幻想機動輝星

sabuo

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序章 ある研究員の記録『ZERO』IS SLEEPING

第31話 ギガル皇国軍千里基地

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色々と酷い事になっているのは確かだ。
メルトは『トナスバ』を振り回しながら『らりるれろ! らりるれろ!』などど叫びながら暴れまわっているわ、
ザーフとアーサーはよだれをたらしまがら飲み比べをしているけどもうそろそろ限界が来そうで、ザジルは父と母の武勇伝を大声で喚きちらし、それを聞いているイラクスとナーバルは目が死んでいるし、勝と浅葱は『アルプス一万尺』を目にもとまらぬ速さでやっているし、リナイとイータ、オール、ラビーの四人は既に倒れていた。が、タリだけは黙々と水を飲んでいた。
どうしてこうなったんだろうか?
「取りあえず主な原因は酒だろうな」
「未成年がお酒を飲んではいけないって決まりはどこに行ったんだろうね」
まあ、ここは異世界だしね、なんて勝手に納得する茜であった。
「しかしマスター、飲まないのですか? こういう場面では仲間と共に飲むというのが普通なのでは?」
「…ああ、飲まない」
アレサの質問に答える。
「決めているんだよ。大人になっても酒とタバコだけは絶対にしないと心に決めているんだ」
「そうですか…」
残念そうにコップに入った酒をいっきに飲み干すアレサ。そして、
「私ならば、『晩酌の相手』『添い寝』『膝枕』『お酌』『一気』『酒のつまみ』『よいではないか』などの提供またはお供が可能なのですが」
「おいそれだれに教わった!?」
一に総司令、二に総司令である。




時を戻そう。
聖暦3017年 5月25日 土曜日 1時37分
俺達『三毛猫プロジェクトチーム(ナーバル命名)』はギガル皇国軍千里基地にいた。
ギガル皇国軍千里基地。人間界においては大阪、千里ニュータウンやら万博記念公園がある辺りだろうか?
基地は滑走路やターミナル、WG関連の施設など、またギガル皇国と密接な関係をもっているIMT社の支社がここにある。
が、基地の大部分を占めているのは、
「……マジかい」
東西約十五キロ、南北約800メートル、深さ200メートルの、巨大なくぼみ。
ギガル皇国第二航空艦隊旗艦 リナイ級リナイ型航空戦艦一番艦『リナイ・イナク』
その整備ドックである。
「でっけええええええええッッッ!!!」
見れば、私服姿のザーフが写真を取り捲っている。それも窓にレンズを当てながら、だ。
「すげえすげえすげえすげえ!!! リナイ・イナクが…リナイ・イナクが風呂(航空艦関連の隠語で地上にある航空艦の整備ドックの事)に入っている…それも裸(航空艦関連の隠語で外殻装甲全開放の意味)で…しかも日焼け止め(塗装)塗っている途中かよォ!!! これは撮るべし撮るべし撮るべし撮るべし!!キタコレキタコレキタコレッ!!」
「アブナイ発言止めろォ!!!」
メルトのサキュバスチョップがザーフの頭を直撃し、ザーフは倒れた。
「まあでも…すごいのは確かだな。うん」
「あれはまだまだだ。装甲やら飛行甲板を最大展開したらもっと大きくなる」
「マジかい…」
アーサーの言葉に素直に驚く。つまり前に見たあれはまだ『本気』ではない訳だ。しかし、
「よくこんな基地作れたな…極東列島はSMF(戦略機動隊)の管轄だぞ?」
「ギガル皇国やギガル資本であるIMT社は戦略機動隊と密接な関係を持っているからな…山城基地の結界及び地脈管理システムの建造にも携わっていたと聞く」
「山城のあのでっかい御柱の事か!?…そういや局長がギガル産の霊木を使っているとか言ってたな」
ただ、その設置場所がエライ所にあるため、月一で行われる浄化作業は大変やりにくい。と、言うのは内緒である。
メルトもそれを知っていたらしい。
「ああ、噂に聞く柱型地脈調整器ね。あれが運用されているのは山城基地とギガル皇国の首都レナス・デ・ラサンだけよ…よくもまあ導入できたものね」
「それだけ繋がりが深いって事か…」
まあ、こんな大規模基地の建設を許可するあたり、大きな事情があるらしい。
新大阪ターミナルと千里基地を結ぶモノレールに乗りながら、そう思った。
「…っていうかさ。さっきからツッコまないようにしていたけどさ…」
「なんだ?」
俺は言った。
「そこに立っている銀髪金目の大男は誰だ!?」
「何を言っている朽木…」
大男は言った。
「我はザジルだぞ」
「!?」
唖然となっている俺に、大男…いや、ザジルが説明する。
「我は厳密には竜と北方にいるアマゾネス(戦闘民族)とのハーフだ。いままでは父親に似ていたんだがな」
「それがどうして人間に?」
「成長期」
「成長期?」
「竜と人間のハーフは、この時期に色々と変わるらしい。いままで人間の奴が竜に、竜だった奴が人間に」
「そーなのか…」
後で分かった事だが、こういった事は他の種族でもよくある事らしい。
そのどれもが、大体十六歳や十七歳に変化が訪れるそうだ…偶然だろうか?
「で、なんで自分の事を『我』呼ばわり?」
「それは…むぐッ」
口に手をあて、やがた困惑したように。
「どうやら…親父の口調が写ったらしい」
「お前の父親の口調だと。違わないか?」
どうもアヴェントはザジルの父親を知っていたらしい。面識もあるようだ。
「ああ、それな…俺の父親は元々バビロスでも名の知れた竜だったらしい。ああ、もちろん悪い意味で」
「「悪い意味なのか…」」
というかそんな話していいのか?
「で、その時の口調が『我』だったらしい」
「父親の口調が写ったって事か」
「で、何年かした後。洞窟の中でアマゾネス…つまり俺の母親と死闘していたら何か通じ合ったらしくそのまま互いの体を重ね合わせてハッスルして産まれたのが俺だ」
「酷い話を聞いたッ!!」
というかデキ婚かよッ!! なんか今の発言でこの世界の倫理観に対する希望の様な物が玉砕したぞどうしてくれんだおいッ!!
「で、その内2人も穏やかになってきて…今は心もすごく穏やかになってな。その結果の一つが俺の留学だ」
「留学…へ?」
留学? 留学だと?
「どこからの?」
「バビロス帝立学校からだ。もっとも、四月に正式に転入したが」
まあ、俺もここなら夢がかないそうだったからよかった。と、ザジルは話した。俺は興味が沸き、ザジルに話しを聞いた。
「ザジル、お前の夢はなんだ?」
「…宇宙に行くことだ」




「お、来た来た」
ナーバルは既に着いていたらしく、基地ゲート前で待っていた。
そういえば、ウィザード・ジェネレーターの搬入の担当だった。ならおかしくない。
だが、1人だけ。ここにいるのがおかしい人物が居た。
「やあ、時間通りだったね」
「ラビー? どうしてここに?」
「「え?」」
驚かれた。みんなに驚かれた。
「光男、何を言っているんだ。ラビーに手伝ってもらうように言ったのお前ではないのか?」
「そうだったか?」
「そうじゃないか、我は見てたぞ」
ザジルはそう、何か俺が不思議な事を言っているような目で言った。
「土下座をして」
「俺何をやらかした!?」
「僕が医療局で診察の手伝いしていたらいきなり走りこんできてそのままスライディング土下座ぢてきたんだけど」
「!?!?」
やっぱり、何かおかしい。恐らく俺の記憶が飛んでいる。でもなぜだ?
そう困惑している横で、アヴェントとナーバルが確認を始めだした。
「搬入は?」
「もう終わってるよ。今オール君が調整とかを言っている所」
「そうか…リナイはどうした?」
「手伝いとかをやっているよ…ほら、例の件があったからさ…」
「…なるほど」
何か納得した感じのアーサー。俺の知らない何かがあったらしい。
「じゃあ時間も押しているし行こうか」
そう言って俺達はナーバルについて行き、ゲート横に駐車されていた移動用のバスに乗り込む。
「では、実験施設の方へ」
「ヨロコンデー」
運転手が棒読みの日本語で返事をし、バスが動き出した。
窓からは大小様々な施設が並んでいるのが見えた。だが、一番目を引くのは、
「『リナイ・イナク』…やっぱり大きいな」
「だが…なんで地上に降りているんだ?」
「どういう事だ? 普通の事じゃないのか?」
「お前が言ってるのはアレだろ。山城基地の西にあるドック。あれは補給用だ。これは整備用。だいたい、このクラスの航空艦が整備とか武装の更新とかする時は空中ドックで行うものだ。それを地上でやるって事は…」
「という事は?」
「オーバーホール(分解点検修理)って事だ…一体何があった? オーバーホールなんて相当なダメージを食らった時にしかしないんだが…」
後で分かった話だが、『リナイ・イナク』がオーバーホールをやった理由は、
前の作戦で戦略機動隊の総司令の命令で太平洋上で超高速ドリフトをやったため、艦の歪みなどを調節する人工筋肉帯が全て断裂したため、らしい。
「しかし、よく手伝えたなラビー…医療局の仕事もあるだろうに」
「まあね。あそこは急患が絶えないからね」
「どんな奴が来るんだ?」
うーん、と一瞬考え、ラビーは言った。
「頭と首が離れちゃった人や心肺停止してすでに十分以上経過した人や体に風穴が開いた人やら」
「……大丈夫か、それ?」
「うん、大丈夫…みんな生き返らせるから」
「それ強制蘇生ッ!!
戦略機動隊ってある意味ブラックなのだろうか?




『実験室内退避完了、これより試験を開始します』
俺たちはその後三毛猫開発チームの面子と合流し、IMT社の魔力実験室に来た。
実験の観測、及び詳細なデータの計測はIMTの人がやってくれるらしい。
部屋には様々な機器とケーブルが入り乱れていた。その全てがガラスの向こうにある、大量のパイプが接続された円柱上の物をモニターしている。
俺の開発したウィザード・ジェネレーターだ。
「稼動開始 待機状態」
「稼動開始 待機状態」
アヴェントの指示に従い、ウィザードジェネレーターを稼動させる。
その瞬間、円柱から緑色の粒子が発生する。最初は少なかったが、しかしその量を増やしていく。
『現在、出力187W(魔力発生量の単位)、侵食率0、000001パーセント…基準を大幅に下回っています!!』
「「?」」
モニター担当のアナウンスに、みんな驚く。それは今までのウィザード・ジェネレーターでは考えられない数値だった。
「もしかして僕…センサーつけるとこ間違えたのかな」
「いや、それは無いだろう」
交野の発言を俺は否定する
「みんなで何度も確認したんだろ、最終的にはここのスタッフの人にも見てもらったし…間違えるはずが無い」
「では…今起きているのは間違いない事実という事か?」
「…ああ。そういう事だ」
浅葱の質問に答える。今起きているのは間違いなく、事実だと。
「…でもまだ待機状態の試験だよ、その時点でこの出力って…」
「もっともだナーバル、これで魔力関連はクリア、だな」
そのまま実験を続ける。次は戦闘出力だ。メモリを回し、出力を上げていく、
『戦闘出力への移行を確認、現在出力…5000W!?』
「侵食率はどうですか!?」
アヴェントは思わず叫ぶ。それもそのはず、5000Wという出力は、通常のウィザード・ジェネレーターの規格外稼動の出力に近いからだ。当然、侵食率も高い筈、だが。
『侵食率変わらず!! 0.000001パーセントです!!』
侵食率0、000001パーセント。
その後色々とやったが、結局、それが変わる事はなかった。



詳細な結果、及び極東連合の魔力兵器安全委員会の提出する報告書はIMTの人がやってくれるらしい。
で、実験が無事終わったという事で、ちょっとしたパーティをやる事になった…イラクスは始め、行きたくなかったそうだが、ナーバルの強い薦めで結局参加する事になった。
場所は…『リナイ・イナク』の艦橋の裏にある邸宅(!?)でやる事になった。
全室畳張りの和をイメージした邸宅で、その中でも特に大きい部屋に案内され、そこで料理が運ばれてくれ間、ナーバルから『三毛猫』の規格が発表された…といっても、すごく大まかな物だが。
規格は以下の通り、
全高   15メートル
最高速度 マッハ2
戦闘出力 5000W
「とりあえず、これを主体としてやっていこうと思うの。もちろんコンセプトはそのまま、『ウィザード・ライフルの運用』と『汎用
性重視』。で、建造にかけられる時間だけど…」
「かなり限られているんでしょ…大体分かるわ」
メルトが澄ました顔で言う。その態度に安堵したのか、ナーバルはぶちまけた。
「大体一週間ぐらいになります!!」
「「短すぎィ!!!」」
いやいやいやいやいやいや!!! いくらなんでも短すぎるッ!! だがアヴェントは無慈悲に、言った。
「一週間だ。それを越すと11月まで持ち越しになる。それまでに完成させなければ」
「強行日程って事だな…まあ、やるっきゃないか」
ザーフの言葉に、みんな頷く。
「わたしも、手伝うから」
リナイも『やってやる』って顔だ。すごく頼もしい。そしてすごく可愛い。
「材料、戦艦を、壊して、作るから」
「「いえ、そこまでやらなくて結構ですから!!」」
なんて言っていたら料理が届き、じゃあ詳細は後でという事になった。



…まあ、詳細なんて語られる訳も無く、冒頭の惨劇に戻るわけだが。
惨劇が現在進行形で行われつつも、収束の兆しが見えてきたところで、俺は豪華な日本庭園的な中庭を見ながら、縁側に腰掛けているタリを見つけた。その目線は星でいっぱいの夜空では無く、庭に植えられている松に注がれていた。
俺はその横に座った。長い沈黙をおき、俺は聞いた。
「なあ、お前の夢はなんだ?」
なんとなく、本当になんとなく聞いてみた。そうしたらタリはこう言った。
「写真」
「?」
「写真を撮りたい。この世界の、生き物の写真を」
普段からあまり会話せず、自分の事を語らない普段のタリが、俺のこんな質問に答える事自体が異常だ。
だが、その言葉には、どこか優しさがあった。
「聞かせてくれない?」
「?」
こんどはタリが聞いてきた。
「あなたの夢は何?」
俺は答えた。
「何かは分からないけど、あったのは確かだ…今はもう喪ってしまったが」
記憶と共に。



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