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違和感
しおりを挟む八月三日 午前七時十分頃
皮目をパリッと焼き上げたアジの干物をテーブルに並べたら、二階で身支度を整えている頃の夫に階段の下から声をかける。
「朝ご飯は、アジの干物ですよ」
二階から夫が降りてくるまでの数分が娘との時間だ。
「美世ちゃんがイヤだって言うから外しましたよ、カフェカーテン。今度は何が変なの?」
「お母さんだってイヤだったでしょ。埼玉のおばあちゃんのお手製って義理がね、ちょっとね」
中学生なら義理の何たるかを知っていても不思議はない。
それを見抜かれていたとことが恥ずかしい。
「あのカフェカーテンはお父さんとお母さんの寝室に掛けましたから、ご心配なく」
「それより、この部屋。エアコン付けてないのにどうして寒いの? 変だよね、ここ八月の都内だよ?」
美世が指すエアコンの吹き出し口を見て
美鈴は今朝、エアコンを付けなかったことを思い出した。
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