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第1章
第1話 隠された能力
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キーンコーンカーンコーン
「今日つけー、さようならー」
「さようならー」
「ふぁあ、今日も退屈だったな~」
彼の名前は大板 涼介。特にどうってことないいたって普通の高校男子だった。
あの事件が起きるまでは・・・
────「涼介、今日カフェ行かね?」
そう言ってくるのは涼介の親友山本 晴哉。いつも冷静で本を読むのが好きなイケメン。彼らは週二のペースで行き付けのカフェに行っている。
「おー!俺もその気分だったんだよ!」
「んじゃ、直で行くぞ」
「おうっ!」
高校からカフェまでは自転車で5分とかからない近場にある。
「今日は何頼もうかなあ!?」
「涼介、お前食べすぎたら太るぞ。」
「男が体重気にしてどーすんだよ!」
「それもそうだな。」
他愛もない会話をしながら自転車を漕いでいたその時だった。
「ブーーーー!!!!」
「え?」
大きなクラクションと共に横で自転車を漕いでいた晴哉の姿が一瞬にして消えた。
ブレーキをし、すぐ晴哉のもとへ駆けつけた。
「…おい、晴哉!」
返事がない。息をしていないようだ。
「起きろよ!こんなの有り得ねぇって」
「え、あ、なんてことだ。き、君、大丈夫かい?」
慌てふためいた運転手が涼介に声をかけるがまるで聞こえていない。
「頼む、頼むよ。起きてくれよ。お前はこんな簡単にいなくなるのかよ。なあ晴哉…………晴哉ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
泣きじゃくって晴哉に話しかける涼介。
たくさん泣いて前が見えない涼介は体が妙に軽かった。
────「お前、何泣いてんだ?そんなにカフェ行きたくなかったか?」
笑いながら言う晴哉が目の前にいる光景に対し唖然とした。
「おま、どうして!!」
「ん?何言ってんのお前。ほら、早く行くぞ。」
そう、これが涼介の初めてのタイムリープだった。
「どうなってんだ…?」
状況が把握出来ない涼介は事故のことを思い出した。
「晴哉!」
「どうした、そんな険しい顔して。」
「いや、わり!今日用事思い出したから先帰るわ!」
「なんだよ、そんなこと忘れてんなよな。んじゃ、またな」
「おう!また!」
「よかった。よくわからないけど本当によかった。。。」
今、涼介の第2の人生が始まろうとしている。
「今日つけー、さようならー」
「さようならー」
「ふぁあ、今日も退屈だったな~」
彼の名前は大板 涼介。特にどうってことないいたって普通の高校男子だった。
あの事件が起きるまでは・・・
────「涼介、今日カフェ行かね?」
そう言ってくるのは涼介の親友山本 晴哉。いつも冷静で本を読むのが好きなイケメン。彼らは週二のペースで行き付けのカフェに行っている。
「おー!俺もその気分だったんだよ!」
「んじゃ、直で行くぞ」
「おうっ!」
高校からカフェまでは自転車で5分とかからない近場にある。
「今日は何頼もうかなあ!?」
「涼介、お前食べすぎたら太るぞ。」
「男が体重気にしてどーすんだよ!」
「それもそうだな。」
他愛もない会話をしながら自転車を漕いでいたその時だった。
「ブーーーー!!!!」
「え?」
大きなクラクションと共に横で自転車を漕いでいた晴哉の姿が一瞬にして消えた。
ブレーキをし、すぐ晴哉のもとへ駆けつけた。
「…おい、晴哉!」
返事がない。息をしていないようだ。
「起きろよ!こんなの有り得ねぇって」
「え、あ、なんてことだ。き、君、大丈夫かい?」
慌てふためいた運転手が涼介に声をかけるがまるで聞こえていない。
「頼む、頼むよ。起きてくれよ。お前はこんな簡単にいなくなるのかよ。なあ晴哉…………晴哉ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
泣きじゃくって晴哉に話しかける涼介。
たくさん泣いて前が見えない涼介は体が妙に軽かった。
────「お前、何泣いてんだ?そんなにカフェ行きたくなかったか?」
笑いながら言う晴哉が目の前にいる光景に対し唖然とした。
「おま、どうして!!」
「ん?何言ってんのお前。ほら、早く行くぞ。」
そう、これが涼介の初めてのタイムリープだった。
「どうなってんだ…?」
状況が把握出来ない涼介は事故のことを思い出した。
「晴哉!」
「どうした、そんな険しい顔して。」
「いや、わり!今日用事思い出したから先帰るわ!」
「なんだよ、そんなこと忘れてんなよな。んじゃ、またな」
「おう!また!」
「よかった。よくわからないけど本当によかった。。。」
今、涼介の第2の人生が始まろうとしている。
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