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カウントダウンー残り二日ー 専属使用人は毒舌
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雨音で目が覚めた。窓を見ると土砂降りで昨日の晴天が嘘のようだ。
昨日はあの最悪な知らせの後、父様と夕飯を食べてすぐに寝た。もうとにかく何も考えたくなかった。気分は最悪天気も最悪、本当についていない……。起きて早々ため息をついていると、ドアが鳴った。
「坊ちゃま、おはようございます」
この声は、ファスト専属の使用人のフェイブの声だ。おはようと返事をすると少し間があった後「失礼いたします」と言う声の後にドアが開いた。そこには銀髪に銀の瞳の男の子が立っていた。歳は確か十四歳で、父様が年の近い使用人をつけてくれたんだ。
(にしても十四歳って、まだまだ子供だろ……)
前世も思い出した今フェイブがとても子供に感じる。中身は凄くしっかりした真面目な子だけど。専属の使用人なだけあって俺からの被害は人一倍受けてるはず、嫌われてるんだろうな……。
「坊ちゃま」
「はい!!」
考え中に声を掛けられて思わず大きな声が出た。フェイブは困惑したように俺をじっと見た後に口を開いた。
「……支度をしますので、立っていただけますか」
「あ、それなら自分でするよ」
そう言うと、またフェイブが目を見開いて固まった。
うわ、デジャヴ……。これ絶対俺がおかしくなったと思ってるんだろうな。まあそれはそうだろう、今までは何から何まで身の回りの世話を全てやらせていて、自分で何かするなんて言った事一回もないんだから。
とにかく早くフェイブの誤解を解いてせめて服は自分で着替えるようにしたい。いくら六歳とはいえ精神年齢的にはとっくに成人してるのに、十四歳の子に着替えさせてもらうなんて犯罪臭が凄すぎる。
「その……今まで我儘ばかり言ってごめん。これからは出来る事は自分でやるよ」
恐る恐る言うとフェイブは目を見開いたまま固まり、唐突に自分の頬を平手で思い切り叩いた。
「っ!ちょ、なにしてるんだっ!」
今結構いい音したぞ、うっすら手の跡ついてるし……。
「申し訳ありません、まだ私は寝惚けているようです。今すぐに目を覚ましますので少しお待ち下さい」
「っ!!ちょ、夢じゃない!夢じゃなくて現実だから!!」
俺が謝った事が余程信じられないのか、今度は壁に頭を叩きつけようとしだしたフェイブを焦って止める。
(こ、こいつこんなヤツだったっけ……)
記憶の中のフェイブは真面目で表情は一つも変えずに何でもこなす完璧人間で、こんな突拍子もない事をするような子じゃなかった筈なんだけど。それだけ俺が言った事が信じられないのか……なんか複雑。
「お前をそんな風にしたのは俺なんだよな……ごめん。謝っても信じられないかもしれないけど、俺本当に変わりたいんだ。昨日父様にも話した。これからはもっと周りに迷惑をかけないようにするよ」
「坊ちゃま……」
フェイブは表情は変わっていないが今度は自分を叩く事も叩きつける事もせずに話を聞いてくれた。
「坊ちゃま……やはり医者を呼びましょう」
「え?」
「見た所特に体調が悪そうには見えませんが、何があるか分かりません。頭の方に重大な病気があったりしたら大変です」
おい、暗に頭がおかしいって言われてる気がするんだが気のせいか。
「だ、大丈夫だから。信じられないのかもしれないけど、さっき言ったことは本心なんだよ。だから医者は必要ない」
「……坊ちゃま、侮ってはいけません。大丈夫と思っていたら悪化してもっと頭がおかしくなってしまいますよ」
今ちゃんと頭おかしいって言われたんだが!!こいつ、俺の事嫌いにしてもこんな事言ったら後で父様に言いつけられるとか思わないのか?真顔で言ってくるのが余計腹立つ……!
「本当に何もないんだって、急にこんなこと言っても信じられないんだろうけどさ……」
……はあ、もうどうやったら信じてもらえるんだよ。そりゃあ今までがあれだから、そんな簡単に信じてもらえないとは思ったけどさ。このままだと本当に医者を呼ばれそうだ。まあそもそも、こんな事急に言って信じるなんて父様くらいなのか……。フェイブ顎に手当てたまま黙り込んじゃったし。
「どうやら先程仰っていたことは本当のようですね……」
……ん?
「最初はまた新しい遊びでも始めたのかと思っていたのですが、ここまで私が坊ちゃまを馬鹿にしているのに何も言ってこないのは絶対にあり得ませんからね。坊ちゃまは本当に短気で我儘ですから」
……んん?
「一体何があったのかは分かりませんが、坊ちゃまが成長されたのなら専属使用人として私も嬉しく思いますよ」
そう言ってさっきまでの真顔が嘘のような笑顔を向けてくる。
(こ、こいつ……)
「っお前な……喧嘩売ってるのか」
「……本当に何も言って来ないんですね。いつもならこんな事言ったら間違いなく怒って手が付けられなくなるのに」
前のファストじゃなくても十分腹立ってるんですけど……。フェイブってこんな毒舌キャラだったか?ゲームの内容あんまり覚えてないけど、少なくとも今の俺の記憶の中では真面目にファストの使用人として働いてた気がするんだけど。まあ常に真顔で何考えてるか分からない所はあったけど。
「本当にどうされたんですか坊ちゃま、急にこんなに変わられてしまうと流石に心配になります」
流石にって一言が余計だ……。まあでも心配してくれてるってことは思ったより嫌われては無いのかな。
「本当になんとなく、思っただけだよ。それに昨日は王子と会ったからもっとしっかりしないとって思ってさ」
まあ王子はそんな大層なお人じゃありませんでしたが!思い出したら腹立ってきた。
フェイブは俺の言った事に納得がいかないんだろう、また顎に手をあてながら黙り込んでいる。イケメンは黙る姿も絵になるなぁ。
「…………まあ、坊ちゃまなりに考えられているという事は伝わってきました。私も精一杯仕えていきますので、一緒に頑張りましょう」
ふわりと微笑みながら言われると思い出しイライラもどこかに飛んで行った。
(なんだ、ただの毒舌使用人かと思ったけどこんな風に笑うのか)
なんだかんだ疑いながらも俺の事信じてくれたし、優しい所もあるんだな。嬉しくなった俺は頭を擦りつけるようにしながら抱き着いた。フェイブもやれやれと言いながら受け止めてくれる。なんか兄ができたみたいな気分だ。……精神年齢は置いておこう。
「ふふ、こうしていると坊ちゃまも可愛らしいですね」
はい?
「せっかく整ったお顔をされているのに、いつも眉を吊り上げて騒いでいるのでもったいないと思っていたんですよ」
笑いながらずけずけと言ってくるこの毒舌専属使用人。せっかくいい感じに感動的な展開だったのに……こいつ本当に、一言どころか余計な事しか言わないな!!
昨日はあの最悪な知らせの後、父様と夕飯を食べてすぐに寝た。もうとにかく何も考えたくなかった。気分は最悪天気も最悪、本当についていない……。起きて早々ため息をついていると、ドアが鳴った。
「坊ちゃま、おはようございます」
この声は、ファスト専属の使用人のフェイブの声だ。おはようと返事をすると少し間があった後「失礼いたします」と言う声の後にドアが開いた。そこには銀髪に銀の瞳の男の子が立っていた。歳は確か十四歳で、父様が年の近い使用人をつけてくれたんだ。
(にしても十四歳って、まだまだ子供だろ……)
前世も思い出した今フェイブがとても子供に感じる。中身は凄くしっかりした真面目な子だけど。専属の使用人なだけあって俺からの被害は人一倍受けてるはず、嫌われてるんだろうな……。
「坊ちゃま」
「はい!!」
考え中に声を掛けられて思わず大きな声が出た。フェイブは困惑したように俺をじっと見た後に口を開いた。
「……支度をしますので、立っていただけますか」
「あ、それなら自分でするよ」
そう言うと、またフェイブが目を見開いて固まった。
うわ、デジャヴ……。これ絶対俺がおかしくなったと思ってるんだろうな。まあそれはそうだろう、今までは何から何まで身の回りの世話を全てやらせていて、自分で何かするなんて言った事一回もないんだから。
とにかく早くフェイブの誤解を解いてせめて服は自分で着替えるようにしたい。いくら六歳とはいえ精神年齢的にはとっくに成人してるのに、十四歳の子に着替えさせてもらうなんて犯罪臭が凄すぎる。
「その……今まで我儘ばかり言ってごめん。これからは出来る事は自分でやるよ」
恐る恐る言うとフェイブは目を見開いたまま固まり、唐突に自分の頬を平手で思い切り叩いた。
「っ!ちょ、なにしてるんだっ!」
今結構いい音したぞ、うっすら手の跡ついてるし……。
「申し訳ありません、まだ私は寝惚けているようです。今すぐに目を覚ましますので少しお待ち下さい」
「っ!!ちょ、夢じゃない!夢じゃなくて現実だから!!」
俺が謝った事が余程信じられないのか、今度は壁に頭を叩きつけようとしだしたフェイブを焦って止める。
(こ、こいつこんなヤツだったっけ……)
記憶の中のフェイブは真面目で表情は一つも変えずに何でもこなす完璧人間で、こんな突拍子もない事をするような子じゃなかった筈なんだけど。それだけ俺が言った事が信じられないのか……なんか複雑。
「お前をそんな風にしたのは俺なんだよな……ごめん。謝っても信じられないかもしれないけど、俺本当に変わりたいんだ。昨日父様にも話した。これからはもっと周りに迷惑をかけないようにするよ」
「坊ちゃま……」
フェイブは表情は変わっていないが今度は自分を叩く事も叩きつける事もせずに話を聞いてくれた。
「坊ちゃま……やはり医者を呼びましょう」
「え?」
「見た所特に体調が悪そうには見えませんが、何があるか分かりません。頭の方に重大な病気があったりしたら大変です」
おい、暗に頭がおかしいって言われてる気がするんだが気のせいか。
「だ、大丈夫だから。信じられないのかもしれないけど、さっき言ったことは本心なんだよ。だから医者は必要ない」
「……坊ちゃま、侮ってはいけません。大丈夫と思っていたら悪化してもっと頭がおかしくなってしまいますよ」
今ちゃんと頭おかしいって言われたんだが!!こいつ、俺の事嫌いにしてもこんな事言ったら後で父様に言いつけられるとか思わないのか?真顔で言ってくるのが余計腹立つ……!
「本当に何もないんだって、急にこんなこと言っても信じられないんだろうけどさ……」
……はあ、もうどうやったら信じてもらえるんだよ。そりゃあ今までがあれだから、そんな簡単に信じてもらえないとは思ったけどさ。このままだと本当に医者を呼ばれそうだ。まあそもそも、こんな事急に言って信じるなんて父様くらいなのか……。フェイブ顎に手当てたまま黙り込んじゃったし。
「どうやら先程仰っていたことは本当のようですね……」
……ん?
「最初はまた新しい遊びでも始めたのかと思っていたのですが、ここまで私が坊ちゃまを馬鹿にしているのに何も言ってこないのは絶対にあり得ませんからね。坊ちゃまは本当に短気で我儘ですから」
……んん?
「一体何があったのかは分かりませんが、坊ちゃまが成長されたのなら専属使用人として私も嬉しく思いますよ」
そう言ってさっきまでの真顔が嘘のような笑顔を向けてくる。
(こ、こいつ……)
「っお前な……喧嘩売ってるのか」
「……本当に何も言って来ないんですね。いつもならこんな事言ったら間違いなく怒って手が付けられなくなるのに」
前のファストじゃなくても十分腹立ってるんですけど……。フェイブってこんな毒舌キャラだったか?ゲームの内容あんまり覚えてないけど、少なくとも今の俺の記憶の中では真面目にファストの使用人として働いてた気がするんだけど。まあ常に真顔で何考えてるか分からない所はあったけど。
「本当にどうされたんですか坊ちゃま、急にこんなに変わられてしまうと流石に心配になります」
流石にって一言が余計だ……。まあでも心配してくれてるってことは思ったより嫌われては無いのかな。
「本当になんとなく、思っただけだよ。それに昨日は王子と会ったからもっとしっかりしないとって思ってさ」
まあ王子はそんな大層なお人じゃありませんでしたが!思い出したら腹立ってきた。
フェイブは俺の言った事に納得がいかないんだろう、また顎に手をあてながら黙り込んでいる。イケメンは黙る姿も絵になるなぁ。
「…………まあ、坊ちゃまなりに考えられているという事は伝わってきました。私も精一杯仕えていきますので、一緒に頑張りましょう」
ふわりと微笑みながら言われると思い出しイライラもどこかに飛んで行った。
(なんだ、ただの毒舌使用人かと思ったけどこんな風に笑うのか)
なんだかんだ疑いながらも俺の事信じてくれたし、優しい所もあるんだな。嬉しくなった俺は頭を擦りつけるようにしながら抱き着いた。フェイブもやれやれと言いながら受け止めてくれる。なんか兄ができたみたいな気分だ。……精神年齢は置いておこう。
「ふふ、こうしていると坊ちゃまも可愛らしいですね」
はい?
「せっかく整ったお顔をされているのに、いつも眉を吊り上げて騒いでいるのでもったいないと思っていたんですよ」
笑いながらずけずけと言ってくるこの毒舌専属使用人。せっかくいい感じに感動的な展開だったのに……こいつ本当に、一言どころか余計な事しか言わないな!!
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