The Grim Reaper  ~輝きとともに~ (仮)

夏目ゆうじん✌︎('ω')✌︎

文字の大きさ
2 / 6
事の始まり

2話

しおりを挟む

 会社も一つの大きなビルではなくある程度のビルを買っていくつかに分けている。今のところ七つのビルをバラバラに置いて様子を見て増やそうとしている。社員は多くはないが信頼できる者を自分の目で見て判断しているから会社には週に一度顔を出せば十分に機能していける。



 チリンチリン

「いらしゃいませ!」

「すまない、いつもの場所を使わせて貰いたい」

「!はい、どうぞ。飲み物は何にいたしますか?

「三人とも麦茶で構いませんね?」

「おう」

「かまいません」

 二人は話を聞くよりも周りを気にしながら答えた。

「では、麦茶を三つお願いします」

「わかりました」

 そういって二人を奥の席へと案内した。二人は席に座ってしばらく黙っていた。



「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ」

 麦茶が来てしばらくしているとガラの悪い男のほうが口を開いた。

「俺の名前は尾坂 龍二【おざか りゅうじ】っていう。龍二って呼んでくれればいい。そしてこいつは」

「栄咲 優良【えざき うら】です。優良と呼んでください。さんはつけなくていいです」

「わかりました、龍二に優良。私は【IMAGIN】社長の雨乃 享仁【あまの きょうじ】です。享仁さんでも雨乃さんでもお好きに呼んでくださっていいです。でも、さんはつけてください。そうしないとほかの社員に示しがつかないので……」



「わかったよ、享仁さん」

「私も享仁さんとお呼びしますね」

 と二人が答えた。

「それでは、依頼の内容に移させていただきます。どんな感じの依頼でしょうか」

「それは私から説明させていただきます」

 そういって優良が胸ポケットから一枚の写真を取り出した。そこには一人の女性が移っていた。

「この女性は?」

「最初から説明します」



 そして優良は一つ一つ説明してくれた。

 まず写真の女性は小泉 真奈美【こいずみ まなみ】。年は自分の二つ下の二三歳で最近裏の世界でよく見かけるようになったそうだ。そしてその裏での面倒を見ていたのが今回の依頼人である龍二と優良だったらしい。



 しかし、二週間前から全然見かけなくなってしまい裏から出ていったと思っていたら小泉 真奈美の両親が裏の世界に来て二週間前から行方不明で探していると相談しに来たらしい。両親から詳しく聞いてみると二週間前にある女の人に紹介してもらった簡単なバイトで一週間戻らないといって出かけてしまった。もちろん両親は反対したがそれを無視して家出をするように家をとびだしてしまってどうすることもできず取り合えず様子を見てみることにした。しかし、一週間たっても連絡もなく帰っても来ないのでとりあえず警察に行ってもちゃんと取り合ってもらえず、仕方がなく小泉 真奈美がよく合っていたという二人に会いに来たという。そして、小泉 真奈美が行方不明なことを知っていろんなところをあたってみた結果、裏で有名な女の名前が出てきた。



 名前は浮城 麗子【うきしろ れいこ】。裏の世界では三人の魔女が存在し、その三人の内で最も人を陥れるのがうまいといわれているのが【アトロポス】の浮城 麗子というわけだ。この女に狙われたら、いかに頭がよくても強くてもずる賢くても百パーセント陥れられる。そんな女に初心者の人間が狙われたのだから生きている可能性は低い。しかし、生きてどこかの施設などにいる可能性はあるから調べてみても構わない。



 面白そうだし……



「そして、依頼は捜索と救出をお願いしたいと思っています」

「かまいませんがなぜうちに依頼をしようと思ったんですか?」

「それは俺から説明する」

 そう言って黙っていた龍二の口が開いた。

「浮城 麗子が今回の行方不明に関係あるといわれた時、お前さんの名前も出てきた」

「ほう?」

「そしてその内容がまた信じらんねぇ。浮城 麗子を退けたことがあり、いまではお前の信者になっているそうだがそこんとこどうなんだ?」

「……信者なのかはともかく良いビジネスパートナーではありますね。なんならここに呼んで本人にきてみますか?」

「いいんですか!」

 と目を見開いて優良が聞いてきた。

「かまいませんよ。今日はやることなくて暇だから会いたいと言ってきていましたし」

 そして自分のポケットから携帯電話をだし、浮城 麗子に電話をかけた。

「今、大丈夫ですか?はい、ちょっと会いたいんですけど、今大丈夫ですか?はい、はい、ありがとうございます」

 ハイテンションな彼女の受け答えに冷静に返した後、電話を切った。



「五分もしないでつくそうです」

「は、早くないですか?」

 少し呆れた声で優良が聞いてきた。

「?そうですか」

「それわざとじゃないんだよな……」

「それとは?」

 今度は龍二が呆れたような顔をした。

「何を呆れているのかわかりませんが話を続けてもいいですか?」

「「はい」」

 二人は素直に答えた。

「とりあえず浮城 麗子と知り合いだということは分かった。そこで享仁なら今回の依頼受けてくれるんじゃないかって話になったわけだ」

 そう言い放った龍二の隣でそうだと言わんばかりに優良がうなずいている。

「それで私に依頼が来たというわけですね」

「はい」

「そうだ」

 仲良く返事をした。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...