食べ終えると、俺は日課の素振り。ミンファは食器の皿洗い。母は洗濯物を干しに各自準備を始める。
「ミンファちゃん。いつも悪いね」
そう言うのは俺の母。
「このぐらいさせてください。むしろ、お食事をご一緒させてもらっている私がお金を払わなくちゃいけない立場なのに……」
ミンファは申し訳なさそうに母に話す。
「何言ってんだい! お金ならアイクの褒賞金がまだたくさんあるんだ。そうだろ?」
母が俺にウインクしてくる。
「……そうだな」
俺はため息をつきながらいつもの事のように返事をする。
「ほら、アイクもあぁ言ってるんだ。ミンファちゃんはなにも遠慮しないでいいんだよ」
「そんな……。アイク君。ごめんね」
ミンファが手を合わせ、首を傾げながら申し訳なさそうに謝ってくる。
「別に大丈夫だ」
これは本当だ。なんたって、魔王を倒した褒賞金と旅の道中に倒した凶暴なモンスター達の素材代で金は有り余るほどあるからな。
そうして俺は壁に立てかけてある業物の剣を手に取り、庭へと素振りをしに出掛けたのであった。
武を極めんとする者にとって、一つの到達点でもある最強という称号は喉から手が出るほど欲しいモノでもあり、男として生まれたならばいつかは授かってみたいと誰もが一度は考えるであろう。
そんな最強という称号。歴史の中でも両手で数えるほどの者しか与えられていなかったのだが、なんと齢23という、歴代の最強達の中でも稀に見る速さで授かった男がいた。
その男は天に愛され、世界で一番強いとされた魔王ガーリッシュを勇者パーティーの一員として倒し、魔から人々を開放した者でもある。
その男の名はアイク・ゼルロック・シュタイン。アイクは元々の名。ゼルロックは魔王を倒した時に授かった名。そして、シュタインは初代、最強の名を冠するシュタインから拝借した名だ。
そんな名実ともに最強と成ったアイク。
勇者でさえ、彼には逆立ちしても勝てないと言わしめたアイクであったが、その彼でさえ俺では勝てないと言わしめた者がいた。
その者の名は……
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「アイク……朝だよ」
「う……ん?」
誰かの声が聞こえる。
その声は俺にとって安らぎを感じさせ、更に深い眠りへと導くかのような甘いモノであった。
「だから……朝だって」
その声の主は俺の肩を揺さぶり、どうにか起こそうと奮闘中。
ふっ、甘い。
俺は起きるのが大の苦手。
このぐらいで簡単に目覚める俺では……
腰まで後退していた布団を頭まですっぽり覆うように引き上げる。
「あーもう! 早く起きないと……」
何か言っているようだが、俺には関係ない。
もうひと眠り……
こうして俺が何度目か分からない、天国……眠りに入ろうとした時。
「……おば様に言いつけちゃおうかな」
ボソッと何か重大な事を呟く。
どうやったっても、俺が起きる事などありは……はっ?
俺の体が警戒を鳴らす。
途端に眠気が過ぎ去り、代わりに残るのは焦りただ一つ。
「起きた。今起きたぞ」
コンマ一秒にも満たない時間の合間に俺は布団から這い出て、その人の前で……
女幼馴染、ミンファの前でお行儀よく、正座をする。
そんな俺の幼馴染ミンファは茶髪の女性だ。
身長は160に満たない位。髪を肩につかない位まで伸ばしており、顔は整っている方だと思う。
「良くできました」
彼女は俺の一連の行動が面白かったのか、口元を抑えて笑っていた。
一体これの何処が面白いのか……未だに見当がつかん。
「もう下にご飯用意してあるから、着替えてから来てね」
「あぁ……」
彼女はひとしきり笑い終えると、俺が寝ていた布団などの寝具を両手いっぱいに持って、一階へと去っていく。
「……久しぶりの危機だったな」
床に大の字で仰向けになり、何の考えも無く天井をボーっと見る。
外からは鳥が鳴く声が聞こえ、下からは楽しそうな笑い声が響いてくる。
こんな風に好きな時間まで寝られて、命の危機を感じる事のない世界になると誰が予想できただろうか。
「本当にこの世界は平和になった」
俺がいるこの世界、ファーラッドはつい先月まで魔王ガーリッシュに支配されていた。
そう、つい先月までだ。
100の魔法を操り、100年以上もの間この世界を蹂躙し、魔の世界を築き上げようとしていた厄災の魔王ガーリッシュ。彼は破壊と侵攻を繰り返し、ものの100年で世界の半分を掌握。それからも物凄い勢いで領地を拡大していった。
もちろん人間達もその間、指をくわえてじっとやられていた訳では無い。
剣を極めた者、剣聖をはじめとする猛者達を始めとする強者を各地に配置し、侵攻を抑制。そして、その中でも上位の実力を持つ、神に愛された者、通称勇者を軸にした勇者パーティーを集め、魔王の首を取る計画が何度も行われた。
その数、合計13回。
勇者は10年間隔で天から選ばれ、その度に国を挙げて勇者を育成。そして選りすぐりの強者をお供に用意し、魔王に挑ませた。
だが……その勇者パーティーのほとんどは道半ばで敗北。
魔王本人までたどり着いた者は誰一人いなかった。
……ただ一人を除いては。
「本当にあいつは強かった」
そう。最強の名を冠するアイク・ゼルロック・シュタイン以外には。
「100の魔法を使うなんて言われていたから、相当魔法が上手いんだろうと思っていたが、即死魔法を使うなんて思ってもみなかった。しかも、それらを避けて魔王を倒したとしても、何事もなかったかのように復活。手の付けようが無かった」
アイクは魔王戦を思い出し、苦笑いをする。
「……だが、復活するって言っても、それはあいつの魔力が尽きるまでの話。それまでひたすら致命傷を与え続け、復活できなくなるまで魔力を使わせたら……」
そう言ってアイクは右手で魔王の首を切り落とすシーンの再現をしていた時。
「アイクー! ご飯冷めちゃうよ!」
下からミンファの声が聞こえてくる。
「っ! 忘れていた」
俺は慌てて着替え終えると、急いで一階に降りていったのであった。
~~~
「「「ごちそうさまでした」」」
食事を食べ終えると、俺は日課の素振り。ミンファは食器の皿洗い。母は洗濯物を干しに各自準備を始める。
「ミンファちゃん。いつも悪いね」
そう言うのは俺の母。
「このぐらいさせてください。むしろ、お食事をご一緒させてもらっている私がお金を払わなくちゃいけない立場なのに……」
ミンファは申し訳なさそうに母に話す。
「何言ってんだい! お金ならアイクの褒賞金がまだたくさんあるんだ。そうだろ?」
母が俺にウインクしてくる。
「……そうだな」
俺はため息をつきながらいつもの事のように返事をする。
「ほら、アイクもあぁ言ってるんだ。ミンファちゃんはなにも遠慮しないでいいんだよ」
「そんな……。アイク君。ごめんね」
ミンファが手を合わせ、首を傾げながら申し訳なさそうに謝ってくる。
「別に大丈夫だ」
これは本当だ。なんたって、魔王を倒した褒賞金と旅の道中に倒した凶暴なモンスター達の素材代で金は有り余るほどあるからな。
そうして俺は壁に立てかけてある業物の剣を手に取り、庭へと素振りをしに出掛けたのであった。
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