「愛のカタチを例えれば」短編

招き猫

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愛のカタチを例えれば

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 ひんやり肌がすれるとき、出来上がったキミドリうさぎ。


想像して、創造した、僕の手で作り上げた。

鉛筆という魔法の杖で、描いたこの子は、僕の一生の彼女になる。



深く閉じた夜より暗い、瞳の奥で、君は何を思っているだろうか。ここは寒いと、感じているのだろうか。
なびく髪が、少しうっとうしいと、感じているのだろうか。

僕は君のことが好きだよ。

僕が造ったのだから、好きじゃないわけがないんだ。
壁に貼って、毎日おはようと言うよ。
今日あったことを、呟くから、聞いて欲しいな。君のことも教えてほしい。

…君は、生まれて来れたことが、幸せか。


いや、幸せにしてみせるよ。これからだ。





愛している。

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