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しおりを挟む城には文官や武官、給仕係様々な人が働いている。
私は誰のことも知らないけれど、私には聖女という肩書きがある。聖女を盲目的に崇拝する人がこの国には一定数いるからその人たちを見つけて協力者になってもらう作戦よ。ここに来て人見知りなんてしていられないわ。
私がこうしている間もガブリエルは一人で孤独に震えているかもしれないのよ。
城を見て回ると夕方なこともあって、あまり人がいない。
その時、練習場で訓練している騎士達が目に入った。
「あれは第二騎士団の方々です。」
騎士団……!
「訓練を見学してもいいのかしら。」
「団長に伝えてまいります。」
実質的な力だわ。武力を動かしているのは王侯貴族だけれど実際に動いているのは兵士達よね。
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