蒼霆や祠火

幸甚

文字の大きさ
上 下
1 / 1

あぱぱぱぱぱぱぱぱぱあぱぱぱぱぱぱあぱぱぱぱぱぱっぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱっぱっっぱぱっぱぱぱぱぱぱぱぱぱっぱぱぱぱっっっぱっぱぱっぱぱぱぱ

しおりを挟む
中学生生活が、寒い春の日から明確に始まった。中学生という響きに戦き、校舎を見上げる。
と言っても、小学校からの成り上がりがクラスを占めているのだが。
新しいクラスに、全員知り合い以上。
勉強は苦手ではなかったので不安はあまり大きくなかったが、『受験』という壁が、厚く身近に威圧的に感じた。三年後の自分に。
三階の教室に入っても、小学生の時と景色は変わっていない。変わっているのは、皆がダボダボの制服を着ているぐらいか。小学生の時に定着した友達と他愛のない話を交わす。
すると、きちんとした正装姿で女性の比較的若い担任が自己紹介から初め、これからの予定を話した。
「三年間は、本当にあっと言う間に過ぎていきます。あーーと言ったらもう義務教育は終わり、自分の進路を自分で突き進んで行かなくてはなりません」
一転、先生の緩やかな笑みが零れる。
年齢に見合わないほど真剣に前を向き、我々中学生を話の中枢に送り込む。
あーーと言ったら、終わり?
小学校生活も、長かったのか短かったのかよく分からない。
が、自分達よりも遙かに人生経験積んでいる先生の話は、信憑性が話し方と相まって普通より感慨深く感じた。
ふと、話を聞いているとき、みんなの背中を意味もなく眺めているとやけに大人めいて、大きく感じた。
「ねぇねぇ、早く来て」
五歳になる妹が十一歳の僕を呼ぶ。
「分かった分かった」
宥めるように、小さな手を握り返す。
「今日はどこに行くの?にいに」
「んー、山の方行ってみようか」
「やったー。早くいこっ」
妹に手を引かれ、深い森の中へと一緒に駆けていった。
スーパーの一件もない田舎と呼ぶにふさわしい質素な町。都会で味わえない何かがこの町にはある。
僕は、山までも道のりを完璧に覚えた妹に、引かれた手を見ながら成長したんだなぁと感慨深く感じる。いつか簡単に超える兄としての自分。寂しくなった。
「着いた!にいに、探検して、お昼寝しよう」
「いいよ、じゃあ今日は奥の方行ってみようか」
山はいつもどうりの構えで僕たちを迎えてくれた。そう、いつもどうり。
山はそんなに大きくないので、遊ぶのには最適だ。
僕たちの両親は、妹が幼い頃に死んでいたので祖父に長い間育てられてきた。
やっぱり、お母さんもお父さんも実咲に会いたかっただろうなー、何て適当考えていると、
「にいに、あれ何?」
「あ?!」
声が裏が選りそうな程奇声を上げる。
「なんだあれ?」
突然できたと言うしかない、小さな建物?

人を好きになる瞬間に、出逢った。しかもその時間は、不意に訪れた。


内気な二人は、間接的な行動でしか好意を伝えることが出来なかった。
そんなある日のこと。

甚だしいサイレントともに、校長先生のこえが校内に響く。強い雨音が低くて威厳のある音を掻き消す。
「皆さん、落ち着いて聞いてください。只今、この町と付近の町に大雨特別警報及び、土砂災害の可能性が極めて高いことが発表されました。臨時で引き渡しという形になります。保護者の方が迎えにくるまでは、教室で安静に待機していてください」
そう、分厚くては灰色の空から滝のように雨が降り注いでいるのだ。
すると、隣のクラスの人気のある面白くて優しい先生が、見たこともないくらいに険しく強ばっている顔をして、隣の僕たちの教室に訪れてきた。
「井口先生、クラスの全員自分のクラスに避難させて見守りやすくした方がいいと思うんですが」
僕たちの担任の井口先生は、考える間も見せないまま頷き、指示を飛ばした。
「分かりました。皆さん、隣の六年一組に避難しますので、椅子を持って移動してください」
六年一組の先生が、自分のクラスに避難を促したのは、まとまっていた方が安全を確保しやすいと言う理由だろう。六年一組の方が、若干広く、避難には適している。
六年二組は、恐怖を仰ぎながら、何も考えることが出来ずに移動した

「一組の生徒は空いているところに入れてあげてください」
適当に彷徨っていると、朝生三奈は僕に手を振ってきた。なので席の隣に椅子を置く。
「君、この状況どう思う?」
僕はと言えば、面と向かって話すことがあまりなかった彼女にいきなり話しかけられて、おどおどしている。とは言えそうにないので、
「別に、」
その瞬間、どんよりと暗い空に雷の一瞬の光と雷鳴が響く。
「キャーッ!」
と重なった女子の金切り声が教室中に轟く。それもつかの間、電気が消え、沈黙が過る。
「ねぇ、この状況どう思う?」
彼女は、驚く表情を見せないまま、微笑む。
確かにその瞬間、虚ろな太陽な光に影ができた彼女の顔に、惹かれた。
「ヤバいね」
短い間を偲んで言った。二つの意味を込めて言ったつもりだが、届くはずはない。
「皆落ち着いて。土の匂いがしたら教えて」
先生が警戒を呼び掛ける。生憎なことに、校舎の裏は山。土砂崩れの危険性もある危険な山だ。
「みんな、親の人が迎えに来ている人いるから、呼ばれた人は帰る準備して。分かった?」
先生が一人一人呼んでいくなか、僕の名前が呼ばれた。しかし、彼女は呼ばれていない。これほど、学校にいたいと思ったことはない。


「ねぇ、何で私があの時話しかけたか分かる?」
「分からん」
時は過ぎ、朝生三奈が隣にいる。けっこん
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...