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世界の真実編
第40話 古代種のドラゴン
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しばし温泉を堪能した後『アカギツネ』の三人とは別れて、一行はキートの街を旅立ってから三日目に、目的地である洞窟の入り口が見えるところまで辿り着いた。話の通り入り口前の開けた場所には、ドラゴンが一匹目を閉じて横たわっていた。眠っているように見える。4人はかなり離れたところから、その様子を観察した。
「あのドラゴンは初めて見る種類ですな。『アカギツネ』が探していた古代種というのはやはりあやつなんでしょうか」
グレゴリーがそう言うとコウが答えた。
「うんエンシェントドラゴンと呼ばれる古代種だよ。久しぶりに見たな。ドラゴンはドラゴンでも物凄い希少種だよ。何で領主のやつは言わなかったんだろう」
「一般の方々にとって、ドラゴンと言えばひとくくりですからな」
グレゴリーが言う。
「魔王の成体になれば、その権能で多くの魔物はつき従いますが、古代種は別です。ややこしいことにならないように、なるべく魔王軍も干渉し合わないようにしている存在です」
コルビーも知ってはいるが、あまり関わりたくはない種族の様だ。
「あれはやばいよ。魔法も効かなければ体も恐ろしく頑丈だって話だ。出会っても絶対関わるなって、エルフの間では伝わっているよ」
コウが怖がる相手というのはクニオは初めて見たかもしれない。
「コウ殿がそこまでおっしゃるのなら、そうなんでしょうな」
グレゴリーも頷いている。
「魔王軍であってもそこは同じですね。個人的には過去に何かあったような記憶もあるんですが、ぼんやりしている」
コルビーですら関わらない方がいいという意見だ。
「戦う必要があるかどうかは確認しないと分からないですよね?そもそも倒す必要も無くて、隙を見て洞窟に入ってアダマンタイトを持ち出せればいいわけだから……」
そう言ってからクニオは何やらコルビーに耳打ちをしている。コルビーは分かりましたといった素振りをしてから、コウとグレゴリーに向かって話しかけた。
「とにかく一度チャレンジしてみましょう。戦闘になる様なら無条件で逃げましょう。みなさん円陣を組んでください」
コウとグレゴリーは納得のいかない感じであったが、とにかくコルビーにうながされて4人は円陣を組んだ。
円陣を組みながらクニオが話す。
「まずは私がコルビーの魔力とアマリアの盾をプランニングして、ドラゴンの周囲に結界を張って足止めをします。その間にコウとグレゴリーで洞窟に入ってアダマンタイトを採ってくるって事でどうでしょう?」
「エンシェントドラゴンに結界が効くのかな…」
コウは不安気だ。
「お二人には言ってませんでしたが、魔王の権能でパラレルというものがあります」
コルビーはグレゴリーとコウにもパラレルの事を説明した。二人はようやくそれで納得した。
「ま、何事もチャレンジという事ですな」
そう言ってグレゴリーはガハハと笑った。
4人はクニオとコルビー、コウとグレゴリーの二手に分かれてドラゴンのそばに近づいていく。まだ結構距離があるなという所でドラゴンは目を開き、むくりと起き上がった。4人の姿を確認しても何をするというわけでもなくただじっと見つめている。
先行したクニオとコルビーは、ある程度ドラゴンに近づいたところで、アマリアの盾から結界を展開した。クニオ一人では無理だが、コルビーの魔力、正確には放出する魔素の力を借りて巨大な半球状の結界がドラゴンを囲い込んだ。
「少しの間だけおとなしくしていてください」
クニオがそうドラゴンに話しかけるのと同時に、やや後方にいたグレゴリーとコウは洞窟の中へと駆け出した。
「面白い。この結界は魔力を帯びたものは通さぬようだな。ではこれならばどうするかな?」
クニオとコルビーは顔を見合わせた。予想外にドラゴンが人語を話したからだ。話してからドラゴンは大きく息を吸い込む。
「まずいよ。奴から魔力の気配が感じられない!」
コウが叫んだ。
そうしてドラゴンは口から強烈な炎を吹き出した。
「あれは純粋な炎だ!」
コウが再び叫ぶ。
「絶対防御(アイソレーション)!」
コルビーの前面に魔法陣が展開される。これは物理防御用だ。しかし魔王の成体ではないコルビーには自分の身を隠す程度の大きさに展開するのが精いっぱいであった。クニオとコルビーのいる場所は激しい炎に包まれた。炎の暴風と言ってもいい。それは勢いを持って、大きな圧力を伴うものだった。
クニオはすかさずドラゴンの周囲に展開していた結界を解き、アマリアの盾周囲に結界を集中させて炎を受け止めた。必死に地面を踏ん張るが、いまにも吹き飛ばされそうだ。
「これに耐えるか、面白い」
そう言ってドラゴンはまた息を吸い込むと、再び炎を吐き出した。今度は先ほどとは違って、魔力も上乗せした文字通りのドラゴンブレスだ。「絶対防御(アイソレーション)!」
コルビーは更に対魔法用の防壁も重ねた。魔法防壁を構えながらもクニオの方を見る。
クニオはアマリアの盾とその陰に入った体の部分を残して、跡形もなく蒸発していた。盾自体は元々の結界による防御力で耐えられても、クニオが拡張した結界部分はこの炎に耐えることはできなかった。
「あのドラゴンは初めて見る種類ですな。『アカギツネ』が探していた古代種というのはやはりあやつなんでしょうか」
グレゴリーがそう言うとコウが答えた。
「うんエンシェントドラゴンと呼ばれる古代種だよ。久しぶりに見たな。ドラゴンはドラゴンでも物凄い希少種だよ。何で領主のやつは言わなかったんだろう」
「一般の方々にとって、ドラゴンと言えばひとくくりですからな」
グレゴリーが言う。
「魔王の成体になれば、その権能で多くの魔物はつき従いますが、古代種は別です。ややこしいことにならないように、なるべく魔王軍も干渉し合わないようにしている存在です」
コルビーも知ってはいるが、あまり関わりたくはない種族の様だ。
「あれはやばいよ。魔法も効かなければ体も恐ろしく頑丈だって話だ。出会っても絶対関わるなって、エルフの間では伝わっているよ」
コウが怖がる相手というのはクニオは初めて見たかもしれない。
「コウ殿がそこまでおっしゃるのなら、そうなんでしょうな」
グレゴリーも頷いている。
「魔王軍であってもそこは同じですね。個人的には過去に何かあったような記憶もあるんですが、ぼんやりしている」
コルビーですら関わらない方がいいという意見だ。
「戦う必要があるかどうかは確認しないと分からないですよね?そもそも倒す必要も無くて、隙を見て洞窟に入ってアダマンタイトを持ち出せればいいわけだから……」
そう言ってからクニオは何やらコルビーに耳打ちをしている。コルビーは分かりましたといった素振りをしてから、コウとグレゴリーに向かって話しかけた。
「とにかく一度チャレンジしてみましょう。戦闘になる様なら無条件で逃げましょう。みなさん円陣を組んでください」
コウとグレゴリーは納得のいかない感じであったが、とにかくコルビーにうながされて4人は円陣を組んだ。
円陣を組みながらクニオが話す。
「まずは私がコルビーの魔力とアマリアの盾をプランニングして、ドラゴンの周囲に結界を張って足止めをします。その間にコウとグレゴリーで洞窟に入ってアダマンタイトを採ってくるって事でどうでしょう?」
「エンシェントドラゴンに結界が効くのかな…」
コウは不安気だ。
「お二人には言ってませんでしたが、魔王の権能でパラレルというものがあります」
コルビーはグレゴリーとコウにもパラレルの事を説明した。二人はようやくそれで納得した。
「ま、何事もチャレンジという事ですな」
そう言ってグレゴリーはガハハと笑った。
4人はクニオとコルビー、コウとグレゴリーの二手に分かれてドラゴンのそばに近づいていく。まだ結構距離があるなという所でドラゴンは目を開き、むくりと起き上がった。4人の姿を確認しても何をするというわけでもなくただじっと見つめている。
先行したクニオとコルビーは、ある程度ドラゴンに近づいたところで、アマリアの盾から結界を展開した。クニオ一人では無理だが、コルビーの魔力、正確には放出する魔素の力を借りて巨大な半球状の結界がドラゴンを囲い込んだ。
「少しの間だけおとなしくしていてください」
クニオがそうドラゴンに話しかけるのと同時に、やや後方にいたグレゴリーとコウは洞窟の中へと駆け出した。
「面白い。この結界は魔力を帯びたものは通さぬようだな。ではこれならばどうするかな?」
クニオとコルビーは顔を見合わせた。予想外にドラゴンが人語を話したからだ。話してからドラゴンは大きく息を吸い込む。
「まずいよ。奴から魔力の気配が感じられない!」
コウが叫んだ。
そうしてドラゴンは口から強烈な炎を吹き出した。
「あれは純粋な炎だ!」
コウが再び叫ぶ。
「絶対防御(アイソレーション)!」
コルビーの前面に魔法陣が展開される。これは物理防御用だ。しかし魔王の成体ではないコルビーには自分の身を隠す程度の大きさに展開するのが精いっぱいであった。クニオとコルビーのいる場所は激しい炎に包まれた。炎の暴風と言ってもいい。それは勢いを持って、大きな圧力を伴うものだった。
クニオはすかさずドラゴンの周囲に展開していた結界を解き、アマリアの盾周囲に結界を集中させて炎を受け止めた。必死に地面を踏ん張るが、いまにも吹き飛ばされそうだ。
「これに耐えるか、面白い」
そう言ってドラゴンはまた息を吸い込むと、再び炎を吐き出した。今度は先ほどとは違って、魔力も上乗せした文字通りのドラゴンブレスだ。「絶対防御(アイソレーション)!」
コルビーは更に対魔法用の防壁も重ねた。魔法防壁を構えながらもクニオの方を見る。
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