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最悪の始まり 1
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王都メガルキアの郊外に広がっている森にて、
「……くるぞ!作戦通りに行こう」
スズムは木の上から仲間に向かって言いつつ、ライフルのスコープを覗きいつでも撃てるようにした。
「了解……!」と隣の木からチトセから返事が帰ってきた、チトセは矢をつがえている。
チトセは女性ながらもかなり度胸が座っている。
地上ではユウキが無言で大剣を両手持ちで構えている。
ユウキの隣でミオがサップの着け心地を確かめつつ構えている。
十メートルほど先から「ブォォォオ……!」と鳴き声が聞こえてくる。今回標的にしている猪の声だ、猪と言っても体長6mのフォウボと言う、巨大猪だ。
鳴き声がもう一度聞こえると共に四人に緊張が走る。
5m、4m、3mとフォウボが作戦開始距離まで近ずいてくる。
2m、1m、作戦開始、と言っても作戦っぽいものだ。
まずスズムが銃弾をチトセが矢を放ち、それが両目に当たった。
フォウボの突進のスピードが少し下がったところに、
「震打!」、ミオの強烈なパンチで怯ませ、とどめはユウキの縦切りで相手の脳天を切り裂く。
フォウボは倒れてもがいた後、動かなくなった。
その後、フォウボから皮などを剥ぎ取り、帰ることにした時、「ぉお……!」と言うユウキの驚く声と共に、剣と剣がぶつかり合う音がして後ろをむくと、二刀流の武士のような装備を着た男とユウキがバインド状態になっている。
スズムは急いで猟銃を鞄に直し、ダガーをケースから取り出し、ユウキと交替しようとしたが武士の用な男の仲間に阻まれた。ミオもスズムと同じ状態になっている。チトセは木の上で矢をつがえている。
スズムは相手の剣を受け流し、後ろに回って足払いを仕掛けた、相手は転倒し、頭を強く打ち気絶した。
ユウキにスズムが「交替!」と言うとユウキは武士のような男の剣を跳ね返すと後ろに下がった。それと同時にスズムが武士の用な男に斬りかかる。武士のような男がスズムが振りかかったダガーを刀で受け止めた、二人とも後ろに下がった。
「久しぶりだなぁ」と武士の男が喋りかけてきた、その声にスズムは息が詰まった。
「ヨシズミさん?!王都軍じゃ!?」
「国共軍に寝返っただけの事だ」
そこには元メガルキア王都軍最強の兵士、ヨシズミが国共軍としてスズムの目の前に立っている。
ここからだ。時間が加速しだした様に思えるようになったのは。
†
「そろそろ,やるか?」
「今回は俺たちも参加しようぜ?」
「そろそろ下の奴らを見るのも飽きて来たしいい加減あいつら上に還そうぜ?」
「じゃあ僕らの下界の者はこれから天獄の物になっちゃうよ?」
「いいだろそれぐらいどうせ全部僕らの物になります」
そう言って少し考えた後、
「僕に考えがある、今回はこいつらを好きなだけ動かさしてやろうよ」
「でもそいつらが動きまくったら他の連中が潰しにかかるだろ?」
「まぁいいんじゃ無い?僕らが負けるわけじゃ無いし」
「お前がそう言うんだったら構わねーよ」
「ありがとう、28.5CodeD29.36戦争,加速のオプション付きで」
神様は神の特権を使って発動させた……
「種族大戦の幕開けだよ、がんばってね殺戮の天獄さん」
神様は空から森で武士と睨み合っている子供を見つめていた。
「……くるぞ!作戦通りに行こう」
スズムは木の上から仲間に向かって言いつつ、ライフルのスコープを覗きいつでも撃てるようにした。
「了解……!」と隣の木からチトセから返事が帰ってきた、チトセは矢をつがえている。
チトセは女性ながらもかなり度胸が座っている。
地上ではユウキが無言で大剣を両手持ちで構えている。
ユウキの隣でミオがサップの着け心地を確かめつつ構えている。
十メートルほど先から「ブォォォオ……!」と鳴き声が聞こえてくる。今回標的にしている猪の声だ、猪と言っても体長6mのフォウボと言う、巨大猪だ。
鳴き声がもう一度聞こえると共に四人に緊張が走る。
5m、4m、3mとフォウボが作戦開始距離まで近ずいてくる。
2m、1m、作戦開始、と言っても作戦っぽいものだ。
まずスズムが銃弾をチトセが矢を放ち、それが両目に当たった。
フォウボの突進のスピードが少し下がったところに、
「震打!」、ミオの強烈なパンチで怯ませ、とどめはユウキの縦切りで相手の脳天を切り裂く。
フォウボは倒れてもがいた後、動かなくなった。
その後、フォウボから皮などを剥ぎ取り、帰ることにした時、「ぉお……!」と言うユウキの驚く声と共に、剣と剣がぶつかり合う音がして後ろをむくと、二刀流の武士のような装備を着た男とユウキがバインド状態になっている。
スズムは急いで猟銃を鞄に直し、ダガーをケースから取り出し、ユウキと交替しようとしたが武士の用な男の仲間に阻まれた。ミオもスズムと同じ状態になっている。チトセは木の上で矢をつがえている。
スズムは相手の剣を受け流し、後ろに回って足払いを仕掛けた、相手は転倒し、頭を強く打ち気絶した。
ユウキにスズムが「交替!」と言うとユウキは武士のような男の剣を跳ね返すと後ろに下がった。それと同時にスズムが武士の用な男に斬りかかる。武士のような男がスズムが振りかかったダガーを刀で受け止めた、二人とも後ろに下がった。
「久しぶりだなぁ」と武士の男が喋りかけてきた、その声にスズムは息が詰まった。
「ヨシズミさん?!王都軍じゃ!?」
「国共軍に寝返っただけの事だ」
そこには元メガルキア王都軍最強の兵士、ヨシズミが国共軍としてスズムの目の前に立っている。
ここからだ。時間が加速しだした様に思えるようになったのは。
†
「そろそろ,やるか?」
「今回は俺たちも参加しようぜ?」
「そろそろ下の奴らを見るのも飽きて来たしいい加減あいつら上に還そうぜ?」
「じゃあ僕らの下界の者はこれから天獄の物になっちゃうよ?」
「いいだろそれぐらいどうせ全部僕らの物になります」
そう言って少し考えた後、
「僕に考えがある、今回はこいつらを好きなだけ動かさしてやろうよ」
「でもそいつらが動きまくったら他の連中が潰しにかかるだろ?」
「まぁいいんじゃ無い?僕らが負けるわけじゃ無いし」
「お前がそう言うんだったら構わねーよ」
「ありがとう、28.5CodeD29.36戦争,加速のオプション付きで」
神様は神の特権を使って発動させた……
「種族大戦の幕開けだよ、がんばってね殺戮の天獄さん」
神様は空から森で武士と睨み合っている子供を見つめていた。
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