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第三幕:社会人編 ― 選ぶ道と、残る想い
11章 最後の文化祭
しおりを挟むある週末。
澪は出版社の企画で、地方の図書イベントに同行することになる。
その会場で、偶然、かつての仲間たちと再会する。
●高梨トオルは、教育関係の会社で働きながら、小学生向けの劇を作っていた。
●村井シュンは、実家の店を継ぎながら、地域のイベントでMCをしていた。
●西原ももかは、保育士になっていて、今も澪の悩みをそっと受け止めてくれる。
●桐谷レナ、黒瀬ミナ、東條カレンは、それぞれの道で必死にもがきながら、今は誰かを支える立場にいた。
そして、そこには――
佐久間ハルキもいた。
「俺、教師になったよ。今度は、誰かの春を守るために」
その言葉を聞いたとき、澪の目に涙が浮かんだ。
「……私、ずっと、あなたに伝えられてなかったことがあるの」
「俺も、伝えたいことがある」
ふたりの言葉は、何年も積もっていた雪のように、少しずつ溶けていく。
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