妄想女医・藍原香織の診察室

Piggy

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恋愛編

34話【off duty】新條 浩平:遊園地(藍原編)①

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 スカート、短すぎないかしら? タイツはなまめかしくならないように黒にして、寒いからコートとマフラー。……こんなもんよね。手を抜きすぎず、気合を入れすぎず、いざ、待ち合わせの場所へ……といっても、お隣さんだから、時間になったら新條くんがピンポンしれくれる約束。
 ぴったり時間どおりに、新條くんが現れた。服装は……いつもと同じ。そりゃそうよね、学生さんだし、男の子だし。

「先生、いこっか」

 ほんのりと頬を赤らめて、新條くんがいった。やめてよ、あなたが赤くなったら、あたしまで意識しちゃうから。

「……手、つないでいい……?」
「……えっと、それは、ちょっと……」
「そうですよね。すみません」

 うう、ちょっと胸が痛むけど、仕方ない。デートはするけど付き合ってないし、誰が見てるかわからないし……。
 妙な緊張感の中、電車に乗ったけど、遊園地に着くころには、新條くんの緊張も解けたみたいだった。あたしはというと……新條くんと歩くのには、慣れてきた。でも、いざ遊園地を目の前にして、何ていうか……気合いが、入る。絶対、同じ過ちを二度は犯さないわよ。完璧に、自分を律してみせる……! トラウマを、克服してみせるわ! 戦闘モード、スイッチオン!!

 まずは定番のジェットコースターへ。ベルトでガッチリ固定されてるから、新條くんと体が触れ合うこともなく、妄想スイッチは押されずに無事終了。新條くん、普通にテンション上がって楽しそう。さすが二十歳、若いわね。

「先生、次あれ! ティカップ」
「はいはい、いいわよ」

 何だか遠足の引率みたいな気分になってきたわ。9歳差は大きい。何も考えずにティカップに乗って……これは、失敗した。

「先生、ガンガン回すよっ」
「や、やめて、目が回るから!」

 円形の乗り物の中心にあるハンドルを新條くんがものすごい勢いで回す。すると乗り物がグルグル回って、あたしは遠心力で新條くんにむぎゅーっと押し付けられる。体が密着して、妄想スイッチが……どころじゃない。とにかく、目が回る! 新條くん、ケラケラ笑ってるけど、何で大丈夫なの!? やっぱり若さの違いかしら。あたしはもうひたすら目をつぶって停まるのを待った。

「あはは、すげぇ回ったね。先生大丈夫?」
「だ、大丈夫じゃ、ないわよ……」

 完全にグロッキーなあたしは、終わったあともまっすぐ歩けず、新條くんが手を引いてくれる。

「ねえ、次は――」
「ちょ、ちょっと待って! 少し、休ませて……」

 次どころじゃないわよっ。こっちは今にも吐きそう。

「……ごめん先生、俺、やりすぎた?」
「……そうね」
「ちょっと休もっか」

 やっと少しだけ反省した様子の新條くんが、近くのベンチに案内する。座っても吐き気が収まらない私を見て、新條くんが。

「先生、横になったら? 落ち着くまで、寝てなよ」

 ちらり、と新條くんと目が合う。新條くんが、自分の膝を指さしてる。……そ、そういうこと? いやいや、こ、こんなところで膝枕なんて、恋人でもないのに、やりすぎでしょ! ……でも、確かに、横になりたい。……ちょっとくらいなら。こんなに気持ち悪いんだから、密着しても、たぶん、大丈夫……。
 あたしは新條くんの膝の上に、ゆっくり頭を乗せた。痩せ型の新條くんだけど、足はそれなりに筋肉質。とにかく楽になりたくて、そのまま目を閉じる。

「先生、よくなるまで、寝てていいよ?」
「ええ、そうするわ……」
「先生……」
「なに?」
「……今日は、ありがとう」
「いいのよ……」

 ジーパン越しに、新條くんの温もりを感じて、少しずつ気分が落ち着いてくる。膝枕、キモチいいかも……。もっと温もりを感じたくて、体をよじる。仰向けから横向きになると、温かい新條くんの太ももを頬に感じた。ちょっと硬めの枕みたいで、硬質な弾力がちょうどいい。『……新條くん、気持ちいい……』ゆっくりほおずりしていると、新條くんが……『先生……俺も、キモチよくなってきちゃった……』うっすらと、頬を赤らめる。見ると、あたしの目の前にある新條くんの下腹部が……。そっと手を当てると、新條くんのソコがむくっと動いた。『大きくなっちゃったの?』尋ねると、新條くんが恥ずかしそうにうなずく。まったく、新條くんたら勃起しやすいんだから。愛おしさが込みあげてきて、あたしは横になったまま新條くんのベルトを外し、チャックを下ろす。『あっ、先生っ、ここではまずいよ……見られちゃう……』『ふふ、大丈夫よ。あたしが、ぴったりくっつけば、バレないわ……』『え、でも……あっ』チャックの間から半分硬くなった新條くんのモノを取り出して、口に含むと、新條くんがビクンと震えた。あたしは膝枕の状態のまま、頭を新條くんの股間に押し付ける。奥まで咥え込めば、頭で隠れて誰にもバレない。まだ少しだけ軟らかさを残すそれを口の中で飴玉のように吸って舌で転がして遊ぶと、それはみるみる大きくなり硬さを増した。『ん……ふぅ……』口の中に新條くんが充満して、うまく息ができない。でも、頭を離したら周りにばれてしまう。遊園地のベンチでフェラなんて、バレたら絶対まずい。あたしは頭を動かさずに懸命に舌で咥内の新條くん自身を舐め回す。『あ……っ、先生……ヤバいって……』新條くんが小刻みに腰を揺らし始めた。ダメよ、動いたら、気づかれちゃうわよ? 『ン……ンン……ッ』時折新條くんの先っぽが喉の奥に当たり、えづきそうになる。でも、口でしごくわけにはいかない。あたしは必死に奥まで咥え込んで……『はあ、先生、もっと……これじゃあ生殺しだよ……っ』新條くんが苦しそうに顔を歪めてあたしの頭を自分の股間に押しつけ、何度も腰を揺らす。『んっ、んっ、んん……ッ』あたしは溢れる唾液を絡ませながら一生懸命新條くんの熱い肉棒を舐めて、吸って――

「……先生……」

 ちょっと待って、今いいとこだから。それから、新條くんは周りにバレてもいいやってくらいの勢いで、腰を動かし始めて――

「ねえ、先生……っ」

 だから何よ、今いいとこなのに……って、あれ? 

 バチッ。

 目を開けると、顔を赤らめた新條くんがあたしを見下ろしていた。うそっ、あたし、いつの間にか妄想しちゃってた!? あ、あんなにグロッキーだったはずなのに、油断も隙もないわね、あたしっ!

「せ、先生、あのさ、……寝ぼけてる?」
「え? ……ええっ!?」

 きゃあああ! うそでしょ、あたし、いつの間にか新條くんの股間をっ、手のひらですりすりしてるし!?

「いやああっ、ごっ、ごめんなさいいいっ! 完全に寝ぼけてたわ! 寝ぼけて、あったかいカイロと間違えてスリスリしちゃってた!」

 慌てて起き上がって手を離す。やだ、新條くん、また半勃起してる……! ごめんなさい、あたしのせいだわ! 今の言い訳、我ながらナイスだと思ったけど、信じてくれたかしら……。

「も、もうすっかり元気になったわ! 次行きましょうかっ!」

 ああ、遊園地、危険すぎる……。
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