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第二章
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青鬼が台帳を見ながら首を傾げている。赤鬼と青鬼に見下ろされ、瀬那はガタガタ震えていた。
(なんだ、この鬼たち……僕をどうする気だ?)
このままどうなってしまうのかと、瀬那は鬼の足元で小さくなっていた。
「とにかく、記入漏れの逃げ出した十四番目だろう」
「じゃあ、この十三番目を落としたら、次はそいつだ」
赤鬼は大きな手で掴んでいる白装束の男を引きずりながら、釜の横にかけられてある梯子を登っていく。一番上まで行くと、釜の真ん中まで伸びる橋の袂にその男を立たせた。
「な、なにをするんだ! いやだ! やめてくれ! 落ちたら、死んでしまう!」
男が鬼に向かって叫んでいるが、赤鬼はお構いなしに棘のついた長い棒でその男を橋の先へ追いやるように突き始めた。
「やめっ、やめろ! いやだ、熱い! 熱い! うあっ、あぁぁぁ! ぎゃああああ!」
棒で突かれた男はバランスを崩し、橋の先端に到着する前に釜の中へと落ちていく。絶叫が上がり、最後にはぼちゃんと水に落ちる音が聞こえ静かになった。瀬那が鬼に見つかる前に聞いた悲鳴はこれだったのだ。
「ひ、人が……落とされた、悲鳴、だったのか……」
奥歯を鳴らしながら瀬那は腰を抜かしている。そんな瀬那を赤鬼が肩に抱え上げた。
「や、やめろ! 僕は違う! 様子を見に来ただけなんだ! 下ろして! 下ろせよ!」
鬼の肩の上で暴れる瀬那をものともせずに、釜の横にある梯子を悠々と登った赤鬼がさっきの男が立った同じ場所に瀬那を下ろす。そこで初めて釜の中を見た。真っ赤になってボコボコと煮えたぎった液体が入っている。熱気と共に瀬那の顔に鉄の匂いが押し寄せた。
「これ、血……?」
釜の中で煮えていたのは血だった。そこにさっきの男は落とされたのである。煮える血釜地獄が目の前にあった。こんな地獄は初めて見る。――当たり前なのだが。
「お前を今からここに落とす。覚悟はいいな?」
「い、いやだ……こんなの、いやだ……っ」
一体どんな罪を犯したらこんな仕打ちを受けるのだろうか。詐欺? 暴行? 殺人? 相当な犯罪でなければこんな仕打ちは受けないだろう。瀬那はもうだめだと半ばあきらめていたときだった。
「なにをしている?」
洞窟内に男の声が響いた。その声のする方を見やると、そこに立っていたのはなんと羅羽須である。
「え、閻魔様!」
赤鬼と青鬼が驚いたように固まっている。瀬那も同じくだ。
「その者は私の客人だ。罪人ではないぞ!」
羅羽須の言葉を聞いた赤鬼が、顔を青くして瀬那の体を釜の上から慌てて下ろす。連れて行かれるときの乱暴さとは真逆である。
「羅羽須さん!」
解放された瀬那は、羅羽須に元へ駆けていく。羅羽須が瀬那の体を軽々抱き上げる。
「大丈夫だったか? なにもされてないな?」
「はい、なにも、されてないです……怖かった、です」
羅羽須の首に抱きついて、あふれる涙を抑えられずに泣いてしまっていた。あまりの恐怖で体はがたがた震えている。
「閻魔様……まさかこの方がお客人だとは思わず、申し訳ないことをいたしました」
しょんぼりした青鬼が羅羽須に頭を下げている。きっとこの鬼は自分の仕事を全うしようとしただけなのだろう。
「真面目に仕事するのはいいが、魂のリストはちゃんと確認しろといつも言っているだろう。また魂の数だけしか確認していなかったな? 瀬那の名前がリストにあったのか? ないはずだ」
「も、申し訳ありませんっ」
厳つい鬼二人が頭を下げるのを目にして、瀬那も申し訳なくなる。閻魔の屋敷を一人で勝手になにも考えずに出たのが悪いのだ。あれほど外には出るな、出るときは知らせろと言われていたのに。
「羅羽須さん、勝手に外に出た僕が悪いんです。だから鬼さんたちを叱らないでください……」
瀬那が羅羽須にそうお願いすると、小さくため息をついて「わかった」と言ってくれた。
鬼たちは口頭注意で済まされ、瀬那は羅羽須に抱っこされたまま洞窟を出る。
「あの、羅羽須さん。もう下ろしてください……」
「だめだ。瀬那は私との約束を破って外に出た。鬼たちは注意するだけで済ませたが、瀬那はそうはいかない」
今までに聞いたことのない羅羽須の怖い声だった。怒っているのだ。
(どうしよう……羅羽須さんを怒らせてしまった。でも約束を破った僕が悪いんだ。おとなしく叱られるしかない)
閻魔殿の周囲は閻魔の霊力で管理されていると羅羽須に教えられた。しかし瀬那が出たあの生け垣が境目になっていて、そこを出たため周囲の景色が一変したのだという。閻魔殿に入れるのは正門からだけなので、外に出てしまった瀬那は戻ることができず完全に迷子状態だったらしい。屋敷の部屋から出るなという羅羽須や琉畝琉の言葉はとても大事だったのだと、襲われて初めて知ったのである。
羅羽須に咎められた瀬那は腹を決め「……はい、ごめんなさい」と小さな声で呟いて羅羽須の首筋に顔を埋めるのだった。
そうして気がつけばどこか広い部屋の中に移動していた。瀬那の背後に突然現れたこともあったし、こういう瞬間的に空間を移動するのは閻魔の力なのだろう。
しかし羅羽須に抱かれて移動したこの部屋に見覚えはない。瀬那の部屋よりも三倍くらい広い空間に天蓋つきの大きなベッドが鎮座していた。天蓋ベッドの枠組みを覆うのは薄いレース状の布だ。中は蝋燭がいくつか灯され、ベッドを中心にオレンジ色に照らし出されていた。瀬那を抱えた羅羽須がその中へ入り、ベッドの脇に立った。
「これが瀬那にとって仕置きになるかどうかは、愚問だな」
ベッドに下ろされると、瀬那は不安げな顔で羅羽須を見上げた。どうやらこの部屋は彼の寝室のようだ。ベッド以外になにもないが、それが余計に羅羽須のしようとしていることをシンプルに想像させられる。
(アレが……お仕置きに、なる……?)
羅羽須と初めて繋がったときのことを思い出す。あの果てしない快楽を体が覚えていて、瀬那は武者震いのように体を震わせた。
「なんだ? 震えているな? 今さら怖がっているのか? あのとき瀬那にしたのは儀式みたいなものだ。だが今回は違うぞ」
(なんだ、この鬼たち……僕をどうする気だ?)
このままどうなってしまうのかと、瀬那は鬼の足元で小さくなっていた。
「とにかく、記入漏れの逃げ出した十四番目だろう」
「じゃあ、この十三番目を落としたら、次はそいつだ」
赤鬼は大きな手で掴んでいる白装束の男を引きずりながら、釜の横にかけられてある梯子を登っていく。一番上まで行くと、釜の真ん中まで伸びる橋の袂にその男を立たせた。
「な、なにをするんだ! いやだ! やめてくれ! 落ちたら、死んでしまう!」
男が鬼に向かって叫んでいるが、赤鬼はお構いなしに棘のついた長い棒でその男を橋の先へ追いやるように突き始めた。
「やめっ、やめろ! いやだ、熱い! 熱い! うあっ、あぁぁぁ! ぎゃああああ!」
棒で突かれた男はバランスを崩し、橋の先端に到着する前に釜の中へと落ちていく。絶叫が上がり、最後にはぼちゃんと水に落ちる音が聞こえ静かになった。瀬那が鬼に見つかる前に聞いた悲鳴はこれだったのだ。
「ひ、人が……落とされた、悲鳴、だったのか……」
奥歯を鳴らしながら瀬那は腰を抜かしている。そんな瀬那を赤鬼が肩に抱え上げた。
「や、やめろ! 僕は違う! 様子を見に来ただけなんだ! 下ろして! 下ろせよ!」
鬼の肩の上で暴れる瀬那をものともせずに、釜の横にある梯子を悠々と登った赤鬼がさっきの男が立った同じ場所に瀬那を下ろす。そこで初めて釜の中を見た。真っ赤になってボコボコと煮えたぎった液体が入っている。熱気と共に瀬那の顔に鉄の匂いが押し寄せた。
「これ、血……?」
釜の中で煮えていたのは血だった。そこにさっきの男は落とされたのである。煮える血釜地獄が目の前にあった。こんな地獄は初めて見る。――当たり前なのだが。
「お前を今からここに落とす。覚悟はいいな?」
「い、いやだ……こんなの、いやだ……っ」
一体どんな罪を犯したらこんな仕打ちを受けるのだろうか。詐欺? 暴行? 殺人? 相当な犯罪でなければこんな仕打ちは受けないだろう。瀬那はもうだめだと半ばあきらめていたときだった。
「なにをしている?」
洞窟内に男の声が響いた。その声のする方を見やると、そこに立っていたのはなんと羅羽須である。
「え、閻魔様!」
赤鬼と青鬼が驚いたように固まっている。瀬那も同じくだ。
「その者は私の客人だ。罪人ではないぞ!」
羅羽須の言葉を聞いた赤鬼が、顔を青くして瀬那の体を釜の上から慌てて下ろす。連れて行かれるときの乱暴さとは真逆である。
「羅羽須さん!」
解放された瀬那は、羅羽須に元へ駆けていく。羅羽須が瀬那の体を軽々抱き上げる。
「大丈夫だったか? なにもされてないな?」
「はい、なにも、されてないです……怖かった、です」
羅羽須の首に抱きついて、あふれる涙を抑えられずに泣いてしまっていた。あまりの恐怖で体はがたがた震えている。
「閻魔様……まさかこの方がお客人だとは思わず、申し訳ないことをいたしました」
しょんぼりした青鬼が羅羽須に頭を下げている。きっとこの鬼は自分の仕事を全うしようとしただけなのだろう。
「真面目に仕事するのはいいが、魂のリストはちゃんと確認しろといつも言っているだろう。また魂の数だけしか確認していなかったな? 瀬那の名前がリストにあったのか? ないはずだ」
「も、申し訳ありませんっ」
厳つい鬼二人が頭を下げるのを目にして、瀬那も申し訳なくなる。閻魔の屋敷を一人で勝手になにも考えずに出たのが悪いのだ。あれほど外には出るな、出るときは知らせろと言われていたのに。
「羅羽須さん、勝手に外に出た僕が悪いんです。だから鬼さんたちを叱らないでください……」
瀬那が羅羽須にそうお願いすると、小さくため息をついて「わかった」と言ってくれた。
鬼たちは口頭注意で済まされ、瀬那は羅羽須に抱っこされたまま洞窟を出る。
「あの、羅羽須さん。もう下ろしてください……」
「だめだ。瀬那は私との約束を破って外に出た。鬼たちは注意するだけで済ませたが、瀬那はそうはいかない」
今までに聞いたことのない羅羽須の怖い声だった。怒っているのだ。
(どうしよう……羅羽須さんを怒らせてしまった。でも約束を破った僕が悪いんだ。おとなしく叱られるしかない)
閻魔殿の周囲は閻魔の霊力で管理されていると羅羽須に教えられた。しかし瀬那が出たあの生け垣が境目になっていて、そこを出たため周囲の景色が一変したのだという。閻魔殿に入れるのは正門からだけなので、外に出てしまった瀬那は戻ることができず完全に迷子状態だったらしい。屋敷の部屋から出るなという羅羽須や琉畝琉の言葉はとても大事だったのだと、襲われて初めて知ったのである。
羅羽須に咎められた瀬那は腹を決め「……はい、ごめんなさい」と小さな声で呟いて羅羽須の首筋に顔を埋めるのだった。
そうして気がつけばどこか広い部屋の中に移動していた。瀬那の背後に突然現れたこともあったし、こういう瞬間的に空間を移動するのは閻魔の力なのだろう。
しかし羅羽須に抱かれて移動したこの部屋に見覚えはない。瀬那の部屋よりも三倍くらい広い空間に天蓋つきの大きなベッドが鎮座していた。天蓋ベッドの枠組みを覆うのは薄いレース状の布だ。中は蝋燭がいくつか灯され、ベッドを中心にオレンジ色に照らし出されていた。瀬那を抱えた羅羽須がその中へ入り、ベッドの脇に立った。
「これが瀬那にとって仕置きになるかどうかは、愚問だな」
ベッドに下ろされると、瀬那は不安げな顔で羅羽須を見上げた。どうやらこの部屋は彼の寝室のようだ。ベッド以外になにもないが、それが余計に羅羽須のしようとしていることをシンプルに想像させられる。
(アレが……お仕置きに、なる……?)
羅羽須と初めて繋がったときのことを思い出す。あの果てしない快楽を体が覚えていて、瀬那は武者震いのように体を震わせた。
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