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スズって何者?結婚!?

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 翌朝、起きるとまた朝食の良い匂いがしている。

 そして、また可愛い寝顔が目の前に・・・

 昨日のお返しに小声で。

「おはよう」

 と、言って唇に優しくキスをした。

 柔らかくてなんとも言えない感触でドキドキする。

 そして、また寝ている振りをして太ももに、今日も手が挟まれているので、感触を楽しんでいると目を覚ますミユ。

 また見つめられている視線を感じる・・・

 小声で「おはよ」と言い、頬にキスをして布団を出て着替えている。

 今日も薄目で見てしまった・・水色のパンツだ。

 目を閉じて寝ている振りをする。

 しばらくして着替えが終わったのかベッドで横になるミユ

 なんだ?と思ってると視線を感じる・・・

 そんなに見てこなくてもと思っていると、唇にキス5秒くらいされた・・・長くないか?

 その後は普通に起こされた。

「ユウヤ朝だよー起きてー♪」

 と体を揺すられた。

「ふわぁ~・・もう起きたよ・・」

 と言いわざとらしく眠そうな振りをして起きた。

 ミユの前で、いつも通り着替えてリビングに行き、朝食を3人で楽しく話しながら食べ終えた。

 昨日、仕入れをした物がバッグに入っているので、バッグを持ってスズの家に出掛ける。

 
 2人でスズの家に着きドアをノックすると。

 スズが眠そうに出てきたが、まだ可愛いパジャマを着ている・・・

 おおぉ~・・可愛いな。しかも猫耳だし・・

 「おはよ」と挨拶して、部屋に通されると着替えもせずに

 朝食のパンをキッチンで食べ終えて、ソファーに座った。

「お待たせ。」

「もっとゆっくり食べてても良かったのに」

「お客様を待たせてはダメだろ」

「じゃあ早速買い取りを頼むよ」

「一応、全部確認をさせてもらうよ」

 1個つづ、メモをとりながら確認をしてるスズ。

 1時間くらい掛けて確認が終わった。

「今回は大量だったな、バッグが役に立って良かった。」

「どのくらいになったんだ?」

「えっと・・・金貨600でどうだ?ホントは590枚なんだけどさ。値上げするって話をしただろ?その恩恵ってやつだな」

「そんなに高く大丈夫なのか?」

「ホントに良いんですか?有り難うございます」

「ああ、問題ないさ。問題が、あるなら初めから買い取らないよ」

「ちなみに何が売れてるのか、売れないのか教えて欲しいんだけど。」

「まぁ全部問題なく売れてるぞ?このままで大丈夫だ」

 そう言いながらスズがユウヤの隣に座った

 スズから香水かシャンプーの匂いの良い香りがしてきた。

 ミユと違った可愛さと魅力があるな。猫耳だしな。

 スズが商品を見てる時にスズの顔と胸をボーッと眺めているユウヤ。

 スズが振り向くと慌てて視線を外すがスズに気付かれたのかスズがニヤリと笑った。

 スズは何か良からぬ事を考えてないか?

「そうだ、お前達の住んでる所は、どうだか知らないが、ここの国では一夫多妻の制度なんだ。十分に養えるだけ嫁をとれるのだ。良かったら私を貰ってくれないか?私は、良い物件だと思うが・・・」

 ミユが恐い顔で睨んでくる。

「急に言われても困るな・・・スズは魅力的だけど」

「ミユとは婚約もしていないのだろう?」

「まぁそうだけど・・・」

「え、この前プロポーズしたでしょ。」

「え?そうだっけ」

「二人で結婚資金を貯めようって」

「あ、うん。したな。」

 よく覚えてないけど言ったような気がする。

「忘れるなんてヒドイんだけど。」

「ユウヤ好みじゃないか?私は」

「え、あ、好みだけど・・・」

「ユウヤ。プロポーズしててヒドイじゃない?」

「ミユ、さっきも言ったが嫁を2、3人とっても問題ないんだよ。独り占めをしないで欲しい。」

「そう言われても私達が住んでる場所は1人だし」

「それに、まだ子供だし無理だろ」

「今のユウヤなら余裕で2人とも養えるんじゃないか?それに、この地域は私がいた方が役に立つぞ。あと、この国では10歳で結婚できるぞ。まぁ普通は15歳くらいで結婚するんだけどな。」

「ここで暮らしていくならスズさんは必要なのかもね。」

「良いのかミユ?」

「スズさんの事が好きなんでしょ?さっきから眺めてたし」

 ミユにもバレてたらしい・・・恥ずかしい。

「で、私を貰ってくれるのか?これでも私は人気があるんだぞ?」

「ミユが許してくてたし俺もスズが好きだし。俺で良ければ俺の所に嫁に来てくれ」

「やった。これからも宜しく頼むな」

 とユウヤに抱き付き唇にキスをした。

「これで私は、お前の嫁になったぞ。」

 ミユも負けじとユウヤに抱き付きキスをした。

 え、良いのかよ。学年でも可愛くて人気のあるミユだぞ。

「これで、わたしもユウヤのお嫁さんだね。」

「え、俺で良いのかよミユ」

「何言ってるのよ。自分からプロポーズしておいて」

「え、あ、そうなんだけどさ。」

「ちゃんと面倒見て貰うからね。」

「私の事も頼むぞ」

「俺も出来る事はするけど俺の事も頼むな。」

「うん。もちろん任せてね。」

「私も協力するさ」

「ミユの事は知ってるけど、今さらだけどスズの事を、殆ど知らないんだけど」

「うん。全然知らないよね」

「うん?教えてなかったっけ?この国の王位継承権代2位のスズで商人をやってるだけだぞ。他に聞きたい事はあるかい?」

「え?何?王女様って事?俺どうなるの?」

「え、わたしもスズの家族って事?違うかユウヤのお嫁さんだから親戚?何?意味が分からないよ。」

「まぁ王女だけど気にするな、今まで通りで良いぞ。」

「そっか。急に偉ぶられても引くし、緊張して居づらくなる」

「うん。それは困るよね。わたしも普通に接するよ。」

「ここで結婚を取り消されたら、私のファーストキスをあげたのに逃げられたら泣くぞ」

「え、スズってそんなキャラじゃないだろ。何が起きても気にしない感じに見えるけどな」

「え、ヒドイ。私は、こう見えても結構、乙女なのさ。」

「そうだったね。ユウヤが帰って来なかった時、一緒に泣いて待ってたよね。」

「マジか。2人とも泣いてくれてたのか。心配掛けてゴメン」

「また、キャラじゃないって言われるかもしれないけど、ユウヤ立ってくれないか?」

 ユウヤが立つとスズが抱き締めた。

「ユウヤも抱き締めてくれないか。ずっと憧れていたんだよ」

 ユウヤがスズを抱き締め返した。

「これで良いのか?」

「うん。満足だ・・・」

「えっと。わたしも、ここに居るんですけど・・・」

「悪いな私だけ、ミユも良ければやってみると良い。気持ちが良いし・・落ち着くぞ。」

「え・・・っと、その・・おねがい。ユウヤ」

 ミユが立ち上がってユウヤの近くに行き、ユウヤに抱き締められた。

 ミユは顔を真っ赤にして恥ずかしがるが心地よく安心して力が抜ける感じがする。

「おい、ちょっと私より長くないか?ズルイぞ!」

 と言いながらユウヤの背中に抱き付き可愛い膨らみかけの胸を押し付けアピールをする。

 何この状況・・幸せ過ぎなんですけど。死んで天国にでも来ているのか・・・と思うユウヤ。

 3人が落ち着きソファーに座り直した。

「そうそう、お前達は商売はしない方が良いな。余計なトラブルに巻き込まれる可能性もあるしな。十分に稼げているだろう?」

「俺達の商品はホントに売れているのか?無理に買ってくれてるって事はないか?」

「ああ、ホントに売れているし儲かっているぞ心配するな」

 と手を握ってくるスズ。

 女の子の手って柔らかくて温かいんだな・・

 それを見たミユもユウヤ手を握った。

 え、ミユの手もやっぱり柔らかくて温かいんだな。

 ユウヤの思考は、ほぼ停止している。

「そろそろお昼なのにスズはパジャマなんだな。」

「私の着替えでも見たいのか?べつに良いけど?」

 慌てて否定した。

「あ、え、違うって・・」

 ミユにジト目で見られた・・・

「え、あ・・・スズって、「しっぽ」とかってあるの?」

 また、変な質問をしてしまった。と後悔する

「え?しっぽは無いよ。あった方が好みだったか?」

 パジャマのズボンとパンツを、スルリと下ろし可愛いプリプリのお尻を見せてくれた。

 え!!見て良いのかよ。と思いながらも目に焼き付ける。

 キレイで形の良いお尻だ。触りたい。

 動揺を隠して普通に喋ろうとした。

「あ、ホントに、しっぽはないね。キレイなお尻だな。」

「何見とれてるの!!えっち」

「お尻ぐらいで怒らないでくれ」

「お尻ぐらいって、普通見せないわよ。」

「そうだよな。悪かった」

「すみません。怒りすぎでした。」

「お前達みたいに仲良くなりたくて、ついな。張り切りすぎたみたいだな。恥ずかしい」

「もう、仲良いでしょ?私達。ね?」

「そうだよ。仲良いだろ俺達3人」

「ありがとね。結婚のキスもしたしな。」

「結婚のキスって親にまだ認められてないけど大丈夫なのか?勝手に結婚て」

「ああ、何となく父には話はしているぞ。お前が気に入ったなら良いんじゃないかって言われてるぞ」

「そうなのか。」

「これでも異性に言い寄られても断り続けているからな。信用されてるんだぞ。末っ子で可愛がられてるしな」

「挨拶に行かないとだよな?」

「そうだな、近いうちに行ってみるか?」

「すごい緊張するな」

「ちなみにだけど父親は人間で母親はネコ属のハーフだぞ。私と同じだな」

「父親が人間なのか・・怖そうだなぁ・・」

「そろそろお昼だよ。うちにお昼食べに来る?スズちゃん」

「良いのか。助かるぞ」

 スズがリビングで着替え出す・・・

 ミユに先に注意された。

「見ちゃダメだからね。」

 残念だ。

 
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