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貴族になってみた

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 翌朝、起きて皆が寝ているうちに王都に向かうと、王都の方から煙が上がっていた。

 別に助けに行くわけではないので走りはせずに休憩をしながらマイペースで歩く。

 そして王に恩を売りに行くだけだ。

 王都に着き周りはグチャグチャに壊されて被害は大きそうだった、被害がある程度大きい方が売れる恩も大きいだろう。

 だけど、被害が大き過ぎると国が滅んでは意味がなくなるし加減が難しいが、アスモが得意分野だと言っていたので信用をするしか無い。

 魔物を討伐しながら王城に向かう。

兵士が「冒険者の方ですか?」

「そうだが?」

兵士「王城が攻められていて助けてください」

「それは…一大事だな。案内を頼む!」

 数人の兵士と一緒に城へと向かった。

 兵士は役にたたなそうだな…

 魔物をみて「ひぃ!」とか言っているし。

 だが証人として大事だから守るが・・・

 一応、名乗っておくか。

「俺はハルだ宜しくな」

兵士「こちらこそ宜しく頼む」

 王城に着き魔物を討伐をしていく。

 俺が来た事が分かったのか、魔物が強くなり王城に侵入を開始をしてきた。

 俺達も王城に侵入して偉そうな人を助けて保護をしていき王と、その家族、貴族達を保護し王の部屋に皆をまとめておき。

 魔物から守ってる感を出して、わざと魔物の攻撃を受けたり、必死で守ってるという演技を続けた。

「俺は冒険者のハルだ。ココは通さない!死守するぞ!」

 アピールを忘れない。

 最後の仕上げで魔物たちが王族に攻撃を仕掛けてくる。

 王をかばって魔物の攻撃を受けわざと負傷して傷を負いながらも王を体を張って守っていると印象を付け、王の娘にも同じ事を繰り返して大忙しだな。

 
 大体、城に侵入してきた魔物の討伐を終えると魔物が撤退をしていった。

 俺が勝利宣言をする事にした。

「俺達の勝利だ!!王を守りきったぞ!!」

 これで良いだろう。散々「ハル」を連呼したし。

 その後、しばらくしてから予想通りに王との謁見の招待状を兵士が持ってきた。

 当日に王城に向かう個人的に謁見をしお礼を言われ、その後正式な叙勲式を受ける事となった。
 子爵と伯爵で意見が割れていたが王が「彼が私と娘達を命がけで庇いその礼が子爵なのか?私の命はその程度だと考えているだな?私は伯爵を与えるつもりだったのだがな。」

 王族の価値はそんなものなのか!と言われ伯爵となった。

 と経緯を宰相から聞かされた。

 上手く演技が出来たみたいだぞ。

 広い領地が貰えたのでさっそく引っ越しをした。

 持ち物は異次元の収納があるから殆ど無いので引っ越しはらくだった。

 王都から近く馬車で1時間くらいの場所だ。

 立派な領主城も手に入ったし、それよりメインのリリにドレスを着せる。うん。よし!

「計画終了だな!」

サヤ「え、ホントにコレだけの為に伯爵になったの?」

「そうだけど?リリドレス姿は可愛いな!」

サヤ「ホントにそれだけの為に?」

「他に何か理由があるのか?」

サヤ「普通はですね・・ 貴族になって権力とかお金を目当てになると思うのですが?」

「お金と権力?そんな物はいらないな。それよりリリの可愛さの方が重要だろ。」

サヤ「はぁ・・どうですね。」

 呆れ顔で返事をした。

「リリ散歩に行くぞ」

リリ「は~い♪」

 手を繋いで領地の観光をして歩く。

 護衛は俺とサヤとミヤでする。

 リリのドレスは青のグラデーションの様になっていて美しく豪華でリリがお姫様に見える。

 ピンク、黄色、紫と揃えてあって良い出来になっている。

 問題なく1週間ほど経ち、この状況に戸惑っているのはリリとサヤだけだ。

 ミヤとアスモは受け入れて、ミヤは状況を楽しんでいる。

 アスモは当然の事と思っているようだ。

 リリは俺の娘だと思われていてお嬢様と呼ばれていた。

 リリは「違います。」と否定するが俺が、そうだお嬢様だ失礼のないように!と言っている。

 リリは諦めたようで、否定はしなくなった。

 領地の視察中もお嬢様と呼ばれて照れていて、照れている所も可愛い。

 使用人達にリリは可愛くて人気がある。当然だ。

 当然美男子のアスモも人気があり、実は領主ではないのかという風に思われている。

 それは俺が領主の仕事をしないのでアスモが仕事をしているから当然といえば当然だな。

 元々悪魔の世界で貴族をやっていたんだから問題は無いだろう。

 可哀想なのはミヤは獣人なので軽く扱われるので見ててイラッとする事がある。

 サヤはマイペースで楽しんでいるようだ。

 相変わらず4人で寝ているし。

 やっている事も変わらないがサヤの服が素材が良くなったせいか夜下着姿のサヤの胸の触り心地も良くなった。

 そう、下着が薄く滑らかになり胸の突起が良く分かるようになったのだ。

 毎日、リリとお風呂も日課だが人間の子供に比べて成長が遅いと悩んでいるみたいだ。

 アスモに聞いたら。

アスモ「当然の事です。悪魔は5歳まで体が急激に成長し、それから18歳まで成長がゆっくりになり、19歳 で安定期に入り、そのままで維持されます。」

 と説明を受けた。

リリ「わたし背が大きくならないの」

「他人と比べても仕方ないだろ。リリはリリだからな。。あまりすぐに大きくなっても俺が寂しくなるぞ。」

 と言うと納得してくれた。

リリ「わかった。これからは気にしないね。」

 素直で良い子だ。

 領地をやっぱりドレスで散策するのは危なそうだ、なので最近は町娘のワンピースを着てリリと散策している。

 お気に入りはやっぱり買い食いだ

 肉串しだ日本でいうと焼き鳥という感じかな。

 日本でもあるかも知れないが俺はしらないだけかも。

 今日はサヤとリリで散策だ

サヤ「リリちゃんを毎回抱えてるけど歩かせなくて良いんですか?」

「え?問題ないだろ。日が暮れるぞ。」

サヤ「その言い方ヒドイですよ」

リリ「・・・ヒドイです」

「悪かった。危ないからな!」

リリ「はい。」

サヤ「今日は、どこに行くんですか?」

「知らんぞ?サヤが行きたいところに向かってるんじゃないのか?」

サヤ「え?わたし知らないですよ?」

「俺も知らん。」

リリ「お肉食をべに行きませんか?」

 ニコニコして言う。

「そうだな。肉を食いに行くか!」

サヤ「リリちゃんに甘すぎじゃないですか?」

「可愛いから良いんだ。」

サヤ「はぁ・・・」

 肉を大量に買い食べ歩きを始めた。

「次は何を買う?」

サヤ「買いすぎです!まだ買うつもりですか!」

「サヤも買って良いんだぞ?」

サヤ「太るんで止めときます。」

リリ「え?太るなら、わたしも止めときます…」

「サヤ余計な事を言うなよ。」 

サヤ「余計な事じゃないですよ。りりちゃんが太ってからじゃ遅いんですよ?」

「そ、そうだな。リリが太ったらショックだしな。」

「武器屋でも行ってみるか?」

リリ「こわいです。」

「うん。止めとこう」

サヤ「な、何なんですか!?その親バカは!」

「そうか?恐い物はしょうがないだろ?」

サヤ「はぁ・・・」

「今日は魔法の練習じゃなかったか?」

リリ「そうでした!!アスモさんに怒られます!大変です」

急いで帰る事に・・・

アスモが外で待っていた

「待たせて悪かったな、町の視察に行っていた。」

アスモ「いえ。待っていません。大丈夫です」

リリ「すみません」

アスモ「気になさらないでください」

「アスモ頼んだぞ」

俺とサヤは部屋に入り椅子に座りくつろいだ。

「そういえばミヤは?」

サヤ「買い物に行くって出掛けましたよ。肉を捌くナイフを見てくるって言ってました」

「そうか・・・久しぶりに2人だけだな」

サヤ「何か怪しい事を考えてませんか?」

「ファッションショーでもするか?」

サヤ「し・ま・せ・ん!」

「2人の貴重な時間だぞ?」

サヤ「・・・貴重ですね。そうですね」

「2人で風呂にでも入るか」

サヤ「入りません!」

「する事ないな。」

サヤ「仕方ないですね・・・」

「パンツでも見せてくれるのか?」

サヤ「何でそうなるんですか!見て嬉しいんですか?」

「チラッと見えるのが良いな!」

サヤ「ああ、前に言ってましたね。チラッとですか・・・それなら良いですけど、難しいですね。」

「考えると難しいな・・」

 サヤが床に座ってみた。

サヤ「どうです?みえます?」

「見えるがエロくないな・・」

サヤ「思い付かないです!」

「俺も思い付かないな、じゃ後ろから抱き締めて良いか?」

サヤ「え?それくらいなら良いですけど・・・」

 後ろから抱き締めると胸を触る。

サヤ「胸触りたかっただけじゃないですか!」

「いや。後ろから抱き締めたら胸があったんで・・・ついな。」

サヤ「毎回そう言ってる気がしますけど?」

 抵抗しないサヤ。

サヤ「満足しましたか?」

「揉んで良いか?」

サヤ「もう揉んでませんか?」

「一応了解を得ようかと思ってな。」

サヤ「少しなら良いですけど…」

しばらくして・・・

サヤ「もう良いですか?変な気分になるので終わりです!」

「そうだな止めておこう。ありがとな。」

サヤ「満足して頂けて嬉しいです。」

「サヤは優しいな。」

サヤ「そろそろ魔法の練習が終わる頃ですよ。」

「リリを迎えに行くか。」

サヤ「ホント親バカですね。迎えに行くって庭じゃないですか」

「庭でも広いだろ。」

サヤ「じゃあ、わたしも一緒に行きますよ。リリちゃんが来るまで、わたしが腕を組んでいます。」

「ああ、良いぞ」

 リリを庭まで迎えに行く2人だが階段を降りて歩いて約5分の場所だった。

 まだ練習中だったので椅子に座って待つ事に、なんだか 魔法は俺より出来るんじゃない?

 やっぱり上級悪魔は強いね。

 俺のは魔法は具現化だからね・・・

 こっちに気づいてリリが走って駆け寄ってきた。

リリ「とと様!」

 誰?!俺か?

 抱き付かれるた俺だった。

リリが「あっ!」っていう顔をした。

リリ「すみません。間違えました」

「別に何て呼んでも良いぞ?」

リリ「有り難う御座います。たまに呼ばせてください」

「お父さんをそう呼んでたのか?」

リリ「はい。」

 お父さんと思われ出してるか、結婚も子供もいないのにな・・・

 まぁリリ子供のようなものだ。うん。

「アスモ、ありがとな。」

アスモ「とても上達が早いですね」

 リリが笑顔になった。

「そうか。見てて俺もそう思ったぞ」

 リリの頭を撫でる。

「俺よりも魔法が上手だな。」

リリ「え?そんな事はないです」

アスモ「それは無いかと・・・」

サヤ「親バカですね。」

「俺がそう思っただけだ。」


 部屋に戻ってきた。

「運動したから汗かいたろ?」

リリ「はい。」

「お風呂に入るぞ」

リリ「はーい」

 リリの服を脱がし、自分の服も脱いだ。

 相変わらずキレイな肌だね美白ってやつですかね。

「リリは日焼けとかした事は無いの?」

リリ「無いと思います」

「美白で良いな。可愛いぞ」

リリ「前も言いましたけど、そう言ってくれるのは、とと様だけです」

「そんな事はないと思うぞ。みんな言わないだけじゃないのか?それより他人に俺の大切なリリの肌を見せるなよ。」

リリ「えへへ…♡ はい。」

 髪の毛と体を洗い一緒に風呂に浸かった。

リリ「膝の上に座っても良いですか?」

「いいぞ?」

リリ「やったぁ♪」

 こんな事で喜んでくれるのか。

 頭を撫でて抱きしめた。

リリ「ありがとうございます」

「膝の上くら、いいつでも座って良いぞ」

リリ「はい♪」

「そろそろ出るか。」

 パジャマに着替えをさせて、夕食を食べる。

 最近は調理専門の人が作ってくれる

 味は勿論専門なので美味しいが、ミヤの手料理が懐かしい。

リリは先にベッドに行き寝てしまった。


サヤと話をしているとミヤが帰ってきた。

ミヤ「道に迷ったっす…」

サヤ「え?何やってるの。ばかネコ」

ミヤ「初めての土地っすよ?」

サヤ「領主の家って言えば教えてくれるしょう?」

ミヤ「獣人なんで、あまり人に聞けないっすよ」

サヤ「そう言うものなの?」

ミヤ「あまり良い顔はされないっす」

サヤ「次からは、わたしが一緒に行きます」

ミヤ「え?ありがとっす。何か良い事でもあったっすか?」

サヤ「・・・ないですよ。」

ミヤ「それにしては顔が赤くなったっすよ」

 ミヤがこっちを見てくる・・・何で俺。

 ああ、抱き付いたなさっき。

「こっちを見るなよ。」

ミヤ「サヤに何をしたんすか?」

「特に何もしてないぞ?買い食いくらいか?」

ミヤ「買い食いっすか!!何食べたんすか?」

「肉串しだ」

ミヤ「えぇぇーーーズルイっす!」

「じゃあ今度2人で出掛けた時に食べてこいよ。」

ミヤ「やったー!!」

「ミヤ、夕食を食べちゃえよ。サヤはお風呂に入れよ」

サヤ「入ってこないで下さいよ?」

「分かってるよ」

ミヤ「ごはんっすー♪」

「俺はベッドで横になってる」

 知らない間に寝ていた。

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