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七つの魔を統べるもの
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深紅に染まった眼で怯えるオオトカゲを見据える。
トカゲは俺の視界に入らないようにその巨体に似つかわしくないスピードで移動をする。
恐らく俺の左眼が魔眼だということに瞬時に気付いたのだろう。
魔眼に対する基本的な対処はまずその視界に入らないことだ。
魔眼はその性質上、使用者の視界に入ったモノに対して効果を発揮するタイプが多い。
この俺の深紅の魔眼『焔』もそのタイプだ。
だが自分の身体毎移動させるのと、視線を移動させるだけの動作のどちらが早いのかなんてことは子供でもわかる。
俺は逃げる巨体を視界に捉える。
途端に赤よりも紅い深紅の炎がトカゲの身を包み込む。
「ぐぎゃぎゃぎゃ」
「早く何とかしないとまずい焼肉になっちまうぞ」
本来であれば反魔法の効果もあるであろうティンティンコの岩の肌を俺の焔がいとも簡単に焼いていく。
「ぐっぞぉぉおおおーーー」
悔し気に声を上げながら大口を開き、超熱の火球を次々に俺とピコの元へと放ってくる。
「ふんっ、くだらないな」
俺はそれらの火球を深紅の瞳で見つめる。すると再び俺とピコを守るように紅色の焔がヴェール状に発生し、火球を飲み込む。
「な、なんなんだお前は!? なぜわしの炎が届かぬ。たかが魔眼から発せられる炎に何故火竜の血族であるわしの炎が飲み込まれるだ!!」
「俺がなんなのかって? 俺はただの魔王軍幹部だよ。お前の炎が効かないのは単にその火竜の血筋とかいうのがしょぼかっただけじゃないのか?」
「貴様ぁあッ! このわしの祖先を、誇りを、侮辱したなぁ。もう許さぬ! さぬぞぉぉおおッ!【炎獄灼熱解放波】!!」
どうやら今の言葉は禁句だったらしい。今までとは比べ物にならない程の怒りを俺にぶつけると同時に、その身体が白色に光り始める。
「トウマさんッ!! すぐ逃げてください。いくらトウマさんの魔眼でもアレは防げません!!」
「そんなにアレはヤバいのか?」
「『炎獄灼熱解放波』はドスガガガゴンガさん一族が代々この火山地帯に溜めていた魔力を暴走させる魔法です。アレを使った後はこの火山地帯一体が丸ごとなくなってしまうほどの威力を秘めています」
「なるほど。確かにそれはヤバいな」
「ただその強力な威力と引き換えに発動までにほんの僅かですが時間があります。今のうちに少しでも遠くに逃げてください」
「っていっても、お前を抱えながら逃げれる範囲なんてたかがしれてるぞ。俺一人なら魔法の中心地から離れたら生き残れるかもしれないが、お前は無理だろ」
「ええ、だから僕のことは置いていって、トウマさん一人で逃げてください。それに僕の人生はドスガガガゴンガさんと共にありました。最後こそ、殺されてしまうことになってしまいましたが、それでも僕はドスガガガゴンガさんに感謝してるんです」
「感謝か。どうみてもアイツは感謝されるようなヤツにはみえないけどな」
「ははは、確かに今の姿だけみたらそうかもしれないですけど、僕が今こうして生きていられるのは昔、他の魔獣に襲われて死にかけていた僕をドスガガガゴンガさんが助けてくれたからです。僕は弱いから……好戦的な魔獣はすぐに嬲り殺そうとしてくるんです。でもその度に助けてくれたのがドスガガガゴンガさんです。だからせめて死ぬときはドスガガガゴンガさんの近くで死にたいんです」
そう言って力なくピコは笑った。
「確か、ティンティンコの【炎獄灼熱解放波】が発動するまでには少し時間があるんだったな」
「ティンティンコじゃんなくてドスガガガゴンガさんです。確かにその通りですけど」
「そうか、なら安心しろ。俺がなんとかしてやる」
そう言って俺はゆっくりと瞬きをし、深紅色から薄水色に変わった瞳でリルを見つめた。
「何をごちゃごちゃ言っておる!! もう魔力は満ちた後はお前らは死ぬだけじゃ!!【炎獄……】」
怒りに満ちたトカゲは一気に魔力を爆発させようと殺意の籠った目で俺を睨み笑う。
俺はそんなトカゲに
「おい、どこを見てるんだ?」
「え?」
そう言って、後ろからゆっくりと声を掛けてやる。
俺がつい先ほどまで立っていた場所には、いつの間にか主の後ろに立っている俺を見て呆然と立ち尽くしているピコだけがいる。
「な、なにが起こった。なぜわしの後ろにお前がいる!? だが関係ないもうわしの魔法は完成している。滅せよ【炎獄灼熱解放波】」
何が起きたかわからず混乱しつつも、魔法を発動させる、すると火山中の魔力がティンティンの元に集まり、凝縮されていく。俺はその様子を薄水色の瞳で見つめながら言葉をかける。
「俺の二つ名は【魔眼のトウマ】。魔眼の力で魔王軍の幹部にまで上り詰めた男だ」
「フンッ、たかが焔を操れるぐらいでなれるなど、魔王軍の幹部なんて安いモノだな!」
「そうだな。もし俺が焔を操る魔眼【焔】しか持っていなかったらとてもじゃないが幹部になんてなれなかっただろうな。だが幸いなことに俺は複数の魔眼を持っていた」
「なるほど二つ目持ちか。わしの後ろにまわり込んだのもその二個目の魔眼の力というわけか。だが、その二個目の魔眼を発動させても『炎獄灼熱解放波』の発動を止めることが出来なかった。つまり魔眼などはおそるるに足らず!!」
「おいおい、俺は複数っていったんだぞ。誰も二つなんてことは言ってねぇよ」
「二つ以上の魔眼を持っているとでもいうのか。わしは300年近く生きているが三つ目持ちなど聞いたこともないわ」
「そうか? なら見せてやるよ第三の魔眼『破魔』をな」
「もう何をしようと遅い! 魔は満ちた。さあ、崩壊の始まりだ爆ぜよ極炎!! 全てを滅ぼせ!! 焼き尽くせ!!!」
凝縮された火の魔力が一斉に爆ぜようとする。
「まあ、クールタイムは十分だな。おい、まずさっきお前の後ろに現れた時に使った魔眼だが、こいつは『明鏡止水』という。そしてその能力は時を止める」
そこで俺は薄水色の瞳に魔を込める。
すると先ほどまで爆ぜようとしていた火の魔力も、こちらに向かって何か吠えようとしていたティンティンも皆一様に動きを止める。
風も吹かず、雲も動かない。生物は呼吸さえも忘れ、魔力も流れない。
そんな、静かで落ち着いた澄み切った世界を俺は往く。
そして『炎獄灼熱解放波』の魔力の中心地であるティンティの顎先に辿り着く。
そこで世界は再び動き出す。
動き出した世界でまずは突如として俺の姿を見失ったオオトカゲが狼狽し、必死に俺を探そうとする。
「おいおい、そんなに一生懸命探さなくても俺はここにいるぞ」
「なっ!? バカな。ありえぬ。気配も何もなかった。何が、何が起こった!?」
「だから言っただろ。『明鏡止水』は時を止めるって。俺のこの魔眼は時間にして約1秒時間を止められる。ただ、一度使った後は1分程時間を置かなきゃ使えないうえに一日に3回までしか使えないっていう制限つきだけどな」
「時間を止めるだと。……ありえん。だが、たった一秒だけなら結局は意味などなさぬ。そのままその神話の如き目と共に燃え尽きよ」
「流石トカゲだな。脳みそが小さい。俺はさっき言ったはずだぜ。お前に第三の魔眼『破魔』を見せてやるって」
そこで俺は右腕を大きく振りかぶる。
「さあ、全部消し飛んじまいな」
そして俺は金糸雀色に変わった瞳で魔力の中心を見つめながらトカゲの顎に右拳を減り込ませる。
「ぐはぁッ、無駄だ。いくらわしを痛めつけようと一度発動した魔法は止まらぬ」
「そうか? 俺の目にはもう魔法なんてものは見えないんだけどな」
「ッ!? ば、バカな!? こんなことはありえん。あっていいはずがない!!」
「これが魔法を打ち破る魔眼【破魔】だ。この瞳で見つめれらた魔法はその姿を固定する。そして固定された魔を殴ればそいつは崩壊する。ようはこの目で見つめて殴れば魔法をキャンセルできるってことだ。ま、壊せる魔法にも限度はあるけどな」
「そんな、たかが魔眼に見つめられ、殴られただけで先祖代々溜めてきた魔力がなくなったというのか」
「ちなみに全く同じ方法とは言わないが、さっきの『炎獄灼熱解放波』は魔王軍幹部なら恐らく全員なんとかできる。これが魔王軍幹部だ」
「……レベルが違う。焔を操る魔眼に、時を操る魔眼、それに魔法を打ち消す魔眼を持つだと。普通の魔族ならどれか一つ持つだけでもその地を支配できる程の能力。それを三つ持ち操る。更に他の幹部もわしの『炎獄灼熱解放波』を破ることが出来るというのか」
そういってその場に項垂れる。
そんなティンコに向けて俺は一つ訂正してやる。
「おい、俺の魔眼は三つじゃない。七つだ。俺は七つの魔眼を持つ魔王軍幹部。『魔眼のトウマ』またの名を『七魔を統べし者』だ。よく覚えておけクソティンコ!」
俺の言葉を聞いたティンコは殴られたダメージもあり、その場で意識を失った。
その後、スゴロクのマスになる話はすんなりといった。殺気もないし、魔王軍の規模に完全にその戦意を削がれたのだろう。
なお、ピコは動物の扱いが上手いだろうという俺の勝手な判断で、魔物牧場の管理人をやってもらうことにした。
まあ、なんにせよこれでまずは一つ目のミッションクリアだ。
今日は行きつけのBARによって、祝杯でもあげるとしよう。
・なんだかんだ言ってそこそこ強い魔物と腕試ししたい人間もいるはず→クリア!!
トカゲは俺の視界に入らないようにその巨体に似つかわしくないスピードで移動をする。
恐らく俺の左眼が魔眼だということに瞬時に気付いたのだろう。
魔眼に対する基本的な対処はまずその視界に入らないことだ。
魔眼はその性質上、使用者の視界に入ったモノに対して効果を発揮するタイプが多い。
この俺の深紅の魔眼『焔』もそのタイプだ。
だが自分の身体毎移動させるのと、視線を移動させるだけの動作のどちらが早いのかなんてことは子供でもわかる。
俺は逃げる巨体を視界に捉える。
途端に赤よりも紅い深紅の炎がトカゲの身を包み込む。
「ぐぎゃぎゃぎゃ」
「早く何とかしないとまずい焼肉になっちまうぞ」
本来であれば反魔法の効果もあるであろうティンティンコの岩の肌を俺の焔がいとも簡単に焼いていく。
「ぐっぞぉぉおおおーーー」
悔し気に声を上げながら大口を開き、超熱の火球を次々に俺とピコの元へと放ってくる。
「ふんっ、くだらないな」
俺はそれらの火球を深紅の瞳で見つめる。すると再び俺とピコを守るように紅色の焔がヴェール状に発生し、火球を飲み込む。
「な、なんなんだお前は!? なぜわしの炎が届かぬ。たかが魔眼から発せられる炎に何故火竜の血族であるわしの炎が飲み込まれるだ!!」
「俺がなんなのかって? 俺はただの魔王軍幹部だよ。お前の炎が効かないのは単にその火竜の血筋とかいうのがしょぼかっただけじゃないのか?」
「貴様ぁあッ! このわしの祖先を、誇りを、侮辱したなぁ。もう許さぬ! さぬぞぉぉおおッ!【炎獄灼熱解放波】!!」
どうやら今の言葉は禁句だったらしい。今までとは比べ物にならない程の怒りを俺にぶつけると同時に、その身体が白色に光り始める。
「トウマさんッ!! すぐ逃げてください。いくらトウマさんの魔眼でもアレは防げません!!」
「そんなにアレはヤバいのか?」
「『炎獄灼熱解放波』はドスガガガゴンガさん一族が代々この火山地帯に溜めていた魔力を暴走させる魔法です。アレを使った後はこの火山地帯一体が丸ごとなくなってしまうほどの威力を秘めています」
「なるほど。確かにそれはヤバいな」
「ただその強力な威力と引き換えに発動までにほんの僅かですが時間があります。今のうちに少しでも遠くに逃げてください」
「っていっても、お前を抱えながら逃げれる範囲なんてたかがしれてるぞ。俺一人なら魔法の中心地から離れたら生き残れるかもしれないが、お前は無理だろ」
「ええ、だから僕のことは置いていって、トウマさん一人で逃げてください。それに僕の人生はドスガガガゴンガさんと共にありました。最後こそ、殺されてしまうことになってしまいましたが、それでも僕はドスガガガゴンガさんに感謝してるんです」
「感謝か。どうみてもアイツは感謝されるようなヤツにはみえないけどな」
「ははは、確かに今の姿だけみたらそうかもしれないですけど、僕が今こうして生きていられるのは昔、他の魔獣に襲われて死にかけていた僕をドスガガガゴンガさんが助けてくれたからです。僕は弱いから……好戦的な魔獣はすぐに嬲り殺そうとしてくるんです。でもその度に助けてくれたのがドスガガガゴンガさんです。だからせめて死ぬときはドスガガガゴンガさんの近くで死にたいんです」
そう言って力なくピコは笑った。
「確か、ティンティンコの【炎獄灼熱解放波】が発動するまでには少し時間があるんだったな」
「ティンティンコじゃんなくてドスガガガゴンガさんです。確かにその通りですけど」
「そうか、なら安心しろ。俺がなんとかしてやる」
そう言って俺はゆっくりと瞬きをし、深紅色から薄水色に変わった瞳でリルを見つめた。
「何をごちゃごちゃ言っておる!! もう魔力は満ちた後はお前らは死ぬだけじゃ!!【炎獄……】」
怒りに満ちたトカゲは一気に魔力を爆発させようと殺意の籠った目で俺を睨み笑う。
俺はそんなトカゲに
「おい、どこを見てるんだ?」
「え?」
そう言って、後ろからゆっくりと声を掛けてやる。
俺がつい先ほどまで立っていた場所には、いつの間にか主の後ろに立っている俺を見て呆然と立ち尽くしているピコだけがいる。
「な、なにが起こった。なぜわしの後ろにお前がいる!? だが関係ないもうわしの魔法は完成している。滅せよ【炎獄灼熱解放波】」
何が起きたかわからず混乱しつつも、魔法を発動させる、すると火山中の魔力がティンティンの元に集まり、凝縮されていく。俺はその様子を薄水色の瞳で見つめながら言葉をかける。
「俺の二つ名は【魔眼のトウマ】。魔眼の力で魔王軍の幹部にまで上り詰めた男だ」
「フンッ、たかが焔を操れるぐらいでなれるなど、魔王軍の幹部なんて安いモノだな!」
「そうだな。もし俺が焔を操る魔眼【焔】しか持っていなかったらとてもじゃないが幹部になんてなれなかっただろうな。だが幸いなことに俺は複数の魔眼を持っていた」
「なるほど二つ目持ちか。わしの後ろにまわり込んだのもその二個目の魔眼の力というわけか。だが、その二個目の魔眼を発動させても『炎獄灼熱解放波』の発動を止めることが出来なかった。つまり魔眼などはおそるるに足らず!!」
「おいおい、俺は複数っていったんだぞ。誰も二つなんてことは言ってねぇよ」
「二つ以上の魔眼を持っているとでもいうのか。わしは300年近く生きているが三つ目持ちなど聞いたこともないわ」
「そうか? なら見せてやるよ第三の魔眼『破魔』をな」
「もう何をしようと遅い! 魔は満ちた。さあ、崩壊の始まりだ爆ぜよ極炎!! 全てを滅ぼせ!! 焼き尽くせ!!!」
凝縮された火の魔力が一斉に爆ぜようとする。
「まあ、クールタイムは十分だな。おい、まずさっきお前の後ろに現れた時に使った魔眼だが、こいつは『明鏡止水』という。そしてその能力は時を止める」
そこで俺は薄水色の瞳に魔を込める。
すると先ほどまで爆ぜようとしていた火の魔力も、こちらに向かって何か吠えようとしていたティンティンも皆一様に動きを止める。
風も吹かず、雲も動かない。生物は呼吸さえも忘れ、魔力も流れない。
そんな、静かで落ち着いた澄み切った世界を俺は往く。
そして『炎獄灼熱解放波』の魔力の中心地であるティンティの顎先に辿り着く。
そこで世界は再び動き出す。
動き出した世界でまずは突如として俺の姿を見失ったオオトカゲが狼狽し、必死に俺を探そうとする。
「おいおい、そんなに一生懸命探さなくても俺はここにいるぞ」
「なっ!? バカな。ありえぬ。気配も何もなかった。何が、何が起こった!?」
「だから言っただろ。『明鏡止水』は時を止めるって。俺のこの魔眼は時間にして約1秒時間を止められる。ただ、一度使った後は1分程時間を置かなきゃ使えないうえに一日に3回までしか使えないっていう制限つきだけどな」
「時間を止めるだと。……ありえん。だが、たった一秒だけなら結局は意味などなさぬ。そのままその神話の如き目と共に燃え尽きよ」
「流石トカゲだな。脳みそが小さい。俺はさっき言ったはずだぜ。お前に第三の魔眼『破魔』を見せてやるって」
そこで俺は右腕を大きく振りかぶる。
「さあ、全部消し飛んじまいな」
そして俺は金糸雀色に変わった瞳で魔力の中心を見つめながらトカゲの顎に右拳を減り込ませる。
「ぐはぁッ、無駄だ。いくらわしを痛めつけようと一度発動した魔法は止まらぬ」
「そうか? 俺の目にはもう魔法なんてものは見えないんだけどな」
「ッ!? ば、バカな!? こんなことはありえん。あっていいはずがない!!」
「これが魔法を打ち破る魔眼【破魔】だ。この瞳で見つめれらた魔法はその姿を固定する。そして固定された魔を殴ればそいつは崩壊する。ようはこの目で見つめて殴れば魔法をキャンセルできるってことだ。ま、壊せる魔法にも限度はあるけどな」
「そんな、たかが魔眼に見つめられ、殴られただけで先祖代々溜めてきた魔力がなくなったというのか」
「ちなみに全く同じ方法とは言わないが、さっきの『炎獄灼熱解放波』は魔王軍幹部なら恐らく全員なんとかできる。これが魔王軍幹部だ」
「……レベルが違う。焔を操る魔眼に、時を操る魔眼、それに魔法を打ち消す魔眼を持つだと。普通の魔族ならどれか一つ持つだけでもその地を支配できる程の能力。それを三つ持ち操る。更に他の幹部もわしの『炎獄灼熱解放波』を破ることが出来るというのか」
そういってその場に項垂れる。
そんなティンコに向けて俺は一つ訂正してやる。
「おい、俺の魔眼は三つじゃない。七つだ。俺は七つの魔眼を持つ魔王軍幹部。『魔眼のトウマ』またの名を『七魔を統べし者』だ。よく覚えておけクソティンコ!」
俺の言葉を聞いたティンコは殴られたダメージもあり、その場で意識を失った。
その後、スゴロクのマスになる話はすんなりといった。殺気もないし、魔王軍の規模に完全にその戦意を削がれたのだろう。
なお、ピコは動物の扱いが上手いだろうという俺の勝手な判断で、魔物牧場の管理人をやってもらうことにした。
まあ、なんにせよこれでまずは一つ目のミッションクリアだ。
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