殺されていた

ハネオ フクロウ

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夏の朝

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 皮目をパリッと焼き上げたアジの干物をテーブルに並べたら
二階で身支度を整えているであろう夫に階段の下から声を掛ける。

「朝ご飯できたよ」

 それは吉岡なな子という四十二歳の専業主婦が積み重ねてきた、大切な日常。
二階から夫が降りてくるまでの数分が中学二年生になった娘、真理絵との時間だ。 

「このお部屋の何が変?」
 
「都内の夏だよ?
 エアコン付けてないのに、寒い」

 娘に言われるまで、忘れていた。
 今朝はエアコンを付けていない。

「不思議。どうしてだろう。
 エアコン代がかからなくて助かるけど。
 あ、そうだ、ここで夏休みの宿題をすればいいじゃない」

「それはヤダ」

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