幻想機動輝星

sabuo

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第1章 再起動 『ZERO』HAS COME TO

試験航海翌日 0010年1月27日

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「で、いきなり呼び出して。なにかあったのかい?」
1200メートル級の三胴式航空戦艦の前で、作業服を着て、しっかりと『安全第一』と書かれたヘルメットを装着したオークが総司令に問うた。
「いや、ちょっとな。重要な話があって。今いい?」
「えーと、『敷島』の試験航海はまったく問題なかったし、『朝日』『初瀬』『三笠』の建造も順調だ、『SSR』の調整も終わったからね…いいよ」
「助かる」
総司令は整備班長を伴い、格納庫を出た。
「そういや、開発局からとんでもない話を聞いたんだけど。SSRの強化案」
「もう聞いたのか。いや、まだ構想段階だが。しかし実現の可能性は高い」
「『SSR・Stage2』。『SSRX』だっけ。整備班長だからね、それぐらいは聞くよ」
「そうかい。いやさ、そろそろAAMC(自律攻撃機動砲)とか、空間制御式波動砲とかの実験をしたくてな。ただ、それを実験するためにはSSRじゃ難しくてな。そのための強化だ」
「足に着脱式スラスターを装備するって話だけど。地上戦用装備の実験は想定しないの?」
「地上戦用装備は別の実験機に任すことにした。SSRXは完全に航空戦用装備及び試作兵器の実験を。そうすることにしたよ」
「脚部スラスターと空間制御機構で機体をぶち上げる。完全航空戦仕様機ね…そういえば、巡航形態への変形も計画しているんだって!?…整備大変なんだよーSSR。それを更に複雑にするなんて」
「安心しろ。追加パーツと、本体はフレーム強化のみでそれを実現するつもりだ」
「…それで飛ぶの」
「それに加え、空間制御翼二枚追加と、背部バインダースラスターに強化パーツぶちこんで強制的に飛ばす。あたァ(後は)コンピュータ制御で、安定性など知らん。」
「無茶苦茶なァ」
その後、いくつかやりとりをして、二人は応接室に入り、ソファに座った。
「何か飲むかい?」
「いや結構…さて、整備班長」
「どうしたんだい、改まって」
「ちょっと、冷静に答えてほしい…聖史歴3017年。かつてKARAHASHIがTX01を開発している時、事故があったか」
ぎくりとした顔で、整備班長は総司令を見た。
「なぜそれを…」
「まず、質問に答えてくれ。どうだったんだ」
「ああ、そうだよ。間違いない」
「そうか」
総司令はため息をつき、整備班長に打ち明けた。
「『朽木光男』の日記が見つかった。オケアノス計画についての。そこに書いてあったんだ。爆発事故について」
「!?」
整備班長は、しばらく唖然とした顔で総司令を見ていたが、やがてため息をついて。
「例の回収物かい」
「ああ。今、調査をしている。色々と、新たな情報が出ている」
「…僕も調査に参加させてくれないかな」
「もちろんだ」
総司令は力強く頷いた。
「お前には知る権利がある。むしろ協力してくれないか」
「分かった。僕も知りたいんだ。僕の失った記憶を。僕の忘れている事を」
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