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お嬢様 平穏に過ごす 1
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あの討伐から数日後・・・
アメリアはいつものように、髪の毛をみつあみにし、分厚い眼鏡をかけ図書室にこもり、本を読んでいる。
もちろん1人でだ。
あまり図書室にくる生徒などはいないので、アメリアの独占状態となる。
『・・・・ねぇ、聞きまして?あの噂。』
『えぇ。流石、殿下でありますねぇ。』
『そうですわねぇ・・・。』
(・・・当分、大人しくしていようかしら?)
毎日、図書室の外で話が聞こえてくるのだ。
今日も本を読む気にもなれなくなった。
アメリアは、読もうと思っていた本をパタリと閉じ、肘をついた。
(それにしても、まだ噂になっているなんて・・・秘密にしておいて正解だわ。)
『オーガスタ殿下が盗賊を討伐した。』
教会での戦いから翌日、学園内で一気にこの噂が広まった。
本当は、アメリア達が討伐をしたのだが、帰り際の時にイーゼスが自分達の事を話さないように脅し・・・いや、強く言っておいた。
まぁ、オーガスタ達が言っても他の生徒達は信じないと思うし、騎士団の人達も自分達から言いふらさないだろう。
一応、学園内や王都で偵察をしたが、そういった噂がたっていない。
それどころか、『オーガスタ殿下が不思議な力を使って炎を操り、倒した』『慈悲なる説得により、盗賊達が涙を流し自首をした』などと、とても英雄じみた噂が飛び交っていた。
この出来事によって、大きく学園の空気が変わった。
まず、ヒューデガルド・ブライト。
あの出来事の後、オーガスタに絡むことが少なくなった。
友人としてオーガスタと接することがあっても、前みたいに強引に誘うことがなくなった。
前まではオーガスタがヒューデガルドの誘いを断っても、いつもの「えーなんでー。」でそのまま押しきるのだが、最近はあっさりと去るらしい。
そして、いつも連れているポールに頼らず訓練にも真面目に取り組んでいるらしい。
これは生徒達の話の中で、かなり話題となっていた。
そして、オーガスタ。
噂によればセイント王の下で国政の仕事を学んでいるとか。
とにかく積極的に取り組んでいるらしい。
学園にいる時でも、監督生の仕事の手助けをしていて助かっているとイーゼスが言っていた。
(それに比べてあのマリア(ヒロイン)は・・・)
アメリアは座っていた椅子からガタリと立ち上がり、窓際へと移動した。
図書室の窓は、温かい光が射し込んでいるのだがアメリアは窓際の端に寄ってカーテンの隙間から、そっと庭を見下ろした。
アメリアはいつものように、髪の毛をみつあみにし、分厚い眼鏡をかけ図書室にこもり、本を読んでいる。
もちろん1人でだ。
あまり図書室にくる生徒などはいないので、アメリアの独占状態となる。
『・・・・ねぇ、聞きまして?あの噂。』
『えぇ。流石、殿下でありますねぇ。』
『そうですわねぇ・・・。』
(・・・当分、大人しくしていようかしら?)
毎日、図書室の外で話が聞こえてくるのだ。
今日も本を読む気にもなれなくなった。
アメリアは、読もうと思っていた本をパタリと閉じ、肘をついた。
(それにしても、まだ噂になっているなんて・・・秘密にしておいて正解だわ。)
『オーガスタ殿下が盗賊を討伐した。』
教会での戦いから翌日、学園内で一気にこの噂が広まった。
本当は、アメリア達が討伐をしたのだが、帰り際の時にイーゼスが自分達の事を話さないように脅し・・・いや、強く言っておいた。
まぁ、オーガスタ達が言っても他の生徒達は信じないと思うし、騎士団の人達も自分達から言いふらさないだろう。
一応、学園内や王都で偵察をしたが、そういった噂がたっていない。
それどころか、『オーガスタ殿下が不思議な力を使って炎を操り、倒した』『慈悲なる説得により、盗賊達が涙を流し自首をした』などと、とても英雄じみた噂が飛び交っていた。
この出来事によって、大きく学園の空気が変わった。
まず、ヒューデガルド・ブライト。
あの出来事の後、オーガスタに絡むことが少なくなった。
友人としてオーガスタと接することがあっても、前みたいに強引に誘うことがなくなった。
前まではオーガスタがヒューデガルドの誘いを断っても、いつもの「えーなんでー。」でそのまま押しきるのだが、最近はあっさりと去るらしい。
そして、いつも連れているポールに頼らず訓練にも真面目に取り組んでいるらしい。
これは生徒達の話の中で、かなり話題となっていた。
そして、オーガスタ。
噂によればセイント王の下で国政の仕事を学んでいるとか。
とにかく積極的に取り組んでいるらしい。
学園にいる時でも、監督生の仕事の手助けをしていて助かっているとイーゼスが言っていた。
(それに比べてあのマリア(ヒロイン)は・・・)
アメリアは座っていた椅子からガタリと立ち上がり、窓際へと移動した。
図書室の窓は、温かい光が射し込んでいるのだがアメリアは窓際の端に寄ってカーテンの隙間から、そっと庭を見下ろした。
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