溺愛オメガバース

暁 紅蓮

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牽制という名のフェロモン

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それから皐月に纏っているフェロモンは、所有物と言うだけではなく、相手に牽制させるような少し強いものが付けられた。
「そう言えば奈弥も正人さんの纏ってるよね?落ち着いてる感じがあっていい」
「ん~でもおれとしてはもっと独占して欲しいと思う…」
「何かあったの?」
皐月は心配そうに奈弥を見る。
「ん~…最近正人さん忙しくて……イチャイチャできてないっていうか…寂しいっていうか……」
「あ~相手にされなくて寂しいのか…」
「そうなんだよ…」
奈弥がため息を零す。
「でも仕事の邪魔はしたくないし…仕方ないって思うんだけどな~」
奈弥は普段はこんな弱音を吐かない子だ。
きっと本当に寂しいんだろうな…。
「ま、それよりもさ。最近皐月に纏わり付いてるフェロモンもいい感じに丸っこくなったよな!…例のアレのおかげ?」
「…うん。アレのおかげ……」
皐月がずぅぅんと沈んだように言った。
「という事は、皐月腰砕けたんじゃ…」
「お父さんと仲良く立てなくなりましたっ」
手で顔を覆い、恥ずかしそうに言う。
「でしょうな!で、その後シたの?」
「……してない」
「はぁ?!」
「奈弥声大きいっ」
椅子から立ち上がり、大きい声で言ったため口元を押さえた。
「…その後治まんなかったんじゃないのか」
「…我慢した」
Ωは‪α‬に従うしかなくなる。それが番になると著しく現れ、フェロモンで誘われた時や‪α‬が発情しているとΩは否応なく、それに答える遺伝子が備わっている。
「手を出してこない翔って…コントロールに夢中になりすぎかっ」
「翔がやる気ないんじゃ仕方ないよ…」
皐月は苦笑いをした。
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