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番外編 溺愛社長2 モブside
チーンと高い音をたててエレベーターが社長室がある階に到着する。番さんは見たいが社長には会いたくない。俺は秘書課の部屋に希望を託した。
部屋を覗いて声をかける。
「失礼します。椎名さんを探しているのですが。」
「椎名なら社長室にいますよ。」
と言われ希望は打ち砕かれた。
重い足取りで社長室へと向かう。
嫌だー、機嫌悪い社長とか嫌だ。あの人に睨まれると何もしてないのになんか悪いことした気になるんだよなー。威圧感半端ないし。
ドアまでたどり着いて、その前で1度深呼吸をする。意を決して扉をノックした。
「どうぞ。」
と椎名さんの返事が返ってきた。
「失礼します。椎名さんに渡すようにと書類を頼まれて持ってきました。」
「あぁ、わかりました。ありがとうございます。」
椎名さんはにこっと笑ってくれた。今まで見れていなかった真っ正面にいるであろう社長の方向に一礼して室内に足を踏み入れる。一礼して顔をあげるとそこには半端じゃない威圧感を醸し出す社長が
――いなかった。
代わりにいたのは…俺はその状況を確認して思わず目を剥いた。
怒っていると思っていた社長は…ものすごい笑顔だ。すごく機嫌よさそうに見える。
そしてその膝に座っているのは…すごく小顔で鼻筋がすっと通って唇は艶々、目はぱっちり、肌は白くきめ細かい、とんでもなく綺麗な顔をした若い………男。
男!?え、まさか社長の番って…!?
目を見開いて固まってしまった俺に社長の膝の上の男性が居心地悪そうに身動きする。ご機嫌な社長と違いこちらは不満そうだ。
「高宮!人前で止めろって!」
声まで綺麗だ。高くも低くくもなくよく通る。彼は社長の胸を押して離れようとしている。
「万里」
それを物ともせず社長がたった一言、色気をたっぷりのせた声を出す。え、万里って確か社長の名前だよな…?
膝の上の彼はそれに真っ赤になって俯いてしまった。そして
「…万里、恥ずかしい」
と呟くように言った。耳まで真っ赤になっている。
…なんっだそれ!!破壊力ありすぎだろ!!俺は内心で悶絶した。
社長はそれにふっと笑みを浮かべ、唇を彼のそれに軽く合わせてから、彼を解放した。
なんだこの甘い空気は…なんだこの甘い社長…
俺は呆然と固まったまま動けなかった。
くすくすと笑う声が聞こえてきて、俺は我にかえった。笑い声の主は椎名さんだった。
「ふふっ、すいません。驚いたでしょう?あの社長がこんな溺愛っぷり。」
そう言ってまたくくっと笑う。どうやら俺の驚き具合が面白かったようだ。
「何とでも言え」
社長は余裕たっぷりに構えている。
「俺の番の奈月だ。手を出すなって社内に広めとけ。」
しっかりと見据えられた上にそんな台詞を言われた。
「社長…そんなキャラだったんですか」
またしても横から大笑いする声が聞こえてきてはっとする。
無意識に思ったことを口に出してしまっていたようで焦った。
「あ、いやっ、すいません!」
「ですよねー、ほんとにこんなキャラだとか思わないですよねー」
社長の番の奈月さんが頷いている。ちょ、やめて、フォローになってない!恐る恐る社長を伺うと、全く怒っていない様子でほっとする。
「まあ、知らなくて当然だな。俺には奈月だけだから」
自信たっぷりに壮絶な色気を含んだ表情と声で言われたその台詞に奈月さんだけでなく俺まで思わず赤面した。
その日から社内で社長の溺愛っぷりは毎日語られ、あの社長をそこまで惚れさせた奈月さんは伝説の存在となった。
部屋を覗いて声をかける。
「失礼します。椎名さんを探しているのですが。」
「椎名なら社長室にいますよ。」
と言われ希望は打ち砕かれた。
重い足取りで社長室へと向かう。
嫌だー、機嫌悪い社長とか嫌だ。あの人に睨まれると何もしてないのになんか悪いことした気になるんだよなー。威圧感半端ないし。
ドアまでたどり着いて、その前で1度深呼吸をする。意を決して扉をノックした。
「どうぞ。」
と椎名さんの返事が返ってきた。
「失礼します。椎名さんに渡すようにと書類を頼まれて持ってきました。」
「あぁ、わかりました。ありがとうございます。」
椎名さんはにこっと笑ってくれた。今まで見れていなかった真っ正面にいるであろう社長の方向に一礼して室内に足を踏み入れる。一礼して顔をあげるとそこには半端じゃない威圧感を醸し出す社長が
――いなかった。
代わりにいたのは…俺はその状況を確認して思わず目を剥いた。
怒っていると思っていた社長は…ものすごい笑顔だ。すごく機嫌よさそうに見える。
そしてその膝に座っているのは…すごく小顔で鼻筋がすっと通って唇は艶々、目はぱっちり、肌は白くきめ細かい、とんでもなく綺麗な顔をした若い………男。
男!?え、まさか社長の番って…!?
目を見開いて固まってしまった俺に社長の膝の上の男性が居心地悪そうに身動きする。ご機嫌な社長と違いこちらは不満そうだ。
「高宮!人前で止めろって!」
声まで綺麗だ。高くも低くくもなくよく通る。彼は社長の胸を押して離れようとしている。
「万里」
それを物ともせず社長がたった一言、色気をたっぷりのせた声を出す。え、万里って確か社長の名前だよな…?
膝の上の彼はそれに真っ赤になって俯いてしまった。そして
「…万里、恥ずかしい」
と呟くように言った。耳まで真っ赤になっている。
…なんっだそれ!!破壊力ありすぎだろ!!俺は内心で悶絶した。
社長はそれにふっと笑みを浮かべ、唇を彼のそれに軽く合わせてから、彼を解放した。
なんだこの甘い空気は…なんだこの甘い社長…
俺は呆然と固まったまま動けなかった。
くすくすと笑う声が聞こえてきて、俺は我にかえった。笑い声の主は椎名さんだった。
「ふふっ、すいません。驚いたでしょう?あの社長がこんな溺愛っぷり。」
そう言ってまたくくっと笑う。どうやら俺の驚き具合が面白かったようだ。
「何とでも言え」
社長は余裕たっぷりに構えている。
「俺の番の奈月だ。手を出すなって社内に広めとけ。」
しっかりと見据えられた上にそんな台詞を言われた。
「社長…そんなキャラだったんですか」
またしても横から大笑いする声が聞こえてきてはっとする。
無意識に思ったことを口に出してしまっていたようで焦った。
「あ、いやっ、すいません!」
「ですよねー、ほんとにこんなキャラだとか思わないですよねー」
社長の番の奈月さんが頷いている。ちょ、やめて、フォローになってない!恐る恐る社長を伺うと、全く怒っていない様子でほっとする。
「まあ、知らなくて当然だな。俺には奈月だけだから」
自信たっぷりに壮絶な色気を含んだ表情と声で言われたその台詞に奈月さんだけでなく俺まで思わず赤面した。
その日から社内で社長の溺愛っぷりは毎日語られ、あの社長をそこまで惚れさせた奈月さんは伝説の存在となった。
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