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第二十一章 女子会(皇子ルート)

230.はだかの付き合いⅢ

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「私も慶太けーちゃんの乳首ちくび見た事あるがやよぉ。ほらほら、ここの色の変わってるとこの大きさ、くらべっこした事あるがやもん」
(翻訳:わたしも慶太けいたさんの乳首ちくびを見た事がありますよ。ほらほら、ここの色の変わっている部分の大きさを、比較した事があるんですから」


  コラ、コラ、コラッ! アルねぇっ!


 わざわざ細かく説明しなくて良いからっ! って言うか、スウェットめくらないっ! ……出さないっ! ……そして持ち上げないっ! だめ駄目ダメ、しまって、しまってっ! その最終兵器リーサルウエポンを早く仕舞しまって!

 もー何なの? その魅惑の魔境マシュマロ

 ほらほらぁ、猫コス娘が吸い寄せられて来たじゃん。


「そしたらねぇ、慶太けーちゃんのこの……この色の変わった所の大きさとぉ、私の大きさと、あんまり変わらんかったんやがやちゃ。知らんかったちゃ。みんなも知らんかったやろぉ? だって、女の子のおっぱいって大きいにかぁ。でもここ、ここ、ここんところのねぇ……あんっ!」
(翻訳:そしたらですよ。慶太さんのココの色の変わった所の大きさと、私の色の変わった所の大きさは、あまり違いが無かったんですよ。知らなかったです。皆さんも知らなかったでしょ? だって、女子のバストは大きいじゃないですか。でも、この色の変わった所はですね……あんっ!)


 もぉぉぉ。もぉ良いよぉ。

 アルねぇ、マジで、本当にマジで勘弁かんべんしてくれよぉ。

 あんまりだよぉ。

 あんまりな代物もん見せびらかすから、全然話が頭に入って来ないよぉ。

 本当に突っ込み処満載まんさいだよぉ。

 どこから突っ込んで良いのか、皆目かいもく見当もつかないよぉ。五里霧中ごりむちゅうだよぉ。

 確かに、アルねぇは酔うと脱ぎ出すのは知ってたよぉ。

 でも、今は冬だよ? 外は雪が降ってるんだよ。

 なんて、スウェットの下が、いきなり『はだかんぼ』なんだよぉ。

 ちょっとめくっただけで、どうしてが『ぷるん』って出て来るんだよぉ。

 ほらほら、猫コス娘が吸い付いて来ちゃったじゃん。

 って言うか、もう吸ってるじゃん。

 吸いながら、フミフミ始めちゃったじゃん。

 おかげで、アルねぇだって、『変な声』出てたじゃん。

 もう何なの? これ、なんなの?

 って言うか、猫コス娘、幸せそうに泣いてるよ。ねぇ、この、泣き出しちゃったよぉ。

 なになに、何か辛い事があったの?

 ホームシック? ホームシックなのね? こんな異国の片田舎にホームステイに来ちゃって、故郷のママを思い出したの? そうなの? そうなんでしょ。

 って言うか、ママのおっぱいもこんななの? あんたの国は、全員が全員、こんな人外魔境じんがいまきょうを胸に抱えているのね。

 一度入り込んだら、二度と抜けられない迷宮ラビリンス

 あなたも、そのとりこの一人なのねぇぇぇ。


「あぁ、昔そんな事言ってた事もあったわねぇ。アルちゃん、いつも慶太をお風呂に入れてくれてたからぁ」


 おいおい美穂ちゃん冷静かっ! このカオスな状態でも、冷静なのかっ!

 他のみんなは、空いた口が塞がらない状態なのに、全く動じない。

 人間、よわい五十年も重ねると、大概たいがいの事にはおどろかなくなるんだなぁ。すごいなぁ。

 勉強になるよねぇ。うんうん。

 って言うか、美穂ちゃん、どう見ても三十代ぐらいにしか見えないもんねぇ。とてもアラフィフには見えない美魔女びまじょだもんねぇ。

 美穂ちゃん。マジ、見習いたいわぁ。


「そそそ、それはいつ頃の話なんですか? 美穂姉様みほねぇさまは昔とおっしゃいましたけど、どのくらい昔の話なんですか?」


 おぉ、美紗ちゃん。この迷宮ラビリンスから脱出したみたいだね。

 うんうん。私も聞きたかったよ。

 美紗ちゃんは、いつも私の疑問を代弁だいべんしてくれて、本当に助かるっ!


「そぉねぇ。今から十年ぐらい前かしらねぇ。慶太がまだ小学生ぐらいの頃じゃ無かったかなぁ」


「小学生? なぁんだぁ。もう、アルねぇ様、おどろかさないで下さいよぉ。子供の頃のお話じゃ無いですかぁ。ビックリして損しちゃいました。ふふ……ふふ」


 美紗ちゃん、そう言いながらも、笑いがかわいてますよ。


「そうです。そうですよ。アルねぇがこちらの中学に通っていた頃でしょ? まだその頃は、流石さすがに、そんなダイナマイトボディだった訳じゃ無いでしょうからねっ」


 おぉ、リーちゃんも参戦。ここは美紗ちゃんと共闘する気だな。


「あぁ、確かにあの頃、よく皇子様とお風呂に入っていましたねぇ。(……ちょっとうらやましかったですけど)ま、まぁ、昔の思い出話ですからノーカウントでしょう。いま三人が競い合っているのは、大人の女性としてのお話しですからね。ですよね。美紗ちゃん、リーティア」


「えぇ、そうです!」「そうですよっ!」


「「「ねーっ!」」」


 おぉ、完全に共闘体制が整ったな。完全に黒船アル姉に対して、この三人は共闘して行くつもりらしい。

 流石さすがに、これ以上の凶器リーサルウエポンを持った女性の参入は認められないみたいですなぁ。たははは。


「えぇぇ? そうかなぁ。あの頃もアルちゃんは、しっかり大人の体してたよぉ」


 美穂ちゃん! 一旦ここでおさまりそうなんだから、混ぜっ返すのはそうよ。

 アルねぇも言いたい事言って、もう片乳かたちち猫コス娘に吸わせながら、日本酒を美味しそうに飲んでるじゃん。

 これ以上、波風なみかぜ立てないでおこうよ。

 何しろ、今まで喧嘩けんかしてた三人が、外圧によって、初めて一つにまとまろうとしてるんだよ。

 みんな仲良くしようよぉ。


「ねぇ、ねぇ。アルちゃん。あの頃のアルちゃんって、おっぱい、何カップぐらいあったのぉ?」


「えぇ? そやねぇ……。あの頃はねぇ。中学校の身体測定でぇ……」
(翻訳:えぇ? そうですねぇ。あの頃は、中学の身体測定で……)


 あたー! 美穂ちゃん。駄目だよぉ。今、その話題、駄目だよぉ!

 それに、みんな固唾かたずを飲んで待ち構えてるじゃん。めっちゃ緊張が走ってるじゃん。

 アルねぇ、空気読んで、空気を読んでぇ!


 ――ゴクリ――


「確か、68のEぐらいだったかなぁ。かなり稽古しとったから、からだは仕上がっとったちゃねぇ」
(翻訳:確か、アンダーバスト68センチのEカップぐらいだったかな? もうかなり(剣術の)稽古をしていたので、体格は出来上がっていましたね」


 はうはうはう! 68のE!

 やっちまったよぉ。アルねぇ、やっちまった!

 そんな頃から……って言うか、もう、その頃既に完成形じゃん。最終形に進化終わってるじゃん。

 スーパーサ〇ヤ人になってるじゃん。

 一般ピーポーは、どんなにがんばっても、スーパー〇イヤ人にはなれないんだよ?

 それなのに、中学の頃に、もうなっているの? 究極の体に到達してたって事?

 まぁ、確かに現状いまが、スーパーサイ〇人フルパワー状態だから、中学の頃にスーパ〇サイヤ人化してても、おかしくは無いけどもねっ!

 って言いながら、他の三人が完全に項垂うなだれてるよ。

 完全に戦意喪失せんいそうしつだよ。

 特に美紗ちゃん。

 戦意喪失せんいそうしつ通り越して、茫然自失ぼうぜんじしつだよ。

 これは戦線復帰せんせんふっきは絶望的だな。


「ほうらぁ。アルちゃん。もう、大人のおんなやったもんねぇ。 はぁい。それでは中学校の時から大人のおんなの体を持つアルちゃんには、『おとなのおんなからだで賞』を授与しまーす。おめでとうございまーす! はい、あーん」


 なんだよぉ。その『おとなのおんなからだで賞』って、一体なんなんだよぉ。

 話の脈絡みゃくらくが全く感じられないよ。

 良いのか、美穂ちゃん。それにアルねぇ

 って言うか、やっぱり賞品は、〇ルキーあめちゃんなんだな。そこはブレ無いんだなぁ。


「わぁ、美穂ちゃん、あーん。……あまーい。ありがとー!」


 えぇぇいっ! 他の三人っ! うらやましそうに、口を開けるなっ!
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