溺愛オメガバース

暁 紅蓮

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パーティ始めよう!

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朝ごはんを食べたあと、近くのショッピングに行こうという話になった。
「私ね、皐月ちゃんと奈弥ちゃんの服を選びたいの!良い?」
美羽が‪α‬の2人に向けて問う。
「構わないけど…?」
「俺らに聞く理由は?」
美羽が少し考えて言う。
「んー、ちょぉっと私好みな服にしたいから…?」
「ふーん…」
「僕達は大丈夫だよ?」
「うんうんっ!いいよー!」
あとで皐月は後悔することになる。

「え…これ着るの……?」
「うんっ!着てほしいな……?」
美羽が出してきたのは大人しめの女性の服…。
スカートに薄手の長袖。
所謂いわゆる女装というやつだ。
「わー!可愛いっ見てみて正人さんっ!」
奈弥はすんなり受け入れていて、正人の方が困り顔だった。
「奈弥…もう少し大人しく……」
そして翔はと言うと…、
「皐月、着ないのか…?」
期待の眼差しはやめてっ!
着ざるを得ないじゃんっ!
「……着ます」
皐月は美羽から服を受け取り、試着室へと入っていく。
(これを着るのか…)
フリフリではない、控えめな服。
しかし、スカートで可愛らしい。
薄ピンク色の服だった。

取り敢えず着てみた。
鏡を見て、ショートヘアの女の子にしか見えなくてガッカリする。
(もし僕が‪α‬だったら女の子に見えないんだろうな……)
思いに更けていると、
「皐月ちゃーん?まだ着られてないの~?」
「き、着てるっ」
「じゃあカーテン開けるよ~?」
「あ、まっ…」
心の準備がって言う前にヂャーっとカーテンを開けられてしまった。
「うわぁ、可愛い…奈弥ちゃんと並んだ写真撮りたぁい…」
美羽が見惚れる程の可愛さ。
翔に至っては何も言わずガン見で固まっている。
「あ、あのっ、翔…?」
何も言わない翔に不安を覚えた。
似合わない?と聞こうとした瞬間、翔が試着室に入ってきてそのままカーテンを閉めた。
「ぁっ」
「無理、可愛すぎて誰にも見せたくない…」
皐月を隠すようにギュッと抱きつく。
「あの~翔?私が見たくてコーディネートしたんですけど…」
「こんな可愛い皐月を見せろと言うのか?」
威圧的なフェロモンを微かに出す。
「…それでデートでもすれば?ついでに奈弥ちゃんと正人さんもしてきていいよ~待ち合わせは私の家ね?」
「でもそうなると美羽ちゃん1人じゃ…?」
奈弥が心配そうに言うと、
「私は大丈夫!まだ欲しいものあるから見て回ってる!時間は…どうしようか?お昼も食べてきて!15時目安に戻ってきてね!じゃあね~!」
美羽は言い捨てて消えてしまった。
そして2組のデートが始まった(?)。
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