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出会い
転移者との出会い①
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空が茜色に変わってきている時間、俺達は王都についた。
少し腹ごしらえをしようと思い、転移初日の親父の所に向かうが、そこには屋台を片付けているエプロンをした黒髪の少女がいた。
俺達の存在に気付いた少女は、こちらに笑顔を浮かべ・・・・・・たが仮面をしている俺を見て驚きの表情に変わる。それでも笑顔に戻し俺達に
「すみません、今日は売り切れたためもう店じまいなのですよー」
振り返った少女に俺も驚いた。黒髪、黒目だった。
「転移者か?」
「そうですよ。こっちの人たちから見ると黒髪、黒目は珍しいですよね」
俺が転移した次の日に、転移者がくる話は聞いていたがすぐに会えるとは・・・・・・
聞きたいことが色々とある。
「この後、予定はあるか?」
尋ねた瞬間に右側から歩いてきていた少女が走ってきた。
『魔眼:千里眼』で俺の視野はだいぶ広がっている。
第六感、危険感知、千里眼がある俺に不意打ちは効かない。今回は危険感知が発動していないため、警戒などしていないが。
「うちの従業員にナンパは禁止じゃぁぁぁぁ」
少女の膝蹴りが俺にめがけてくる。
避けようとし少女の姿が視界に入る。
その少女も黒髪、黒目だった・・・・・・ここまでなら避けれていただろう。
なぜ、黒の猫耳がついているんだ?
腹部に衝撃を受けた俺は1mほど吹っ飛ばされる。
(油断大敵です)
メフィスとラファから念話で攻められる。1週間過ごしてわかったが俺を大事にしてくれるが、二人とも容赦ない性格だ。
-------------------------------------
「大丈夫ですか?」
俺の心配をしてくれるエプロン姿だった少女は凛と言う。今はエプロンをはずしている。
そして今は、王都にある宿屋の食堂にいる。
あの後、メフィスとラファが俺も転移者と言う事を説明し、この場が設けられた。
「誤解する言い方をするあんたが悪いわ。まあ、蹴り喰らわしたことは謝るわ」
飛び膝蹴りをした少女は、詩音と言う名だ。
謝ってはいないが、くらった俺が悪いという事で・・・・・・おかしい。
「あんたのせいで、こんな視線浴びてご飯食べるとも思ってへんかったわ」
詩音が続けて俺に言う。確かに周りからの好奇の視線が多い。このテーブルを考えたら当たり前だ。
転移者が二人、その内一人はなぜか猫耳。メイドが二人に眼帯をした男が一人。
仮面のままだとご飯を食べることができないため、魔眼が重複している右側に眼帯をつけて食事をすることにしている。さらに魔眼が追加された時を考えると嫌な気持ちになる。
「二人が転移した時のことと、今までの事を教えてほしい」
さっさと本題に入ることにする。
「私達は6日前にこっちに来ました。」
やはり俺だけ一日早かったのか。
「最初はみんなで女神様からこの世界の説明を聞いて、その後は各国に振り分けられました。私達マノ王国転移者は王都の広場にいて、国王様や聖女様から詳しい話をしてもらいここに住んでいます」
「凛の言う通りや。メニューでユニークスキルを確認し、冒険者、商業、生産ギルドでバラバラに働いているわ。猫耳はスキルちゃうくて、称号のせいやけどな。ユリトも称号持ちやろ?」
詩音がこちらを試すような声で尋ねる。
称号の効果がそれなりのものだと知っているからだろう。
詩音の称号も身体に特徴が現れている、俺の仮面や髪形を見ると複数持ちまで疑っているな。
「確かに俺も称号持ちだ。二人を見てわかるようにユニークスキルは召喚系だ。」
二人と敵対することはないが、すべてを教えるのは軽薄だな。
信用してもらうため自分から手札をさらして、転移者の情報を引き出すことにする。
メフィスとラファは何も言わなくても、ポーカーフェイスで無言を貫いてくれた。
「普通はユニークスキルを隠すもんなんやけどな~。ユリトが悪い人には見えんし、今後を考えると、うちも言うわ。私のユニークスキルは『経営者』で、凛は『料理(屋台)』や。んでうちのスキルは他にもあってな、相手がどれだけ利益を運んでくれるか判断できるんよ。」
「詩音ちゃん。そこまで言ってもいいの!?」
「かまわへんよ。それでユリトにはうちのスキルが通じないのはどういうことや?」
その台詞に凛は驚いた表情を浮かべ、詩音は怪訝な目でこっちを向いている。
ユニークスキルと称号以外のスキル・魔法については、『魔眼:鑑定』で見ることができる。スキルを詩音が持っていたのは知っていた。誤魔化すのはおかしいため素直に答える。
「それは俺のローブのせいだ。『釈迦の外套』と言って、自身の情報に関わるスキル・魔法を防ぐ。それ以上の質問は答えるつもりはない」
「しゃあないか。それで話変わるんやけど、ユリトって冒険者やろ?うちがだす指名依頼受けてくれへん?」
少し腹ごしらえをしようと思い、転移初日の親父の所に向かうが、そこには屋台を片付けているエプロンをした黒髪の少女がいた。
俺達の存在に気付いた少女は、こちらに笑顔を浮かべ・・・・・・たが仮面をしている俺を見て驚きの表情に変わる。それでも笑顔に戻し俺達に
「すみません、今日は売り切れたためもう店じまいなのですよー」
振り返った少女に俺も驚いた。黒髪、黒目だった。
「転移者か?」
「そうですよ。こっちの人たちから見ると黒髪、黒目は珍しいですよね」
俺が転移した次の日に、転移者がくる話は聞いていたがすぐに会えるとは・・・・・・
聞きたいことが色々とある。
「この後、予定はあるか?」
尋ねた瞬間に右側から歩いてきていた少女が走ってきた。
『魔眼:千里眼』で俺の視野はだいぶ広がっている。
第六感、危険感知、千里眼がある俺に不意打ちは効かない。今回は危険感知が発動していないため、警戒などしていないが。
「うちの従業員にナンパは禁止じゃぁぁぁぁ」
少女の膝蹴りが俺にめがけてくる。
避けようとし少女の姿が視界に入る。
その少女も黒髪、黒目だった・・・・・・ここまでなら避けれていただろう。
なぜ、黒の猫耳がついているんだ?
腹部に衝撃を受けた俺は1mほど吹っ飛ばされる。
(油断大敵です)
メフィスとラファから念話で攻められる。1週間過ごしてわかったが俺を大事にしてくれるが、二人とも容赦ない性格だ。
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「大丈夫ですか?」
俺の心配をしてくれるエプロン姿だった少女は凛と言う。今はエプロンをはずしている。
そして今は、王都にある宿屋の食堂にいる。
あの後、メフィスとラファが俺も転移者と言う事を説明し、この場が設けられた。
「誤解する言い方をするあんたが悪いわ。まあ、蹴り喰らわしたことは謝るわ」
飛び膝蹴りをした少女は、詩音と言う名だ。
謝ってはいないが、くらった俺が悪いという事で・・・・・・おかしい。
「あんたのせいで、こんな視線浴びてご飯食べるとも思ってへんかったわ」
詩音が続けて俺に言う。確かに周りからの好奇の視線が多い。このテーブルを考えたら当たり前だ。
転移者が二人、その内一人はなぜか猫耳。メイドが二人に眼帯をした男が一人。
仮面のままだとご飯を食べることができないため、魔眼が重複している右側に眼帯をつけて食事をすることにしている。さらに魔眼が追加された時を考えると嫌な気持ちになる。
「二人が転移した時のことと、今までの事を教えてほしい」
さっさと本題に入ることにする。
「私達は6日前にこっちに来ました。」
やはり俺だけ一日早かったのか。
「最初はみんなで女神様からこの世界の説明を聞いて、その後は各国に振り分けられました。私達マノ王国転移者は王都の広場にいて、国王様や聖女様から詳しい話をしてもらいここに住んでいます」
「凛の言う通りや。メニューでユニークスキルを確認し、冒険者、商業、生産ギルドでバラバラに働いているわ。猫耳はスキルちゃうくて、称号のせいやけどな。ユリトも称号持ちやろ?」
詩音がこちらを試すような声で尋ねる。
称号の効果がそれなりのものだと知っているからだろう。
詩音の称号も身体に特徴が現れている、俺の仮面や髪形を見ると複数持ちまで疑っているな。
「確かに俺も称号持ちだ。二人を見てわかるようにユニークスキルは召喚系だ。」
二人と敵対することはないが、すべてを教えるのは軽薄だな。
信用してもらうため自分から手札をさらして、転移者の情報を引き出すことにする。
メフィスとラファは何も言わなくても、ポーカーフェイスで無言を貫いてくれた。
「普通はユニークスキルを隠すもんなんやけどな~。ユリトが悪い人には見えんし、今後を考えると、うちも言うわ。私のユニークスキルは『経営者』で、凛は『料理(屋台)』や。んでうちのスキルは他にもあってな、相手がどれだけ利益を運んでくれるか判断できるんよ。」
「詩音ちゃん。そこまで言ってもいいの!?」
「かまわへんよ。それでユリトにはうちのスキルが通じないのはどういうことや?」
その台詞に凛は驚いた表情を浮かべ、詩音は怪訝な目でこっちを向いている。
ユニークスキルと称号以外のスキル・魔法については、『魔眼:鑑定』で見ることができる。スキルを詩音が持っていたのは知っていた。誤魔化すのはおかしいため素直に答える。
「それは俺のローブのせいだ。『釈迦の外套』と言って、自身の情報に関わるスキル・魔法を防ぐ。それ以上の質問は答えるつもりはない」
「しゃあないか。それで話変わるんやけど、ユリトって冒険者やろ?うちがだす指名依頼受けてくれへん?」
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